Logic Pro Xは、Apple社が提供するMac専用総合音楽制作ソフトウェア。Macを開発するAppleだからこその安心と信頼でMacユーザーから絶大な人気を誇るDawソフトです。
最大の魅力はその安さ。ソフトウェア本体にあらゆる音源やプラグインが付属して「23,800円(2016年1月現在)」となっており、現在主流となっているPro ToolやCubase、Sonarと比較すると非常にリーズナブルです。これからDTMを始める初心者はもちろん、バンドマンのデモ製作にもうってつけのソフトとなっています。
Logic Pro Xには18,000種類以上のループ素材、40種類以上のソフトウェア音源、アンプシミュレーターを始めとするプラグインが80種類以上付属されています。それぞれのクオリティも高く、付属の物だけで本格的な楽曲を手がけることが可能です。
TLogic Pro X:ダウンロード – Apple store
Apple製品といえば、シンプルでありながらスタイリッシュかつモダンなデザインが特徴です。それはLogic Pro Xにも言えることであり、シンプルかつ視認性に優れたインターフェースはApple製品に通ずるものがあります。
MIDIの打ち込みからオーディオレコーディング、プラグインのインサートからループ素材の選択まで、メインウィンドウで行います。Logic Pro 9 など旧バージョンでは作業の度に新しいウィンドウを開く必要がありましたが、Logic Pro X では複数のウィンドウを操作する必要がないので作業効率も向上するでしょう。
上述にもありますが、Logic Pro Xには18,000種類以上にも渡るループ素材が付属されています。これらの素材はプロジェクトのキーやBPMに合わせて自動的調整され、即戦力として楽曲に使用することができます。サウンドのジャンル、ムード、BPMに合わせて検索できる機能が備えられていおり、すぐに欲しい素材を見つけることが可能です。
Smart Controlは音源やプラグインのパラメータを専用のパネルに予め登録し、パネル内で一括操作できる独自の機能です。
通常、各トラックにはコンプレッサーやイコライザーなど様々なプラグインをインサートして音を作りこみます。その一方で、各プラグインのパラメータを調整するにはそれぞれクリックして呼び出す必要があるため、作業効率は決して良いとは言えません。
Smart Controlパネルに予め各プラグインの主要なパラメータを登録しておくと、一つの画面で一括操作することができます。これにより、画面を一々呼び出す必要もありませんし、作業効率も大幅にアップします。
ちなみに、登録されるパラメータは自動的に割り振られますが、手動でアサインすることも可能です。自社製のプラグインはもちろん、Wavesなど他社製のプラグインもLogicが認識し、適切なパラメータを自動的にアサインしてくれます。ありそうで無かった画期的な機能と言えるでしょう。
Logic Pro X から新たに追加された機能の中でも、パワフルに活躍するのがアルペジエイターです。旧バージョンでアルペジエイターを使いたい時には煩雑な操作が必要でしたが、Logic Pro Xではスロットからアルペジエイターを選択するだけで、Logic内の全てのソフトシンセ音源に使用することができます。
アルペジオのパターンも豊富に用意されており、音源スロットに「External Instrument」を選択することで外部MIDI音源を演奏することもできるなど、非常に使いやすく設計されています。
Logic Pro X はiPad専用アプリ、Logic Remoteに対応しています。これにより、Logic内のミキサーをiPadからコントロールできるのはもちろん、Smart Controlパネルのパラメータを操作したり、ソフトウェア音源を用いた打ち込み、演奏も可能となっています。
TLogic Remote:ダウンロード – Apple store
ギター博士のオリジナルギター練習曲「寝坊したっ?!」
ギター博士のオリジナルギター練習曲「踊ろうよっ!」
オーバードライブとディストーションを比べてみた【ギター博士】
後半に登場する楽曲「ギター博士《歪み》のテーマ」は、Logic Pro Xで録音/ミックスダウンが行われている
ギター博士が Logic Pro X を使って録音・編集した楽曲が上の音源です。この音源のようなバンドものからストリングスが入ったアレンジ、ダンス/エレクトロ/EDMなど打ち込み系トラックメイキングまで、幅広いジャンルに対応した楽曲制作が行えます。
