MIDIキーボードの選び方とおすすめモデル

MIDIキーボード

MIDIキーボードは、MIDI情報をDAWソフトに入力することができる鍵盤コントローラーです。USBでパソコンと接続して使い、パソコン内にインストールされているピアノやシンセサイザーといったソフトウェア音源をピアノの鍵盤のように演奏したり、ベースラインを演奏したり、鍵盤を叩いてドラムトラックを打ち込んだりなど、MIDI入力作業をスムーズにしてくれるツールです。またアナログシンセサイザーなど鍵盤を搭載しない外部ハードウェア音源を繋いで演奏するなど、音楽制作に幅広く活用することができます。

MIDIキーボードって本当に必要?!

MIDIキーボードがなくても楽曲制作はできますが、パソコンのキーボードでのMIDI入力作業は非常に効率が悪く、ソフトウェア音源をピアノのように演奏することができません。ドラムトラックを打ち込みたい、鍵盤楽器を演奏して録音したいという人は、迷わずMIDIキーボードを導入しましょう。ピアノが弾けないという人でもMIDIキーボードは持っておいて損することはありません。

MIDIキーボードのメリット

(鍵盤数の多い)MIDIキーボードに比べて、パソコンのキーボードでは対応するMIDI数が少なく、ピアノやシンセサイザーなどの音源を演奏する時、いちいちオクターブ上への移動をしなければなりません。
ドラム音源を演奏する時、鍵盤数が49ほどのMIDIキーボードがあれば、ほぼ全ての音色を鍵盤を叩くだけで鳴らすことができます。
ベースラインも鍵盤で演奏することでより直感的に、実際の楽器を触っている感覚でMIDIを入力することができます。
ストリングスなど重厚な和音の構築も、MIDIキーボードがあれば何度も確認することなく片手で演奏することもできるでしょう。MIDIキーボードを導入することで、DTM作業はより直感的に、そして楽にできるようになります。

MIDIキーボードは(基本的には)単体で音が鳴らない

MIDIキーボードはあらかじめ音源が内蔵されているハードウェア・シンセサイザーと違って、基本的には本体に音源を搭載していないので、MIDIキーボード単体で音が鳴ることはありません。(KORG TRITON taktile-49 など、音源を内蔵しているシンセサイザー兼MIDIキーボードというものも存在します)。

MIDIキーボードの選び方

MIDIキーボードを選ぶ時、どんなところに注意したらいいか、みていきましょう。

鍵盤数について

各社から発売しているMIDIキーボードを見ると、25、32、49、61、88 と鍵盤数が異なるモデルがラインナップされています。それぞれ大きさや用途が異なってきますので、自分がどういった使い方をしたいかを考えながら選ぶと良いでしょう。

25鍵(32鍵)

25鍵のMIDIキーボード 25鍵のMIDIキーボード:KORG microKEY-25

25鍵盤は、机の上にも置きやすく屋外に持ち運ぶのにも便利な、最も小型・コンパクトサイズのMIDIキーボードです。機能は必要最小限であることが多く、オクターブアップ/ダウン・ボタン、ピッチベンド/モジュレーション・ホイールのみ、という場合がほとんどです。ピアノ演奏は苦手だけどドラムトラックの打ち込みやシンセのリードなど簡単なフレーズを弾きたい、ライブパフォーマンス用に手軽に持ち運べるMIDIキーボードが欲しいという人に適しています。

49、61鍵

49鍵のMIDIキーボード 49鍵のMIDIキーボード:Native Instruments S49

49鍵盤は、机の上にもギリギリ置ける程度の大きさの標準的なサイズです。コンパクトサイズのモデルよりもオクターブ上下の演奏も楽にでき、また大きくなった分フェーダーやツマミ類のコントロール類が搭載されることが多くなり、機能面で充実してきます。ドラムトラックの打ち込みやシンセリードの演奏、またピアノ演奏にもある程度余裕を持って対応できるので、自宅で本格的にじっくりとDTMしたい人に適しています。

88鍵

88鍵のMIDIキーボード 88鍵のMIDIキーボード:Arturia KEYLAB 88

88鍵盤はアコースティックピアノと同じ鍵盤数となり、MIDIキーボードとしては最上位(フラッグシップ)モデルとなります。このクラスになると鍵盤を押した時に質感にもこだわったモデルが登場するなど、ピアノやキーボードをバリバリ弾きこなす人向けのモデルといえるでしょう。ほとんどの場合、専用のキーボードスタンドが必要になってきます。

