DTM初心者向け入門講座

2018年:オーディオインターフェイスの選び方とおすすめモデル

xlr オーディオインターフェイス:Focusrite Scarlett 2i2

DTMに必要な機材のページでも紹介しましたが、オーディインターフェイスはDAWソフトと並び、パソコンでエレキギターやアコースティックギター・ボーカルや生楽器を録音するなどの「音楽制作」に必要不可欠な機材です。本来はDAWソフトとオーディオインターフェイスは個別に用意する必要があるものですが、近年ではほとんどのオーディオインターフェイスにDAWソフトが付属するため、DTMをするのに最初に用意するべきものは、実質的にオーディオインターフェイスだと言えるでしょう。

ところがオーディオインターフェイスを選ぶにあたってはいくつかの専門知識が必要になり、またたくさんのメーカーから多数の製品がリリースされているため、どの製品を選ぶべきかを判断するのは大変難しい事です。そこでこのページでは、DTM初心者が初めてオーディオインターフェイスを選ぶ際に注意しておきたいポイント・用途別に合わせたオススメのオーディオインターフェイスを紹介します。

オーディオインターフェイスとは?

上:PreSonus Studio 2|6、下:PreSonus Studio 18|24
モデルやグレードによって大きさも様々だ

オーディオインターフェイス (オーディオI/F、オーディオI/O)は、コンピューターでサウンドを入出力するための機器です。大きさはUSBハードディスク程度のものから1Uラックサイズのものまで様々で、サイズが大きくなるのと比例して性能も上がるのがほとんどです。

パソコン本体にもヘッドフォン端子が備わっているのでリスニングしたり音声を入力することもできますが、ギターやボーカルを繋ぐ専用のケーブル端子を装備しているわけではなく、また録音性能自体も優れているわけではないので、パソコン単体では音楽制作ができるほど高性能ではありません。

オーディオインターフェイスは、

  • ボーカルマイクを繋ぐことができるXLR端子
  • ギターケーブルを繋ぐ標準ジャック(TRSフォン)
  • モニターを繋ぐ音声出力端子

などの接続端子を装備しています。オーディオインターフェイスを使って録音することでレコーディングの際のノイズは圧倒的に抑えられ、レイテンシー(※1)は限りなく抑えられ、快適で高音質なレコーディングが可能になります。またギターやベースのインピーダンスに最適なHI-Z入力端子、高音質での録音が可能なコンデンサーマイクを使うためのファンタム電源(※2)、マイクの微弱な信号を増幅させる「マイクプリアンプ(※3)」などを搭載しているため、録音する楽器にあわせて美しく高音質でのレコーディングが可能になるのです。

※1 レイテンシーって何?

オーディオインターフェイスは、ギターやボーカルマイクから入力されてくるアナログ信号を、パソコンで扱うことのできるデジタル信号に内部で変換します。DTMの世界では、この「変換処理の際に生じる遅れ・時間のズレ」のことを”レイテンシー”と言います。オーディオインターフェイスに繋いだ楽器で音を鳴らしてから、パソコンから(モニターやヘッドフォンを介して)聞こえてくる音のコンマ何秒のズレ・音の遅延、これがレイテンシーです。

※2 ファンタム電源とは?

ファンタム電源は、コンデンサーマイクを動作させるのに必要な電源です。多くのミキサーやオーディオインターフェイスに備わっているもので、一般的に48Vの電源です。多くのオーディオインターフェイスで、「+48V」と書かれたボタンをONにするとコンデンサーマイクの使用が可能になります。

※3 マイクプリアンプとは?

マイクプリアンプは、マイクから入力された音を増幅しながらクリアな音質にする装置で、音質の良いレコーディングのためには欠かせない機材です。市販されているオーディオインターフェイスの多くは、すでにマイクプリアンプが内臓されているので、マイクプリアンプ内臓のオーディオインターフェイスを持っていれば、独立したマイクプリアンプはなくても、高音質レコーディングが可能です。

オーディオインターフェイスの選び方

オーディオインターフェイスを選ぶにあたってどのようなポイントに着目していけばよいかを、順番にみていきましょう。

1) 入出力端子を確認する

ギターやベースを録音したい/ボーカルを録音したい/マイクを2本使って録音したいなど、人によってオーディオインターフェイスの用途は様々です。自分がやりたい事ができるかどうか、オーディオインターフェイスを選ぶ時は、まず入出力端子の数を確認してみましょう。

