Studio OneはPresonus社のヴォルフガング・クンドゥルス氏とマティアス・ユーヴァン氏らが率いる開発チームによって作られたDAWです。二人は過去にSteinberg社のCubase Nuendoの開発に携わっており、Studio OneにはCubaseのDNAが受け継がれています。
2009年にVer.1がリリースされて以降急速にユーザーを拡大し、DAWの新定番としてその地位を確立しました。2015年5月にVer.3をリリースし、今世界で勢いのある音楽製作ソフトウェアと言われています。ラインナップは無償版のPrime、様々な機能が拡張されたArtist、全ての機能をフルに使える最上位版のProfessionalが用意されています。
・無制限のオーディオトラック、MIDIトラック、バーチャルインストゥルメント、バスおよびFXチャンネル
・リアルタイムのオーディオタイムストレッチ、リサンプリング、ノーマライズ
・無制限のオーディオトラック、MIDIトラック、バーチャルインストゥルメント、バスおよびFXチャンネル
・検索、ユーザータブ、インターネット接続、プレビュープレイヤー機能を搭載したコンテンツブラウザー
・リアルタイムのオーディオタイムストレッチ、リサンプリング、ノーマライズ
・ロスレス形式のオーディオファイルの書出し(WAV/AIFF)
Prime | Artist | Professional | |
SoundCloudの読込み、書出し | ○ | ○ | |
U、VST2、VST3プラグインおよびReWireのサポート | 別売り | ○ | |
ビデオの読込み、書出し、ビデオ再生ウィンドウ | 別売り | ○ | |
圧縮形式のオーディオファイルの書出し(FLAC/MP3) | 別売り | ○ | |
64bit(倍精度)オーディオエンジン対応 | ○ | ||
ミックスの自動更新、DDP、Red BookCD書き出し、デジタルリリースを搭載したインテリジェントなマスタリングスイート | ○ | ||
トランジェント検出、編集可能なマーカー | ○ | ○ | |
ドラッグ&ドロップでグルーヴ抽出 | ○ | ○ | |
イベントベースのエフェクト | ○ | ○ | |
マクロツールバー | ○ | ○ | |
編集可能なフォルダートラック | ○ | ○ | |
Melodyneピッチ補正 | 体験版 | Essential | |
アレンジトラックとスクラッチパッド | ○ | ||
iPadからのリモートコントロール | ○ | ||
チャンネルエディターとマクロコントロール | ○ | ||
並列処理のための拡張FXチェーン | ○ | ||
収録プラグイン数 | 9 | 30 | 40 |
Ampire XT:ギターアンプモデラー | ○ | ○ | Basis |
RedlightDist:アナログディストーションエミュレーター | ○ | ○ | ○ |
Channel Strip:コンプレッサ―、エキスパンダー、イコライザー | ○ | ○ | ○ |
Chorus:3ボイスコーラス、ステレオ幅 | ○ | ○ | ○ |
Beat Delay:テンポ同期ディレイ | ○ | ○ | ○ |
MixVerb:ベーシックなリバーブ | ○ | ○ | ○ |
Flanger:フランジャー、テンポ同期 | ○ | ○ | ○ |
Phaser:マルチステージオールパスフィルター、フェイザー | ○ | ○ | ○ |
Repeater:Note FX:ディレイ、トランスポーズ搭載 | ○ | ○ | ○ |
Input Filter:Note FXフィルター、ベロシティとキーレンジ用 | ○ | ○ | ○ |
Analog Delay:テープディレイエミュレーター | ○ | ○ | |
Auto Filter:エンベロープコントロールフィルター | ○ | ○ | |
Binaural Pan:ステレオパンナーとイメージャー | ○ | ○ | |
Bitcrusher:ローファイダウンサンプリングプロセッサー | ○ | ○ | |
Compressor:フル機能RMSコンプレッサ―、サイドチェーン搭載 | ○ | ○ | |
Dual Pan:L/Rチャンネルパンナー | ○ | ○ | |
Expander:下方エキスパンダー、サイドチェーン搭載 | ○ | ○ | |
Fat Channel:StudioLive Fat ChannelのNativeバージョン | ○ | ○ | |
Gate:ノイズゲート、MIDIトリガー出力搭載 | ○ | ○ | |
Level Meter:サイズ変更可能なマルチスケールレベルメーター | ○ | ○ | |
Limiter:ブリックウォールピークメーター | ○ | ○ | |
