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「SONAR」は1987年創業のCakewalk社が長年開発してきたWindows向けDAWで、ProChannelや自社音源を擁する老舗の音楽制作ソフトウェアです。
Roland傘下時代を経て2013年12月にGibson社へ売却され、日本ではTASCAM Professional Softwareブランドで「SONAR PLATINUM/PROFESSIONAL/ARTIST」が販売されていましたが、Gibson社は2017年11月17日にCakewalk製品の開発・販売を中止すると発表し、SONARブランドは一旦終焉を迎えました。
しかし2018年2月、シンガポールのBandLab Technologiesが資産を譲り受け、同年4月に無料DAW「Cakewalk by BandLab」として復活。
さらに2024年6月13日、BandLabは長らくパブリックベータだった新世代DAW2本「Cakewalk Sonar」「Cakewalk Next」を正式リリースし、無料版だった Cakewalk by BandLab を2025年8月に終了して2製品ラインへ完全移行しました。
旧SONAR時代にCubaseやStudio Oneと並び称された豊富な付属音源とProChannelの思想は、現行Cakewalk Sonarにもそのまま受け継がれています。
日本国内ではTASCAMによる代理販売は2018年秋に終了しており、現在はBandLab公式サイトから直接サインアップして利用する形に統一されています。
2026年現在、BandLabが提供するCakewalkブランドのDAWは「Cakewalk Sonar」と「Cakewalk Next」の2本立てで、いずれも無料の Free Tier と BandLab Membership 加入で開放される Membership Tier の二段階構成となっています。
Sonarは旧SONARの直接後継として深いミックス機能を継承するWindows専用のフラッグシップ、Nextは macOS にも対応した新世代のクラウド連携DAWで、目的に応じて使い分けます。
| 項目 | Cakewalk Sonar | Cakewalk Next |
|---|---|---|
| カテゴリ | フル機能DAW(旧SONARの後継) | 新世代DAW(クラウド連携) |
| 対応OS | Windows 10/11 | Windows 10/11、macOS 10.15以降(Apple Silicon/Intel) |
| プラグイン形式 | VST3/ARA2 | VST/AU |
| 最大トラック数 | 無制限 | 無制限 |
| 内部ミックスエンジン | 64-bit浮動小数点 | 64-bit浮動小数点 |
| 主な同梱コンテンツ | TTS-1/Studio Instruments Suite/TH3 Cakewalk Edition/Sonitus suite/Boost 11/ProChannel modules(Breverb Sonar・REmatrix Solo 含む) | 内蔵Sampler/Pad Controller/BandLab Sounds(10万点超のロイヤリティフリー素材) |
| クラウド連携 | BandLabプロジェクト読み込み | BandLabアプリと双方向同期 |
| 最新バージョン | Sonar 2026.04(2026年4月) | 継続アップデート |
| 提供形態 | Free Tier / BandLab Membership | Free Tier / BandLab Membership |

Cakewalk Sonarは、旧SONAR Platinum譲りの Skylight インターフェースと ProChannel をベースに、High DPI対応の新しいビジュアルアイデンティティを纏った正統後継機です。
VST3・ARA2・64-bit浮動小数点ミックスエンジン・無制限トラックといったプロ仕様を維持しつつ、月単位で機能追加が行われる継続的アップデート体制に切り替わりました。
執筆時点の最新版は2026年4月リリースの Sonar 2026.04 で、BandLabプラグイン統合とPlugin Manager機能が強化されています。
各オーディオ/インストゥルメントトラックとバスに搭載される ProChannel Modules は、SONAR時代から一貫してSonarの代名詞となってきた機能です。
コンプレッサー・EQ・チューブサチュレーション・コンソールエミュレーター・テープエミュレーター・コンボリューションリバーブを1つのチャンネルストリップにまとめ、トラックインスペクタ内で常時可視化しながら作業できます。
旧Platinumに付属していた Breverb Sonar(Overloud社)と REmatrix Solo も継続収録されています。

無料Free Tierであっても、汎用マルチ音源 TTS-1、ドラム/ピアノ/ベース/ストリングスを揃える Studio Instruments Suite、Overloud開発の TH3 Cakewalk Edition(ギターアンプシミュレーター)、定番EQ/コンプ/リバーブをまとめた Sonitus FX Suite、マスタリングリミッター Boost 11 が同梱され、追加プラグインなしで一通りの制作が完結します。

メインボーカルとコーラスやダブルトラックのタイミングを、リファレンスに対して自動で揃える VocalSync もSonarに継続搭載されています。
クリップを切り貼りせず、ノブ操作のみで歌モノミックスのタイミング処理が完結する機能で、旧SONAR Platinum時代から評価の高かった機能のひとつです。

Cakewalk NextはSonarと同じく2024年に正式リリースされた新世代DAWで、Cakewalkブランドとしては 初めて macOS(10.15以降、Apple Silicon/Intel両対応)に正式対応した点が最大のトピックです。Windows版も用意されており、Sonarと役割を分担します。
Sonarが伝統的なトラック・コンソール型のミキシング思考に最適化されているのに対し、Nextはセクション単位で曲構造を組み立てる Arranger Inspector、内蔵 Sampler/Pad Controller、専用の歌詞編集ツールなど、アイデアスケッチからクラウド共有までを軽快に往復することに重きを置いています。
BandLab公式の BandLab Sounds(10万点超のロイヤリティフリーサンプル)にDAW内から直接アクセスでき、モバイルのBandLabアプリで作りかけたプロジェクトをデスクトップで開いて続きを書く、といったワークフローが標準で組まれています。
VST/AUプラグインに対応するため、サードパーティ製の音源・エフェクトもそのまま読み込めます。
旧SONAR時代に話題となった「12ヶ月単位のメンバーシップ制」は、現在 BandLab Membership という形で刷新されています。
価格は月額14.95米ドル/年額149.50米ドル(為替・キャンペーンによって変動)。Membershipに加入すると、Cakewalk SonarとCakewalk Nextの両方で機能制限のない Membership Tier が解放され、BandLab Soundsを含む追加コンテンツも利用できます。
未加入のFree Tierでも基本的な制作とミックスは可能ですが、一部の書き出しや高度な機能はMembership限定となります。なお、サブスクリプションが切れた場合でも過去に作成したプロジェクト自体は閲覧可能な仕様です。

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