自宅のテーブルの長さを確認しておこう

MIDIキーボードを購入する時は、本体の横幅とDTMで使っているテーブルの長さを正確に把握しておくことが重要です。「せっかく購入したのに、テーブルに収まりきらなかったので仕方なく別の場所に置いている」なんてことにならないように、購入する前にMIDIキーボードの寸法と自宅のテーブルの幅を計測し、テーブルに収まりきるモデルを手に入れて下さい。

鍵盤の大きさと質(タッチ)

鍵盤については、鍵盤の数の他にも見るべきポイントがあります。一つめは鍵盤の大きさです。
MIDIキーボードでは、ピアノと同じ大きさの鍵盤を「フルサイズ」、ピアノの鍵盤よりも小さいものを「ミニサイズ」と呼び区別しています。鍵盤の大きさは弾き心地に関わるので、ピアノのように演奏したい人にとっては重要な要素となります。ミニサイズの鍵盤はフルサイズの弾き心地には及びませんが、省スペース化できるというメリットを持っています。

もう一つは鍵盤のタッチです。MIDIキーボードの鍵盤には、本物のピアノと同じ動作原理を取り入れた「ハンマーアクション鍵盤」、ピアノのように強弱がつけやすい「セミウェイト鍵盤」、バネ機構の「ライトウェイト鍵盤」の3種類が存在します。MIDIキーボードでハンマーアクションのものはあまり存在せず、たいていがライトウェイト、品質のいいセミウェイトのどちらかを採用しています。

搭載されるコントローラーについて

近年のMIDIキーボードには単にソフトウェア音源を鍵盤演奏するだけでなく、各楽器の様々なパラメータを操作することができるようにノブやスライダーといったコントローラーが搭載されているモデルが多く存在します。鍵盤演奏の他にどのようなことができるのか、みていきましょう。

ピッチベンド・モジュレーション

ピッチベンド・モジュレーション KORG microKEY-37

近年登場するMIDIキーボードのほとんどに、鍵盤横にピッチベンドやモジュレーションといったホイールを搭載しています。ピッチベンドは音程を滑らかに上下する、モジュレーションは音にビブラートをかけるホイールで、この2つを巧みに操作することによって、ギターのチョーキングやビブラートのように人間が実際に演奏しているような表現方法が可能になります。
ピッチベンドのかかり具合や開始位置などの時間データはMIDIデータとしてDAWソフトで記録することができるので、偶然生まれたトリッキーなフレーズもしっかり再現することができます。

ノブ・スライダー

ノブ・スライダー KORG TRITON taktile-49

ノブやスライダーは、パソコン内のソフトウェア音源の音量やPAN情報の調節、フィルターやオシレーターといった音源固有のパラメータ操作をアサイン(割り当て)することができます。これによってソフト音源のサウンドをハードウェア・シンセサイザーを操っているのと同じ感覚で操作でき、フレーズを複雑に作り込んでいくことが簡単になります。


パッド

パッド AKAI MPK mini MK2

MIDIキーボードの中には、ドラムトラックを打ち込やすいように叩いて音を鳴らす「パッド」が付いているモデルが存在します。通常のドラムトラックの打ち込みなどは鍵盤でも十分に対応できますが、ライブ・パフォーマンスなどリアルタイムでのパーカッシブなプレイの場合は重宝する機能です。


MIDI端子

MIDI端子 Alesis QX61

MIDI IN、OUT、THRUといった端子を搭載しているモデルでは、アナログシンセサイザーやシーケンサーなど外部MIDI音源を接続し、演奏することができます。初めから外部ハードウェア音源を持っている/外部音源を弾きたいと思っている人は、購入前にMIDI端子の搭載の有無についても確認しておくとよいでしょう。


DTMにおすすめのMIDIキーボード

1万円以下で手に入る、初心者向け入門モデル

これから初めてMIDIキーボードを手に入れるという初心者におすすめの、25鍵盤モデルの紹介です。とにかくMIDIキーボードを使ってみたいという人は、まずはこちらのモデルではじめてみるといいでしょう。


microKEY-25

microKEY2-25 AIR

iRig Keys Mini

AKAI MPK mini MK2

ALESIS Vmini
鍵盤数 25 25 25 25 25
iOS対応 X X
アルペジエータ X X
ノブ X X X 8個 4個
パッド X X X 8個 4個
ピッチベンド
モジュレーション
ホイール
X X
Bluetooth X X X X
MIDI出力 X X X X X
付属 M1 Le
EzDrummer Lite
Ableton Liveクーポン
Lounge Lizard Session
Ultra Analog Session
Strum Acoustic Session
KORG Software Bundle code SampleTank 3 SE
The Grid
SampleTank FREE iOS
iGrand Piano FREE
iLectric Piano FREE
AKAI Professional MPC Essentials
SONiVOX Wobble、AIR Music Tech Hybrid 3
Xpand!2
寸法(mm) 395 x 131 x 53 395 x 131 x 52 301 x 120 x 40 318 x 181 x 44 317 x 140 x 38
価格 ¥4,762 ¥6,458 ¥9,266 ¥8,262 ¥7,980