Mixtool:チャンネルユーティリティ | ○ | ○ | |
Phase Meter:位相分析 | ○ | ○ | |
Pro EQ:7バンドパラメトリックEQ | ○ | ○ | |
Room Reverb ルームシミュレーター | ○ | ○ | |
Rotor:ロータリースピーカーエミュレーター | ○ | ○ | |
Scope:デジタルオシロスコープ | ○ | ○ | |
Spectrum Meter:周波数アナライザー | ○ | ○ | |
Tone Generator:トーンジェネレーター | ○ | ○ | |
Tricomp:マルチバンドコンプ | ○ | ○ | |
Tuner :クロマチックチューナー | ○ | ○ | |
X-Trem:トレモロ、オートパンナー、テンポ同期とステップシーケンスモジュレーション | ○ | ○ | |
Arpeggiator:Note FXアルペジエーター、パターンシーケンサー機能搭載 | ○ | ||
Chorder:Note FXコードプロセッサー | ○ | ||
Groove Delay:マルチタップディレイ、テンポ同期とタップフィルタリング搭載 | ○ | ||
IR Maker:インパルスレスポンス作成ユーティリティ | ○ | ||
Multiband Dynamics:マルチバンドコンプレッサ―、エキスパンダー | ○ | ||
Open AIR:コンボリューションリバーブ | ○ | ||
Pipeline:外部ハードウェアプロセッサー用インサート | ○ | ||
収録インストゥルメンタル数 | 1 | 5 | 7 |
PresenceXTフル機能サンプラー | ○ | ○ | ○ |
Mai Taiポリフォニックバーチャルアナログシンセサイザー | ○ | ○ | |
Mojitoモノフォニックサブトラクティブシンセサイザー | ○ | ○ | |
Impactマルチチャンネルドラムサンプラー | ○ | ○ | |
簡単なドラッグ&ドロップ操作のSampleOneサンプルプレーヤー | ○ | ○ | |
PresenceXTでのサードパーティサンプルライブラリのサポート(EXS、Giga, Kontakt、Giga) | ○ | ||
マルチインストゥルメント | ○ | ||
Studio One Musicloops 1+2 | ○ | ○ | |
Studio One Expansion | ○ | ○ | |
Voodoo One Synthサウンドセット | ○ | ○ | |
Producerループライブラリ(4,000以上もの新しいループ) | ○ | ||
Acoustic Drumキットとループ | ○ | ||
Electronicオーディオループ | ○ | ||
Electronic KitsとMusicloops | ○ | ||
Studio One FX | ○ | ||
Studio Oneインパルスレスポンス | ○ | ||
Uberschall Impact Drums | ○ | ||
Vengance Sound | ○ |
Ver3になってユーザーインターフェースがグレー調に刷新されました。Retina Displayなどの高DPIディスプレイに対応し、スマートかつ美しい画面で製作作業に取り組むことができます。また、タッチパネル操作にも対応しており、より直感的な操作性を実現しているのもポイントです。さらにVer3はiPad用アプリ、Studio One Remoteに対応。iPad上からリモート操作が行えるため、どの場所にいてもStudio Oneを手元からコントロールすることができます。
Ver3から実装された機能です。アレンジトラックはソングページの上部に表示され、そこには各トラックの音楽クリップをセクション単位で管理するアレンジトラック専用のクリップが作られます。専用のクリップはイントロ、バース、コーラスという具合に、一般的な楽曲構成のルールに従い自動的に名前が決められます。後からクリップの名前や色の変更をすることが可能です。
たとえば、製作している楽曲の2番のAメロを作りたい場合、通常は1番のAメロを構成する全ての音楽クリップをコピーし、指定箇所に貼り付けます。この機能を活用すると、アレンジトラック内にある「Aメロ」と書かれた専用クリップ1つをドラッグ&ドロップするだけで、指定箇所にAメロが作られます。音楽クリップをセクション単位で操作したい場合に役立つ機能です。
Studio Oneはダイナミックレンジ384dBを誇る64Bit浮動小数点オーディオエンジンを採用しており、出音の良さは数あるDAWの中でもトップクラスと言われています。特にリバーブなどの空間系エフェクトの乗りが素晴らしいと評判です。
