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エレクトロニカやDJなどリアルタイム性を重要視するアーティストが用いるのがMIDIコントローラーです。MIDIコントローラーには様々な種類がありますが、その中でも「MIDIパッド」は本体に用意されているパッドを実際に叩いて打ち込みコントローラーであり、人間味溢れるドラムの打ち込みを実現したり、動画サイトなどでも話題の「指ドラム(フィンガードラム)」を楽しむことができます。
最大のメリットとして「打ち込み作業の効率化」が挙げられます。MIDIパッドを例に挙げると、ドラムなどの打楽器をMIDIキーボードで打ち込むとベロシティの強弱に対する反応がイマイチというケースが多く、グルーブを感じない平坦なリズムパートになりがちです。
MIDIパッドは鍵盤タイプではないのでピアノやシンセサイザーなど音階のあるパートの打ち込みには不向きですが、「ベロシティの感度に優れている」という特徴があり、パッドを弱く叩けば小さな音として、強く叩けば大きな音として入力可能です。そのため、打ち込んでからベロシティを調整する手間が省けるほか(もちろん修正しても良い)パッドが指で叩くのに丁度良いサイズなので、MIDIキーボードよりも叩きやすいというメリットもあるのです。
また、「DJプレイ」や「指ドラムによるパフォーマンス」との相性も抜群です。パッドの他にフェーダーやノブを複数搭載した製品もあるので、パッドを叩いて音を鳴らしつつリアルタイムでフィルターをかけていくという使い方もできます。特に指ドラムに関しては練習次第で生ドラムに匹敵するサウンドを鳴らすことができるので、興味のある方は挑戦してみましょう。上達すればこんな神技プレイが出来るようになるかも…!?
KORGのnano PAD2は初めてのMIDIコントローラーに最適なモデルです。非常にコンパクトでありながら実用的なコントローラーで、販売価格もリーズナブルなのがグッド。トリガーパッドも16個搭載しており、指ドラム用に導入するのも良いでしょう。
気になるパッドを叩いた際の感触ですが、やはりハイエンドモデルと比べると固さが気になるものの、しっかりとベロシティを感知してくれるので問題は無いでしょう。反発感もあるので叩きやすいのもポイントです。
また、本体左側にはX-Yパッドを搭載。リアルタイムでピッチなどのパラメータを操作したい時に役立ちます。そしてこのX-YパッドにはGATE ARPと呼ばれる機能が搭載されており、上下左右になぞるだけでテンポと同期したリズムやフレーズを鳴らすことが可能となっています。
さらに本機は専用エディターソフト「KORG KONTROL Editor」に対応。自分の使い方に合わせて自由にキーをアサインすることができ、スケールや和音、ノートナンバーまで割り当て可能です。MIDIキーボードによるリズムトラックの打ち込みに満足がいかなくなった方は、まずはこのモデルから試してみることをオススメします。
リンク先ではその他の使い方についても紹介しています。
KORG nano PAD2 – Supernice!DTM
MIDIコントローラーをライブパフォーマンスで使いたい方にオススメなMIDIコントローラーです。発売当初は2万円を超える高級機種でしたが、2016年4月現在、1万円以下で購入することができます。
総合的に見て上記のNANO PAD2の上位互換モデルということが言えます。サイズは一回り以上大きくなりますが、パッドが4×4になっている点、叩いたパッドが光るため視認性に優れている点、ペダルを繋げて足でパラメータをコントロールできる「ペダル端子」が搭載されている点などの特徴があります。
中でも役立つのがペダル端子で、専用のフットペダルを接続することで、キックパートを実際に踏んで打ち込みことができます。指だけの打ち込みで人間が踏んでいるキックを忠実に再現するのは意外と難しいもの。実際に踏んだ方が生ドラムのキックに近いサウンドを得ることができ、若干タイミングがずれることでグルーブも生まれる訳です。
16個まで保存できるユーザーメモリー、視認性が高く感度の良いパッド、リアルタイムパフォーマンスに活躍するX-Yパッドなど、ライブで役立つ機能・要素を多く兼ね備えています。ワンランク上のコントローラーが欲しい方は試してみましょう。
KORG padKONTROL – Supernice!DTM
フランスの Arturia は以前はシンセサイザーのメーカーでしたが、近年はユニークな音楽制作機器を精力的に発表・展開し、ハードにおいても高い評価を確立しつつあります。
その Arturia のコンパクトなMIDIコントローラー BEATSTEP は、多様な使い方の出来るユニークなモデルに仕上がっています。
本体左側に大きなノブが1つ、その右側に16個のノブと16個のパッドを装備。また、各種操作をするためのボタンが大きなノブの下に8つを装備。
スタンドアロン(独立して動作)のシーケンサーとしても機能し、パソコン内のDAWと連動も可能です。iPadやiPhoneなどのiOSデバイスに接続でき、しかもMIDIシンセサイザーとしても動作。最大の目玉はCV/GATEでアナログシンセサイザーもコントロールが可能で、各自の音楽制作環境や発想に、フレキシブルに対応してくれる、可能性に充ちたモデルです。
Arturia BEATSTEP – Supernice!DTM
iOSデバイスでの音楽制作機器ならココ!という存在感のあるイタリアのメーカー IK Multimedia から発売している iRig Pad は、極めてシンプルかつコンパクトなMIDIコントロールパッドです。
iRig Padsのメイン部は 縦4 x 横4の合計16個のベロシティセンスパッドが装備されています。パッドのバックライトは ベロシティの大きさによって、緑、オレンジ、赤に変化します。各パッドのアサイン情報は16種類の「シーン」としてセーブおよび呼び出しが可能です。
スライダー、2つのツマミ、プッシュボタン付きのロータリーエンコーダーには、ユーザーがMIDIコントロール情報をアサイン可能です。またリアパネルにはエクスプレッションペダルとフットスイッチ用の端子を装備しています。ちなみに、本機には同社が手がけるマルチ音源であるSampleTank 3 SE for Mac/PCが付属します。ドラムやパーカッションはもちろん、ピアノやギター、ベースなどの音色も収録されているため、これからマルチ音源を導入しようと考えている方にもオススメです。