Logic Pro 10.2から「Alchemy」と呼ばれる次世代のソフトウェアシンセサイザーが搭載されました。これはEDMやHip Hopなどのエレクトロニックミュージックと相性の良い音源で、膨大なライブラリと使い勝手抜群のブラウザ、そしてパワフルなサウンドが特徴です。14Gにも及ぶ膨大な量のコンテンツライブラリには、主にエレクトロ系のネタが含まれています。
本ソフトは一般的なシンセサイザーの使い方はもちろん、最大4つの異なるサンプルを合成し、誰も聴いたことが無いような異次元のサウンドを作り出すサンプラーの機能も備えています。スネアに雷鳴のような轟音を加えてみたり、ストリングスパッドに鳥のさえずりや波しぶきを加えるなど、ユーザーのアイデア次第で無限大のサウンドを奏でることができます。
そして生み出したサウンドをアルペジエータでアルペジオにしたり、リバーブを始めとする様々なエフェクトを掛け、より深みのある音色に作りこむのも良いでしょう。エレクトロ系ジャンルを楽しみたいミュージシャンに一度は試してもらいたい優等生的なソフトウェア音源です。
Logicにはリアルな生ドラム演奏およびエレクトロビーツの打ち込みを自動的に生成するバーチャルセッションプレイヤー、Drummerが搭載されています。
アコースティックサウンドに対応したDrum Kit Designerとエレクトロサウンドに対応したDrum Machine Designerが用意されており、様々な音楽ジャンルに適合した15人以上の仮想ドラマーによってリズムが作られていきます。この機能を使うことで、面倒な打ち込みや細かい調整をする必要が無くなるのです。
インターフェース内のパラメータを操作することでシンバルやハイハット音数はもちろん、グルーブやフィルのコンビネーションを変更することもできます。ジャンルによってはリズムトラックの打ち込みが難しいものもありますが、Drummerを利用すると、マウス操作一つで本格的なビートを作り上げることができるようになります。
Drum Kit Designer
高品質な生ドラムを打ち込みたい場合は、「Addictive Drums」や「BFD」など他社のプラグインを用意する必要がありましたが、Logic Pro Xではリアルな生ドラムを再現したバーチャルセッションプレイヤーを用意、アコースティックドラムの打ち込みも可能となりました。
ロック、オルタナティブ、ソングライター、R&Bとジャンル分けされた15人のドラマーの中から一人を選んで演奏させることができます。またグルーブやフィルのコンビネーションなども操作することができ、複雑なドラムパターンを簡単に組み立てることができます。
Drum Machine Designer
UltraBeat、EXS24 のサウンドエンジンを使用したエレクトロ系ドラム音源です。新たにテクノ、ハウス、トラップ、ダブステップ、EDM、レトロ80s、トラップに対応、より現代的なビートメイキングが可能となりました。
Retro Synthは70〜80年代ビンテージ・シンセサイザーがセットになった音源です。
分厚いベース/滑らかなリードなど太く暖かみのあるAnalogモード、80年代シンセポップ感満載のAnalog Syncモード、FX要素の強いWavetableモード、80年代のデジタルシンセのような硬質なサウンドが特徴のFMモードと、1,500種類を超えるレトロなシンセ・サウンドを使用して多彩なサウンドメイキングが可能です。
旧バージョンから搭載されている強力なドラムマシン。各音色の作り込みはもちろん、マルチ出力が可能でスネア・バスドラムと個別に音作りを行えます。またソフト上のシーケンサーを動かして簡単に音符入力とベロシティを編集することができるなど優れた機能を誇っています。
旧バージョンから搭載されている強力なアナログ・モジュレーションシンセ。
オシレータ、フィルター、LFO やエンベロープパラメータを搭載、太くエッジの効いたサウンドが即戦力でトラックメイキングに役立ちます。
3つのオシレータには従来のアナログシンセサイザーの波形、デジウェーブと呼ばれる1周期分の波形が100種類用意。分厚いアナログサウンドからデジタルシンセサウンドまで詳細な音作りが可能となっています。
Sculptureは「振動中の弦の物理的な特性をシミュレートしてサウンドを生成する」logic独自のシンセサイザーです。