製品のカタログには2in/2out、4in/4outなどと表記されています。
「in:入力端子」
「out:出力端子」
ですので、この場合は

  • 2in/2out:2つの入力端子を装備/2つの出力端子を装備
  • 4in/4out:4つの入力端子を装備/4つの出力端子を装備

ということなります。
モデルによってはS/PDIFなどの”デジタル入出力端子も含めた数”を記載しているので、ギターやマイクを何本繋ぐことができるか知りたい場合は「アナログ入出力」に着目して下さい。

接続端子を自分で調べてみよう

製品カタログにアナログ入出力が記載されていない場合もあります。製品のフロントパネル/リアパネルを確認し、自分で判断する力も必要です。

Roland QUAD-CAPTURE Roland QUAD-CAPTURE

では、Rolandから2011年に発売された「QUAD-CAPTURE」を見てみましょう。こちらの製品は公式カタログ4in/4outと記載されています。フロントパネルに標準フォーン/XLRどちらにも対応するINPUTを2系統装備、どちらもマイクプリアンプを搭載し、うち一つがHI-Z入力に対応しています。ギターやベースの録音に対応、マイクを使ってアコースティックギターやボーカルの録音に対応、2つの楽器の同時録音にも対応しています。リアパネルにはモニター出力に適したTRS標準フォーンタイプのステレオ・アウト端子を装備。アナログ入手力は「2in/2out」であることがわかります。

コアキシャルのデジタル入出力、MIDI入出力を装備し、全体で「4in/4out」となっているわけです。

アナログ入力端子の種類

アナログ入力端子

入力端子は、主に上画像の3タイプが存在します。

  • ①XLR:主にマイクの接続に使う
  • ②標準フォーン:主にエレキギターやベースの接続に使う
  • ③コンボジャック:XLR、標準フォーンどちらのケーブルも接続できる端子

エレキギターやエレキベースなど、インピーダンスの高い楽器は専用のHI-Z入力端子に繋ぎます。ギターやベースを録音したいという人は、HI-Z入力端子が搭載されているモデルを選びましょう。

マイクには大きく分けてダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があります。ダイナミックマイクは簡単に接続して使用することができ、丈夫で、コンデンサーマイクより手頃な価格で手にいれることができます。コンデンサーマイクはダイナミックマイクよりも高価で、デリケートなため取り扱いや保管に注意が必要ですが、よりクリアで微細な音まで録音することができます。またコンデンサーマイクを使用するにはファンタム電源が必要となりますので、コンデンサーマイクを使って録音したいという人は、ファンタム電源が搭載されているか確認しておきましょう。

出力端子の種類

tanshi

アナログ音声出力用のケーブルは、主に

  • 標準フォーン端子
  • 赤と白で左右LRの別れているRCA端子

の2種類があります。どちらか一方しかついていない場合も多いので、事前に自宅のモニター端子を確認して、必要な端子を搭載したオーディオインターフェイスを手に入れましょう。

ヘッドフォン出力

ヘッドフォンは音が出しにくい夜間などのリスニングに便利ですが、ボーカルやギターを録音する時のモニタリングの際にも重要です。

  • 標準フォーン端子
  • ミニプラグ端子

のどちらかが採用されるケースがほとんどです。手持ちのヘッドフォンを繋ぐことができるか確認が必要ですが、ミニプラグを標準フォーンに変換するコネクターも安価で手に入るので、そこまで心配は要りません。

2) パソコンとの接続端子を確認する

パソコンとオーディオインターフェイスを繋ぐケーブルは、主に「USB」「Firewire」「Thunderbolt」という3種類の規格が存在します。2010年以降Firewireはあまり見られなくなったので、実質「USB」「Thunderbolt」のどちらか、ということになります。

オーディオインターフェイスには「USB」「hunderbolt」どちらかの接続方法が明記されています。USB端子を装備していないパソコンは皆無ですが、Thunderbolt端子を搭載していないパソコンでThunderbolt対応のオーディオインターフェイスは使えませんので、パソコンとオーディオインターフェイス、双方の接続端子を確認しておくことが重要です。

