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「BITWIG STUDIO」は2014年にリリースされた新気鋭のDAWで、Windows/Mac/Linuxに対応、打ち込みによる楽曲制作はもちろん、ライブパフォーマンス向けの機能を多数備えるなど、今の音楽制作にマッチしたソフトウェアです。
エレクトロ系ミュージシャン御用達のDAWといえばAbleton社の「LIVE」ですが、LIVEの開発メンバーがスピンオフして立ち上げた会社がBITWIGであり、BITWIG STUDIOは同社が手がける未来のDAWとなっています。
LIVEを開発していたメンバーが集まっていることもあり、全体の傾向としてはそれに近いものの、「クリップランチャー」や「ハイブリット・トラック」といった唯一無二の機能を備えることで差別化を図っているのが特徴です。
https://www.youtube.com/watch?v=7V_t8GfH-v4#t=12
BITWIG STUDIOは独立した二つのシーケンサーを搭載しており、一つは一般的なDAWに見られるアレンジャータイムライン、そしてもう一つがクリップランチャーです。
後者のクリップランチャーが本ソフトの注目機能であり、このシーケンサーには「ノートやオートメーションなど音楽の断片クリップ」が格納されています。ランチャー内は時間軸に縛られておらず、「あらゆるクリップをループ再生しつつ、自由にタイミングを指定して同時に鳴らすことができる」のが魅力です。
クリップランチャーにはBITWIG付属のループ素材はもちろん、アレンジャートラックで作成したMIDIフレーズも格納することができます。MIDI鍵盤で演奏したフレーズをRECし、欲しいところだけをクリップランチャーに格納する。格納した様々なクリップを組み合わせて楽曲を構築することで、「直感的かつリアルタイム性のある楽曲制作」を楽しむことができます。どのような楽曲が生まれて来るかわからないワクワク感は、BITWIG STUDIOを用いた楽曲制作ならではと言えるでしょう。
BITWIG STUDIOの目玉機能として挙げられるのがハイブリット・トラックです。通常、MIDIおよびオーディオは個別のトラックで編集するものですが、ハイブリット・トラックではMIDIで打ち込んだフレーズをトラック内にオーディオとして書き出して編集することができる「Bounce in place」機能を搭載しています。従来のDAWソフトで「MIDI → オーディオ」化をするためにはバウンス作業が必要で、保存したオーディオは再度プロジェクトに読み込まなければならないなど2,3行程が必要な作業でしたが、「Bounce in place」機能を使えばこの作業が大幅に短縮される上に、MIDIトラックだけではできなかった演奏表現も可能です。
ハイブリット・トラックではMIDIデータとオーディオデータが共存できるわけですから、楽曲制作に使用するトラック数を通常のDAWより減らすことができ、同時にCPU負荷も軽減されるというメリットがあります。
付属されるループ素材などオーディオトラックに貼り付けるだけで、自動的にプロジェクトのテンポに合わせてくれるのはもちろん、スライス情報が登録されていない外部のオーディオファイル(WAV/ACIDized/AppleLoops)などもプロジェクトのテンポに追従して読み込まれます。明らかにプロジェクトのテンポと素材のテンポが合っていなくても、BITWIG STUDIO側が自動的にトランジェントを検出し、プロジェクトのテンポに合うよう調整してくれるので、ループ素材の扱いが飛躍的に簡単になりますし、リミックスも自由自在です。
Ableton Liveで親しまれている「クリップ」という概念がBitwig Studioにも存在します。Bitwig Studioにはクリップをループ再生しつつ波形を編集できる画期的な機能が備わっています。「再生をしながら」というのがポイントであり、リアルタイムで素材を切り刻んだり、リバーブ効果を掛けたり、部分的にピッチを変えてグリッチ的なサウンドを得るなどの動作が可能となります。
ミュージシャンにインスピレーションを与えるのはもちろん、ライブパフォーマンスに活用できる便利な機能と言えるでしょう。クリップ内でオートメーションを書ける機能も搭載しているため、アイデア一つでパフォーマンスの幅が大きく広がります。
BITWIG社はハードウェアコントローラーのAPIをオープンにしており、あらゆるコントローラーに対応したAPIを自由に作成することができます。「◯◯DAW専用」となっている他社製コントローラーも、BITWIG STUDIOで自由自在に使いこなすことができるのです。
APIは公式サイト内のコミュニティページで公開されています。このAPIデータは世界中のBITWIG STUDIOユーザーが作成したもので、これからも続々と追加されていく予定です。
BITWIG STUDIOはマルチタッチに対応したDAWです。マルチタッチ自体は珍しい機能ではなく、SONARなどの定番DAWが既に導入しているのは周知の事実ですが、BITWIG STUDIOのマルチタッチは「タブレットPC」に最適な操作性に仕上がっているのが特徴です。マルチタッチ操作時には円形の専用メニューが表示され、そのメニューを駆使することでマウスよりも効率的な作業が可能となる訳です。プロジェクトの再生から録音、コピー&ペースト、音源やプラグインのインサートまで、全ては専用メニューから呼び出すことになります。
ただ単にインターフェースを指で操作できるのではなく、タッチでの作業効率が向上する専用メニューを用意しているのが本ソフトの魅力と言えるでしょう。タブレットPCをメインマシンにしている方にこそ試して頂きたい機能です。
楽曲制作において「さっき立ち上げてたプロジェクトのドラムトラック、エフェクト何かけてたっけなぁ」といった疑問が生まれることはしばしばあることですが、Bitwig Studioではいちいち前のプロジェクトを閉じてから新しいプロジェクトを立ち上げて、といった作業をする必要がありません。複数のプロジェクトを同時に立ち上げることができ、プロジェクト間でオーディオデータやMIDIデータをコピー&ペーストすることも可能となっています。
BITWIG STUDIOはデータベースなどに用いられるOS、「Linux」でも動作するDAWです。Linuxに対応したDAWは前例が無かったため、Linuxユーザーに新しい選択肢を提示することに成功しました。
Linuxは低スペックマシンでも軽快に動作するOSであり、無償で配布されているのでパソコンさえあればすぐにインストールして使うことができます。使わなくなったマシンに入れてBITWIG STUDIO専用機として使うのも良いでしょう。
2017年3月に登場した「Bitwig Studio 2」では、新たに以下の機能を搭載しています。
BITWIGにはエレクトロ系、ダンス系と相性の良いソフトウェア音源が9種類、オーディオプラグインが25種類付属します。中でも注目なのがDrum Machineと呼ばれるドラムマシン音源と、膨大な量のループ素材と組み合わせて使用するSAMPLER(サンプラー)です。
Drum Machineはシンプルながら、かゆいところにも手が届くドラムマシン音源です。アサインした素材(キックやスネアなど)に細かくエフェクトを掛けることができ、それぞれを丁寧に音作りすることが可能。キックには強烈なコンプレッションを、スネアには薄っすらとディレイを、シンバルにはリバーブを、という具合に個別かつ細かく追い込むことができます。
SAMPLERはただ単に取り込んだサンプルを再生するだけのものではありません。このサンプラーにはトラッキングという機能が搭載されており、サウンドをストレッチして音階を与え、原音が分からなくなるほど音を変化させることが可能となっています。遊びながら自分好みのサウンドを生み出せるクリエイティブなサンプラーと言えるでしょう。他にも楽曲制作を支援する様々な音源やツール、プラグインが付属されており、どれも実用的で一つ一つの完成度も高いです。
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