入門モデル4機種の比較(価格は2018/9時点サウンドハウス)

シンプル&低価格「KORG microKEYシリーズ」

microKEY2-25、microKEY2-37、microKEY2-49、microKEY2-61

KORG「microKEYシリーズ」はシンプルなルックスと最小限の機能を搭載し、コストパフォーマンスにたいへん優れたMIDIキーボードです。鍵盤数の異なる4種類がラインナップされ、最も小型の25鍵モデル「microKEY-25」は5,000円を切るリーズナブルな価格のため、はじめてのMIDIキーボードとしても最適です。
25鍵のモデルにはジョイスティック、アルペジエーターボタン、サスティン/タップのボタン等が搭載。37鍵と61鍵のモデルにはジョイスティックはなくピッチ・ベンド・ホイール、モジュレーション・ホイールが搭載されています。またiPadに直接接続しての使用が可能となっています。(25鍵モデルはCamera Connection Kitが別途必要です)。

2015年11月にシリーズは「microKEY2」に一新され、iPhone/iPadと繋いでiOSアプリのMIDIキーボードとして使用することもできるようになりました。またmicroKEYシリーズを購入すると音楽制作に関連する数多くのソフトウェアがバンドルされており、こちらも大きな魅力です。

KORG microKEY2シリーズ - Supernice!DTM


Bluetooth対応「KORG MicroKey Air」


KORG MicroKey Air

KORG microKEYシリーズをBluetooth対応にしたのが「MicroKey Air」シリーズです。BluetoothによってUSBケーブルをパソコンに繋がなくてもワイヤレスでMIDI入力することができ、パソコンの近くにいなくてもピアノ音源やシンセ音源を自由に鳴らせるという、自由に動き回りたいプレイヤーにとっては非常に魅力的な機能を搭載しています。

microKEYシリーズと同様、25鍵/37鍵/49鍵/61鍵の4種類がラインナップ。USBケーブルを繋いでバスパワー駆動させることもできます(ワイヤレス時は単3電池2本で動作)。Windows/MacといったパソコンだけでなくiPhone/iPadといったiOSデバイスにも対応するなど、従来の音楽制作よりはるかに自由な使い方が可能です。

KORG MicroKey Air - Supernice!DTM


シンプル&低価格「IK Multimedia iRig Keysシリーズ」


iRig Keys Mini、iRig Keys PRO

iRig Keysシリーズは、マルチ音源「Sampletank」やiOSデバイス「iRigシリーズ」で広く知られるようになったIK Multimedia社が提供するMIDIキーボードです。パソコンと繋いで使用できるだけでなくiPhone/iPadに繋いでiOSアプリの音源を演奏することができるという、iOSデバイス製品を数多くリリースしてきたIK Multimediaならではの機能によってこのiRig Keysシリーズも人気機種となっています。

レギュラーラインナップの他に、コンパクトな25鍵ミニ鍵盤の「iRig Keys Mini」、フルサイズのベロシティに対応した37鍵の「iRig KEYS PRO」がラインナップされています。

IK Multimedia iRig Keys Mini - Supernice!DTM
IK Multimedia iRig KEYS PRO - Supernice!DTM


MPCパッド搭載「AKAI MPK mini MK2」

AKAI MPK mini MK2 AKAI MPK mini MK2、MPK261

NUMARKジャパンコーポレーションのAKAI Professionalの「MPK」シリーズは数多くのラインナップを有するMIDIキーボードの老舗と言えるメーカーで、中でも「AKAI MPK mini MK2」はコンパクトサイズながらも8つのツマミと8つのパッドを搭載、コントロールアサインも楽に行うことができ、ノートリピート機能やアルペジエータ機能まで搭載するなど、1万円を切る価格帯の中でも機能豊富、はじめてのMIDIキーボードとしても最適な入門機種です。

パッドにはバックライトベロシティRGBトリガーパッドが採用されており、カラフルなライティングを機能に応じて使うことが可能です。そのうえパソコンのキーボードからのコマンドの送信にも対応しています。また、iOSデバイスにも接続して使用することが可能な低電力モードを装備しています。(別途カメラコネクションキットが必要)。DAWソフトAbleton Live Lite 9 の他に、AKAI Professional MPC Essentials、SONiVOX Wobble、AIR Music Tech Hybrid 3 などの音楽制作ソフトウェアが付属しています。