USB接続

USB接続

多くのオーディオインターフェイスがUSB方式を採用し、ほとんどのパソコンにUSB端子は装備するので安心の規格です。自分のパソコンのUSBは「1.0」「2.0」「3.0」「3.1」など、どのバージョンなのか確認しておきましょう。例えばパソコンが「USB2.0」対応であるなら、オーディオインターフェースが「USB3.0」に対応していたとしても、2.0の転送速度でしかデータのやり取りが出来ません。

Firewire接続

Firewire接続

FireWireはIEEE 1394規格の別称です。IEEE 1394規格はApple社が開発を始めた転送方式で、FireWireはその開発コードネームでした。USB接続に比べて高性能と言われるFirewire接続ですが、最近のMacパソコンには搭載されなくなった端子です。

Thunderbolt接続

Thunderbolt接続

FireWire 800の12倍、USB 2.0の20倍の速さがあると言われている次世代規格。Intel社 と Apple社 が共同開発したコンピュータに周辺機器を接続するためのシリアルバス規格です。ハイエンドモデルのオーディオインターフェイスに採用されることが多くなっています。

USB1.1 USB2.0 USB3.0 USB3.1 Thunderbolt Thunderbolt2 Thunderbolt3
最大転送速度 12 Mbit/s 480 Mbit/s 5 Gbit/s 10 Gb/s 10 Gb/s 20 Gbp/s 40 Gbp/s

表:理論上の最大転送速度

3) 音質を確認する

オーディオインターフェイスの性能を表す重要な指標が、「量子化ビット数」「サンプリングレート」という2つの要素です。
「量子化ビット数(サンプリングビット数)」は、鳴った音が時間的流れの中で変化していくのを、どれだけ高い精度で再現できるかを示す値で、単位はbit(ビット)で表示されます。
「サンプリングレート(サンプリング周波数)」は、ある瞬間に鳴った音をどれだけ細かい精度で再現できるかを示す値で、単位はHz(ヘルツ)で表示されます。

製品カタログには「24bit/96kHz」などと表記され、両方の数値が大きいほど高音質での録音/再生が可能となります。

clear

DTM君「通常のCDの音質は【16bit/44.1kHz】です。現在では初心者向けのオーディオインターフェイスでも【24bit/192kHz】でのレコーディングに対応するモデルが発売されていて、今日では実質的に誰でもCD音質以上の高品質なサウンドでの録音が可能となっているわけです。」

4) 付属ソフトウェアも確認しておく

近年、入門用オーディオインターフェイスのほとんどで、有名DAWソフトのエントリーモデルが付属するようになってきています。これからDTMをはじめようと思っている人は、DAWソフトから購入するよりも、「DAWソフトが付属しているオーディオインターフェイス」を用意するのがいいかもしれません。

DTMに必要なアイテムがセットになった「DTMスターターセット」

DTMスターターセットDTMスターターセット:PRESONUS AudioBox iTwo STUDIO

オーディオインターフェイスとDawソフトのセットだけでなく、コンデンサーマイクやヘッドフォンなどDTMに必要なアイテム一式がパッケージになった「スターターセット」も存在します。全てのアイテムを単体で購入するよりもコストが抑えられるので、初めからマイクやヘッドフォンを用意したいという人はセットをチェックしてみましょう。スターターセットのランナップは以下のページで確認することができます。
これから音楽制作を始めるのに最適なDTMスターター・セット:8選

5) iPhone/iPadと接続可能か

Steinberg UR12

iPhone/iPadアプリを使っての楽曲制作が活発になってきたことを受けて、2013年頃からは、Windows/MacといったパソコンだけでなくiPhone/iPadなどのiOSデバイスに接続することもできるオーディオインターフェイスが登場するようになってきました。自宅での音楽制作を考えている人にとって特に関係のないことと言えそうですが、モバイル環境でのレコーディングが出来ることは大きなメリットとなりますから、確認しておいてもいいでしょう。

とにかく安い:3,000円前後のオーディオインターフェイス

ここからは具体的なおすすめモデルを紹介していきます。
まずは、とにかくコストパファーマンスを重視する、用途が限定されてもいいから安いものが欲しい、という人に適したオーディオインターフェイスです。