楽器の物理的な部位や素材をモデリングして音を生成、フルートやトランペット/バイオリンや民族楽器のようなアコースティックな質感の音色がプリセットで入っていて、それらの音色をさらにカスタマイズすることもですます。
通常のシンセでは出せないような複雑なサウンドを構築することも編集次第で可能となります。
イコライザーやコンプレッサーを始め、リミッターやマルチバンドコンプレッサーなど、ミキシングおよびマスタリングに必要なプラグインを最初から内蔵しています。
特にイコライザーはアナライザー機能を搭載しているため、音の周波数を見ながら視覚的に処理できるのが魅力です。コンプレッサーもアナログライクなインターフェースで、基本的なパラメータでまとまっているので、ミキシング初心者の方でも難なく使いこなすことができるでしょう。もちろんリバーブやエコー、フェイザーやコーラスといったクリエィティブ用エフェクトも充実しています。
Logic Pro X から新設計となったコンプレッサー・プラグイン
10.1 から搭載されたコンプレッサー・プラグイン。新たに Classic VCA というモードを搭載し、モードによってインターフェイスがブラック/ブルーと色が変わるなど、これまでのコンプから見た目にもグレードアップされています。
Flex Pitch画面の様子
今回のアップデートの目玉機能の一つがこのピッチ補正機能「Flex Pitch」です。ボーカルやギターのチョーキングなどの「オーディオデータ」の音程を修正することができるほか、ビブラートの追加・編集、MIDI変換機能を利用することでMIDIノート感覚で自由にエディット可能、ソフトウェア音源で簡単にハモリトラックを作成可能。
他社製のピッチ補正プラグインに比べても音質劣化は最小限にとどめられており、有料・プラグインと遜色ないクオリティとなっています。
Logicには即戦力として使えるギター用アンプシミュレーター、Amp Designerを搭載。25種類のアンプヘッドに5つのEQ、25種類のスピーカーキャビネット、7種類のマイクを組み合わせて音作りをすることが可能です。
モデリングされているヘッドは外観を見ればわかるように大手メーカーの有名モデルばかり。サウンドのクオリティも高く、ブルースからメタルまで、あらゆる音楽ジャンルに対応することができます。
前バージョンからギターアンプ・シミュレーターは充実していましたが、Pro X からはベースアンプシミュレーターのBass Amp Designerも内蔵されているので、ベーシストにも嬉しい仕様となっています。
Modern/Classic/Flip Topの3種類のベースアンプと8種類のキャビネット、3種類のマイク・ポジションを選択して細かな音作りが可能、さらにDIシミュレーションを再現しているので、これまで物足りなかったベースサウンドもこれで満足できそうです。
エフェクター・シミュレーター。30種類のエフェクターを収録。まるで実際に足元にエフェクターを並べているかのような感覚で視覚的にエフェクターの並びを確認、ペダルの並び替えや交換も簡単に、直感的に音作りを行うことができます。
旧Logicから新たにワーミーをシミュレートしたペダル【Wham】、ディストーション【Grit】、ブースター【Tube Burner】、オクターバー【Dr. Octave】、80年代のフランジャーを再現した【Flange Factory】、イコライザー【Graphic EQ】、リバース・ディレイ【Tie Dye Delay】と、7つのエフェクター・ペダルが追加されています。
最新版はLogic Pro X (2013年7月16日発売)、様々な機能が統合され現在もアップデートを続けています。最上位版である「Pro X」の他に「Express」も存在しましたが、ダウンロード販売となった最新版からは統合され、下位モデルは「Garageband」ということになりました。MacユーザーでDTM初心者の人は、まずは無料のGaragebandで肩ならし、物足りなくなったら「Logic Pro X」を購入して本格的に音楽制作へ…という流れがいいかもしれません。
DTM君「自分が使っているっていうこともありますが、Logic Pro Xはおすすめですね。本格的なDAWソフトなのに安いっていうのもクールじゃあないですか。ボクはバンドものの音源制作が多くなっていますが、ゴリゴリのテクノ/エレクトロ系の音源にも全然対応できますよ。Macユーザーは是非入れておいて欲しいDAWです。」
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