AKAI MPK mini MK2 - Supernice!DTM


49鍵盤以上の本格的なMIDIキーボード

49鍵や61鍵では、25鍵ではできなかった両手を使ったピアノ演奏が可能になり、オクターブボタンを頻繁に切り替えるというストレスからも解放され、より自由に、より柔軟にMIDI入力がでます。またこのクラスからはノブやパッド、スライダーなどを搭載するモデルも増え、パソコン内のソフトウェア音源のパラメータをハードウェアの実機のようにリアルタイム操作していくなど、演奏表現も広がっていきます。


Keystation 49 III

KeyLab 49 Essential

KOMPLETE KONTROL A49

Roland A49

ALESIS V49
鍵盤
ノブ - 9個 8個 - 4個
スライダー - 9個 - - -
パッド - 8個 - - 8個
ピッチベンド
モジュレーション
ホイール
備考 コード・プレイ・モード Smart Play SuperNATURALモード
MIDI OUT - -
付属ソフトウェア Ableton Live 9 Lite
ProTools | First
Xpand!2
Velvelt、Mini Grand
サンプルライブラリ2GB
Ableton Live 9 Lite
Analog Lab 2
UVI Grand Piano Model D
KOMPLETE 12 SELECT
KOMPLETE KONTROL
MASCHINE ESSENTIALS、
Ableton Live Lite Ableton Live 9 Lite
Xpand!2
寸法(mm) 822 x 189 x 68 784 x 248 x 76 820 x 257 x 89 836 x 182 x 84 955 x 244 x 114
価格 ¥ 9,980 ¥ 19,980 ¥ 24,800 ¥ 16,980 ¥ 13,800

49鍵モデル4機種の比較(価格は2018/9時点Amazon)

シンプルでリーズナブルな49&61鍵:M-Audio「Keystation MK3」シリーズ

M-Audio Keystation MK3シリーズ

2018年8月に登場したM-Audio「Keystation MK3」シリーズは、コンパクトなボディに必要最小限の機能を搭載し、入門用モデル並みのリーズナブルな価格を実現しているUSB-MIDIキーボードです。シリーズのラインナップは2モデルで、49鍵の「Keystation 49 III」は1万円を切る価格、61鍵の「Keystation 61 III」はセミウェイト鍵盤が採用され、本格的なピアノのタッチが再現されています。49鍵モデルをリーズナブルな価格で手に入れたい/ピアノ演奏のタッチでMIDI入力したいという人におすすめです。付属されるソフトウェア/インストゥルメンツも豪華です。

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豊富なコントローラーと付属音源:ARTURIA「KeyLab Essentialシリーズ」

ARTURIA KeyLab Essential KeyLab 49 Essential、KeyLab 61 Essential

2017年9月に登場したARTURIA「KeyLab Essential」シリーズは、ノブ/スライダー/パッドの他にDAWソフトをコントロールするボタンを搭載するなど、MIDIコントローラーとしても十分な機能を搭載したMIDIキーボードです。49鍵の「KeyLab 49 Essential」、61鍵の「KeyLab 61 Essential」の2機種がラインナップ。MIDIコントローラーとしても充実しながらリーズナブルな価格帯となっているのが大きな魅力です。
DAWソフト「Ableton Live Lite」、ソフトウェア音源「Analoglab 2」「GRAND PIANO MODEL D」など付属品も豪華で、本機を購入してすぐに音楽制作が滞りなくできるのも大きな特徴です。

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クラス最上級の鍵盤を装備:Native Instruments「KOMPLETE KONTROL A」シリーズ

Native Instruments KOMPLETE KONTROL Aシリーズ

2018年10月に登場するNative Instrumentsの「KOMPLETE KONTROL A」シリーズは、同社MIDIキーボードのフラッグシップモデル「KOMPLETE KONTROL S」シリーズに比べてシンプルでリーズナブルなモデルです。ラインナップは25鍵盤の「KOMPLETE KONTROL A25」、49鍵盤の「KOMPLETE KONTROL A49」、61鍵盤の「KOMPLETE KONTROL A61」の3機種で、いずれもセミウェイトキーボードを採用した本格的な鍵盤演奏が可能であるほか、一つのキーでコードやアルペジオを演奏するSmart Play機能を搭載するなどユニークな特徴を持っています。
また同社のマルチソフトウェア音源「KOMPLETE 12 SELECT」が付属し、最先端のシンセ音源やアコースティック音源、オルガン/ピアノ/エレピ音源、エフェクトなどを使った本格的な音楽制作が可能に。そしてこれだけ豪華な内容にも関わらず比較的にリーズナブルであるため、最初のMIDIキーボードとして選ぶのもいいかもしれません。