IK Multimedia iRig Pads – Supernice!DTM
AKAI Professionalの MPXシリーズ は MPX8 と MPX16 が発売されており、外部MIDI機器のコントローラーにもなる、コンパクトなサンプリングマシン(サンプラー)です。
MPX8は、8つのパッドが装備されており、ドラムマシンの音色やベース音、エフェクト音など21種類の素材を本体に内蔵しています。また、AKAI professionalのウェブサイトから、ライブラリを無償でダウンロードして利用することが可能となっています。
MPX16は、16のパッドが装備されています。小型マイクも内蔵しており、身近な音をすぐにサンプリング(録音)および集、そしてプレイバック(再生)することが可能です。
サンプリングした音の記録メディアは、MPX8 MPX16 ともにSDカードです。
AKAI MPX16 – Supernice!DTM
上から:nanoKEY2、nanoKONTROL2
小型音楽ガジェット業界では世界を牽引しているといっても過言ではないKORGからは、極めてスリムでコンパクトなUSB接続のMIDIパッド・コントローラー。
超スリム、超低価格なKORG製USB-MIDIコントローラー「nanoKEY2」「nanoKONTROL2」です。
2機種それぞれ「鍵盤メイン」「コントローラがメイン」と特徴が違っているのでシーン別に使い分けることも可能。また複数台を同時に使用することもできるという充実っぷり。さらにいずれも機種もiPadと繋げて動かすことができます。
KORG nanoシリーズ – Supernice!DTM
Xkeyは、わずか16mm薄さと600gの軽さを実現している極めてコンパクトでポータブルなUSB接続の MIDIキーボードです。WindowsPC/MacにUSBで接続すれば、すぐに使用できるようになっており、ドライバなどのインストール作業は不要です。
ピッチベンド、モジュレーション、オクターブのシフト、サステインはボタンとなっており、本体の左側に装備されています。iOSデバイスで使用する場合は、別途 Camera Connection Kit または Lightning-USBカメラアダプタが必要となります。(どのアダプタかはiOSの世代によります。)
なお、App storeにて Xkeyをカスタマイズする iPadアプリ、Xkey Plus が CME より無料で配布されているので、細かく設定したい人は是非ダウンロードして活用してください。
CME Xkey – Supernice!DTM
同社がAbleton社と共同開発したLive専用のMIDIコントローラーです。Liveのインターフェースをモチーフにした5×8(計40個)のRGBカラーバックライトを採用したクリップ・ラウンチ・マトリクスを搭載。Live内のクリップとパッドのカラーがリンクするため、モニターを確認しなくてもクリップの呼び出しや再生、録音をすることが可能となります。
また、各チャンネルに対してインラインに装備されたフェーダーとコントロールノブ、8つのデバイスコントロールノブ、A/Bクロスフェーダーなど、ミュージシャンがマウスを操作しなくてもパフォーマンスあるいはレコーディングを実現する仕様となっています。ここまで直感的にLiveを扱えるコントローラーは他に無いでしょう。
もちろんLiveを所有していない方でも使えるように「Ableton Live Lite」を付属。その他にも実用的なソフトウェアシンセサイザーとサンプル&ループ集が付属するので、製品が届いたその日からプレイを楽しむことができます。アマチュアからプロまで、世界中のLiveユーザーに愛用されている名機です。
AKAI APC 40 MK II– Supernice!DTM
「APC MK IIよりもっと手軽でリーズナブルなモデルが欲しい…」という方にオススメしたいのがAPC MINIです。同社のフラッグモデルであるAPC 40 MK IIをコンパクトにし、それでいて機能面を凝縮したLive専用MIDIコントローラーとなります。
3色のバックライトを搭載したクリップ・ラウンチ・マトリクスは8×8(計64個)となっており、やはり上位モデルより少ないものの、通常使用する分には問題ないでしょう。MINIにもAbleton Live LiteやソフトウェアシンセサイザーであるHybrid 3にサンプル&ループ集が付属するのでその日からプレイ可能。とりあえずLiveを使ってみたいという方にもオススメです。
APC MINI– Supernice!DTM
Novationから発売されている Launchpad は、Ableton Live や、FL Studio などのグリッドベースのDAWユーザーで、コンパクトなコントローラーを求めている人にはオススメのアイテムです。Lanchpad S と更にコンパクトな Launchpad mini の2機種が発売されています。
縦8×横8 の計64 個のメインパッドは、ループ再生・停止はもちろん、エフェクトのオン/オフ、各トラックボリュームも操作可能です。また、Novation が提供する iPad 用の音楽アプリのループ再生やエフェクトの操作が可能。
フェーダーやPANの操作、プラグインのコントロール、ショートカットキーのアサイン、ドラム音源をアサインしてリアルタイムにシーケンス演奏など、リアルタイム性を重視して設計されています。もちろんLive以外のDawソフトでも動作します。
なお、Launchpad のために特別にパッケージングされた Ableton Live Launchpad Edition が発売されています。これは Ableton Live の機能限定版となっており、フルバージョンの Ableton Live へ特別価格でアップグレード可能です。
Novation LaunchPad – Supernice!DTM
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