BEHRINGER UM2

TASCAM iXZ

IK Multimedia iRig 2
接続 USB:パソコンに繋ぐ
(iOSには繋ぐことができない)
ミニプラグ:iPhone/iPadなどiOSデバイスに繋ぐ ミニプラグ:iPhone/iPadなどiOSデバイスに繋ぐ
用途 ボーカル、ギターの録音 ボーカル、ギターの録音 ギターの録音
入出力 2in/2out 1in/1out 1in/1out
ファンタム電源
音質 16bit/48kHz
ヘッドフォン ○(標準フォーン) ○(ミニプラグ) ○(ミニプラグ)
価格 ¥3,218 ¥3,510 ¥4,082

表:3,000円前後のオーディオインターフェイス比較(価格は2018/10時点サウンドハウス)

パソコンを使った音楽制作に対応「BEHRINGER UM2」

BEHRINGER UM2

UM2は、ドイツの音響ブランドBEHRINGERのオーディオインターフェイス「U-PHORIA (UMC) 」シリーズの中でも最もシンプル、ボーカリスト/ギタリスト/ベーシスト/ソングライター/DJなど、様々なプレイヤーのニーズに応える入門用オーディオインターフェイスです。手のひらサイズの超コンパクトサイズですが、ギターやボーカルを繋ぐ2系統の入力端子、モニタースピーカーを繋ぐRCA出力端子を装備。MIDAS社のマイクプリアンプ搭載によりクリアなボーカルレコーディングに対応、ファンタム電源+48Vを備えコンデンサーマイクを繋ぐことができるなど、パソコンを使った音楽制作に十分対応することができます。

BEHRINGER UM2:リアパネル 赤白のRCA端子を装備。モニタースピーカーに繋ぐことができる

レイテンシーを軽減するダイレクトモニタースイッチを搭載。
電源要らずのUSBバスパワー駆動なので、屋外に持ち運んでも使いやすいでしょう。
シンプルで使いやすく、とにかくオーディオインターフェイスを安く手に入れたいというDTM初心者に最適なモデルです。

BEHRINGER UM2 – Supernice!DTM

iPhone/iPadでボーカルやギターのレコーディングに対応「TASCAM iXZ」

TASCAM iXZ

iXZは、iPad/iPhone/iPod touchのイヤホン/マイク端子に繋いで使うことができるiOS専用オーディオインターフェイス。手のひらサイズのコンパクトなボディにXLR/TS入力対応のコンボジャックを装備し、ボーカルの録音/エレキギターの録音に対応します。ファンタム電源の供給もでき、コンデンサーマイクの使用も可能。ボーカルはもちろん、アコースティックギターの生鳴りも高品質で録音することができます。

TASCAM iXZ:リアパネル ミニプラグのヘッドフォン端子を装備している

電池も要らずシンプルで使いやすく、iOS用オーディオインターフェイスとして最適ですが、イヤホンジャックが無い「iPhone X」以降のモデルには対応していないため注意が必要です。

TASCAM iXZ – Supernice!DTM

iOS/Androidでギターの演奏/録音に特化した「IK Multimedia iRig 2」

IK Multimedia iRig 2

iRig 2は、IK Multimediaが誇るiOSデバイス用オーディオインターフェイス「iRig」シリーズの中でも、ギターを繋いで演奏/録音するためだけのシンプルなモデルです。ポケットに入れておくことができるくらいの超コンパクトなボディに、ギターを繋ぐ1/4インチ標準ジャック、ヘッドフォン出力、入力レベルを調節するダイヤル、FX/THRU切替スイッチ、アンプ接続用の1/4インチ標準ジャックなど、多彩な接続端子を装備しています。

「AmpliTube」などのiOS用アンプ/エフェクト・アプリを使えば、すぐにギターアンプやエフェクトを使った音作りができます。
そしてアンプ接続用の1/4インチ標準ジャックを装備したことによって、iRig 2をギターアンプに繋いでリハーサルやライブステージでも使えるというのも本機の大きな特徴です。
入力レベルが調節できるので、エレキギターだけでなく、アクティブベース、ピエゾピックアップ搭載のエレアコなど、ベーシストやシンガーソングライターにも適しています。