実際にオーディオデータを鳴らしてみると、音の粒立ちが良く、一つ一つの音がとてもクリアな印象を持ちます。通常のDAWでは音像がぼやけてしまう音源も、Studio Oneで再生すると明瞭に聴こえます。この出音の良さに有名DAWから乗り換えたプロミュージシャン・エンジニアも少なくありません。ちなみに、64Bit浮動小数点オーディオを利用できるのはProfessionalだけとなります。
最新バージョンであるStudio One 3には、ナチュラルなピッチシフト・オーディオストレッチを実現するélastique Pro 3.0アルゴリズムが採用されています。通常のピッチ修正あるいはタイミング修正はもちろん、極端なテンポ変更でも違和感の無いサウンドに仕上がるのが特徴です。オーディオレコーディングのリテイクが減り、作業効率が大幅に向上します。
Studio Oneは高音質かつ多機能でありながら、非常に動作が軽いことでも知られています。インストーラーは約100MB(Ver3)で、インストール時間も数秒から数十秒となっています。比較的スペックの低いマシンでもサクサク動くため、ノートパソコンなどにインストールして持ち運ぶのも良いでしょう。
Professionalではテクニカルグラミー賞に輝いたピッチ・タイミング補正ツールであるMelodyne Essential(99米ドル相当)を使用することができます。ただ単にツールが付属している訳ではなく、ソフトウェア本体との完全統合を果たしているので素早いアクセスを実現しています。ボーカルなどのピッチ・タイミング補正を効率的かつスピーディーに行えるのはStudio Oneならではです。
Studio Oneには必要な要素をドロップ&ドラッグで呼び出せるブラウザ画面が用意されています。インストゥルメントや各種プラグインの呼び出しはもちろん、専用プールや全てのフォルダからの音声ファイル読み込み、そしてオーディオの書き出しまでブラウザ画面で行うことができます。
ありとあらゆる要素を画面右のブラウザから取り出せるため、楽曲の製作効率が大きく向上します。ちなみに、Studio OneがVer3になったことで、ブラウザも3.0になりました。従来の検索機能に加え、楽曲のジャンルや音源のキャラクターを指定して取り出せるようになっています。「ハードロック・スネア」と指定するだけ、太くタイトなスネアドラムのループが瞬時に表示されます。音色選びに悩む時間さえも省く画期的な機能と言えるでしょう。
ありそうでなかったユニークな機能として話題になっているのがスクラッチパッドです。これはVer3から実装された機能で、オンにすると画面を分割する垂直線が現れます。画面左が通常のソングアレンジで、画面右がスクラッチパッドとなっており、これらはそれぞれ独立しています。この機能を利用することで、製作している楽曲の別バージョンを作ることができます。
たとえば、現在製作している楽曲の、イントロの別バージョンを作りたいとします。ドラムのフィルを変更したり、シンセのリフを変更する場合、通常はイントロセクションの音楽クリップ全てをコピーし、空きスペースに貼り付けて試行錯誤を繰り返します。
スクラッチパッドを使えば、画面右側に自動複製されたイントロの音楽クリップに手を加えることで、簡単に別バージョンを作ることができます。アレンジした結果が良いものであれば画面左のソングアレンジにドラッグ&ドロップします。気に入らなければ何もする必要はありません。
ちなみに、スクラッチパッドはサンドボックス化されているため、パッド内のクリップに手を加えても、ソングアレンジ上のクリップには何も影響がありません。パッド内のアレンジは保存しておくことができるので、万が一アレンジを見直さなければならない事態になっても、すぐに呼び出すことができます。便利なのはもちろん、楽曲のクオリティを底上げする優れた機能と言えます。
拡張FXチェーンとMulti Instrumentは複数のプラグインやインストゥルメンタルを組み合わせて使用できる画期的な機能です。拡張FXチェーンはプラグイン用の、Multi Instrumentはインストゥルメンタル用の名称で、基本動作は同じものになります。
たとえば、拡張FXチェーンに入力された音声信号を3バンドにスプリットし、各周波帯にコンプレッサーをアサインすることで、オリジナルのマルチバンドコンプレッサーとして動作させることができます。ローにA社の製品、ミドルにB社の製品、ハイにC社の製品という具合に、アサインするプラグインの組み合わせは自由です。
Multi Instrumentも同様で、たとえばA社のシンセ音源とB社のピアノ音源、C社のストリングス音源を一つのキーにアサインし、鍵盤を叩くだけで一斉に鳴らすことができます。組み合わせ次第で誰も聞いたことがない、未知のサウンドを作り出すことも可能です。