Native Instruments KOMPLETE KONTROL Aシリーズ - Supernice!DTM

根強い人気:Roland「A49」「AProシリーズ」

Roland A49 AK49

A-300Pro A-500Pro A-800Pro 左から:A-300PRO、A-500PRO、A-800PRO

RolandのMIDIキーボード「A49」は、Mac/Windows/iOS(iPhone/iPad)に対応、ピッチやボリュームなど好みのパラメータをアサインして自由にコントロールできるD-BEAM機能、そしてRland屈指のSuperNATURAL音源のコントロールに最適化された専用ボタンを搭載するなど、シンプルかつSuperNATURALとの組み合わせうに最適なモデル。軽量・コンパクト、そして49鍵盤としてはリーズナブルな価格なので、はじめてのMIDIキーボードにもおすすめです。

AProシリーズは、「A49」にスイッチ/フェーダー/ツマミ/パットといったコントローラーを搭載し、DAWソフト「Sonar」と相性の良いモデルとなっています。両モデルとも発売してからだいぶ経ちますが、依然として人気の高いモデルです。

Roland A-49 – Supernice!DTM
Roland A-300PRO – Supernice!DTM
Roland A-500PRO – Supernice!DTM
Roland A-800PRO – Supernice!DTM


Alesis Vシリーズ

2014年10月に発売されたAlesis Vシリーズはフルサイズ(ピアノとおなじ鍵の幅と奥行き)のMIDIキーボードで、25鍵、49鍵、61鍵の3機種展開です。
鍵盤の数以外のコントロールサーフェス部は3機種とも統一された内容で、ビートの打ち込みやサンプリングした音のトリガーに使いやすく、バックライト機能のついた8つのパッドがあり、しかもベロシティ対応なので、強弱を表現しやすくなっています。ユーザーがアサイン可能な4個のノブとボタンがあり、ピッチベンドホイールとモジュレーションホイールによる豊かな演奏の表現も可能です。リアパネルには別売りのサスティンペダル用端子入力があり、電源供給はUSB端子バスパワーのみとなっています。
DAWソフト Ableton Live Lite 9 および Xpand!2 by AIR Music Techが付属(ダウンロード)しています。
また、上位モデルのVIシリーズは、更にノブやボタンが多いモデルとなっており、ボタンが多い方が使いやすいAbleton Live ユーザには是非こちらもチェックしてもらいたいラインナップとなっています。

Alesis V mini - Supernice!DTM
Alesis V49 - Supernice!DTM


MIDIキーボード以外の機能を搭載したモデル

オーディオンターフェイス機能を搭載:IK Multimedia「iRig Keys I/O」

IK Multimedia iRig Keys I/O KeyLab 49 Essential、KeyLab 61 Essential

iRig Keys I/Oは、IK MultimediaのMIDIキーボード「iRig Keys」シリーズの中でも、オーディオインターフェイス機能を搭載したモデルです。MIDIキーボードとしてはべロシティ対応キーボードの他に、5つのノブ/8つのパッド/2つのタッチ・ストリップを装備するなど、コントロール系統も充実しています。
オーディオインターフェイスはアナログ1in/2out、24bit/96kHzの高品質なものを搭載、パソコンだけでなくiPHone/iPadなどのiOSデバイスへの接続にも対応し、ファンタム電源搭載によりコンデンサーマイクを繋いでのレコーディングも可能です。ギターやベースを繋いでレコーディングしない人であれば、「iRig Keys I/O」を導入するだけでDTMに必要なほぼ全ての機能を手に入れることができるでしょう。

IK Multimedia iRig Keys I/O - Supernice!DTM

音源搭載、独立したシンセとしても使える:KORG「taktile シリーズ」

KORG TRITON taktile-25 KORG TRITON taktile-49

ノブ・フェーダー・パッドなどMIDIキーボード/コントローラーとしてのフル機能を搭載、それだけでなくKORG社の定番シンセサイザー「TRITON」のサウンド512音色を内蔵、さらにKORG社の カオシレーター譲りのタッチ・パッドやアルペジエーター機能を搭載するなど、すぐにシンセを鳴らすことができるうえに音楽的な知識がなくても楽しく打ち込みができるなど、KORGらしさが満載の充実したモデル。
25鍵盤「TRITON taktile-25」、49鍵盤「TRITON taktile-49」の2機種がラインナップしています。

KORG TRITON taktile – Supernice!DTM