全てのトラックとインストゥルメンタルに、重要な役割を持つ8つのノブとスイッチを備えたコントロールパネルを用意。これらのパラメーターは手持ちのMIDIコントローラーに割り当てることができ、手元で自由に操作可能です。
スタンダードなアンプシミュレーター。歪みの質感が良いと評判です。ドライブ系はあまり歪まず、クリーン~クランチは市販のアンプシミュレーターと同等のサウンドクオリティを持ちます。
収録プラグインとは思えないほど高品位なIRリバーブ。プリセットがとても多く、リバーブのセッティングがわからない方でもすぐに使いこなすことができます。滑らかで厚みのある残響が魅力です。
要望が多かったためVer3で新たに収録されたビットクラッシャー。あえてビットを落とすことで、ローファイでレトロなサウンドに変化させることができます。音楽的な掛かり方をするのが特徴です。
コンプレッサ―とエキスパンダー、そしてイコライザーの機能を持つチャンネルストリッパーです。Compツマミを回すだけで自然なダイナミクスを得ることができ、他の機能も使いやすいので、DTM初心者の方にオススメのプラグインです。
スペクトラムメーターを搭載した7バンドイコライザー。カットすべき周波帯、あるいはブーストすべき周波帯を視覚的に捉えながら処理ができる便利なプラグインです。
Ver3で追加されたポリフォニックアナログモデリングシンセサイザーです。エレクトロ系サウンドを得意とし、鋭く攻撃的なリードサウンドから、リスナーをフラフラにするほど重厚なベースサウンドまで、多種多様な音作りが可能となっています。
MaiTaiは本体同様、64bit不動小数点オーディオエンジンを採用。再生方法をDAWと同じものにすることで、よりクリアでダイナミックなサウンドを作り出すことに成功しています。
フリーランモードが用意された2基のオシレーター、サブオシレーター、2基のLFOオシレーターにより、アナログシンセに限りなく近い動作を実現。フィルターはMOOGなどのヴィンテージアナログから、最先端のゼロフィードバックフィルターまで、全5種類を搭載しています。
さらに16段モジュレーションとマトリックスにより、モジュラーシンセスタイルの複雑なシンセサウンドを作ることもできます。収録インストゥルメンタルとは思えないほど強力なソフトウェアシンセサイザーです。
Ver3で新たに収録されたサンプラーです。元々収録されていたPresenceサンプラーを強化したインストゥルメンタルで、Prime1とArtistでは1.56GB分の、Professionalでは14GB分のサンプリングデータを使用することができます。
様々なフィルター、エフェクト、モジュレーション、そしてマトリックスを自由に操作可能です。ちなみに、XT用の追加ライブラリは公式ショップで購入することができ、元から大容量のサンプラーでありながら、さらに拡張できるのが魅力です。
Ver3のProfessionalにはNote Fxと呼ばれるMIDIエフェクトが新たに搭載されました。これはMIDIデータを直接いじってインストゥルメンタルから出音を変化させるもので、Ver3には4種類のエフェクトが内蔵されています。
コードバッキングが出来るアルペジエーター。アルペジエーターを搭載していないシンセサイザーでも簡単にアルペジオを生成することができます。ゲートタイムやベロシティを細かく設定することが可能です。
ベーシックなディレイ・エコーサウンドから、複雑なパターンのグリットサウンドまで、様々な音色を生成できるエフェクトです。
単音から和音を自動生成するスマートなエフェクトです。キーに沿ったコードのみを鳴らしたり、指定した範囲の鍵盤のみでヴォイシングするなど、スマートな使い方ができます。プリセットを保存することができ、コード関連が苦手という方にもオススメです。
キー入力やレンジ、ベロシティを制限するエフェクトです。これにより、リアルタイムレコーディング痔の弾き間違いを防ぐことができます。
■OS:Mac OS X 10.8.5以降
■CPU:IntelCore 2 Duoプロセッサー(Intel Core i3以上推奨)
■OS:Windows 7 x64/x86 SP1 + platformアップデート、Windows 8.1 x64/x86
■CPU:Intel Core 2 DuoまたはAMD Athlon X2プロセッサー(Intel Core i3またはAMD Athlon X4以上推奨)
■メモリ:4GB RAM(8GB以上推奨)
■HDD:必要空き容量30 GB
■ディスプレイ:1366 x 768解像度以上のディスプレイ(高DPIディスプレイを推奨)
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