IK Multimedia iRig 2 – Supernice!DTM

1万円前後のオーディオインターフェイス:おすすめモデル

続いて、1万円前後とDTM初心者にも手が届く価格ながら、ボーカルやギターのレコーディングに十分対応できるオーディオインターフェイスを紹介します。

ZOOM U-22 ZOOM U-24 steinberg UR12 Steinberg UR22mkII TASCAM US-1×2 TASCAM US-2×2 M-Audio M-TRACK 2×2
入出力 2in/2out 2in/4out 2in/2out 2in/2out 2in/2out 2in/2out 2in/2out
OUTPUT RCA RCA、1/4″ TRS RCA 1/4″ TRS RCA 1/4″ TRS 1/4” TRS
マイクプリアンプ 1基 2基 D-Pre 1基 D-Pre 2基 Ultra-HDD Ultra-HDD x2 クリスタル・プリアンプ
音質 24bit/96kHz 24bit/96kHz 24bit/192kHz 24bit/192kHz 24bit/96kHz 24bit/96kHz 24bit/192kHz
MIDI X X X
iOS
付属ソフト Ableton Live 9 Lite Ableton Live 9 Lite CUBASE AI Cubase AI、Cubasis LE(アプリ) Cubase LE Cubase LE Cubase LE、AIR Music Technology製プラグイン
価格
2018/9時点
¥ 7,506 ¥ 12,096 ¥ 8,553 ¥ 13,111 ¥ 8,942 ¥ 12,420 ¥ 10,800

表:オーディオインターフェイス入門機種の比較

入門モデルは全機種でUSB接続、ギター/マイクを繋いでの録音に対応しています。また全ての機種で有名DAWソフトの下位版が付属するので、購入してすぐに音楽制作ができます。
入出力端子にもほとんど差がありません。唯一2in/4outとなっている「ZOOM U-24」は、DJによるライブパフォーマンスやバンドの同期にも適した多機能モデルです。

オーディオクオリティは24bit/192kHzの「Steinberg UR12」「Steinberg UR22mkII」「M-Audio M-TRACK 2×2」に軍配が上がります。音質重視の人はこの3モデルがいいかもしれません。コストパフォーマンス面では、「ZOOM U-22」「TASCAM US-1×2」が手に入れやすいモデルです。

MIDI端子の有無、アウトプット端子(RCA or 1/4″)は各モデルで異なります。MIDI楽器をつないで演奏したい人はMIDI端子が付いているモデルを、アウトプットについては自宅のモニタースピーカーの接続端子を確認しておきましょう。

モバイル用途やライブ時に威力を発揮する:ZOOM「U-22」「U-24」

ZOOM U-22 ZOOM U-24

ZOOM社のUSBモバイル・オーディオインターフェイス「U」シリーズ。24bit/96kHz、低ノイズ設計の高品位マイクプリアンプを搭載し、Windows/Mac/iOSデバイスに繋ぐことができます。どちらの製品もパソコンの前でじっくりと音楽制作をするというよりも、ライブやスタジオに持ち運んでの使用に真価を発揮するモデルとなっています。はじめてのオーディオインターフェイスとしての役目を終えた後も、長く使っていくことができるでしょう。

U-22」は、ボーカル/ギターのレコーディング、ライン楽器の入力、リスニング用、そしてライブパフォーマンス用インターフェイスと幅広い用途で使えるモデルです。小型ですがサウンドは上位機種「U-24」「U-44」と同等のクオリティを誇り、持ち運びに便利な手のひらサイズで、モバイルレコーディング用途に適しています。

U-24」は2系統の入力端子、2系統のステレオ出力端子(RCA、1/4″)を装備した2in/4out仕様のオーディオインターフェイス。MIDI IN/OUT端子を装備し、MIDI楽器や外部ハードウェア音源を使った演奏に対応。フィールドレコーディング、バンドで同期ものを使用する時のインターフェイスとしても使える多機能なモデルです。

ZOOM U-22 – Supernice!DTM
ZOOM U-24 – Supernice!DTM
ZOOMのオーディオインターフェイス一覧 – Supernice!DTM

最高音質での録音が可能:Steinberg「UR12」「UR22mkII」

steinberg UR12 steinberg UR12

世界的シェアを持つDAWソフト「Cubase」を開発するSteinbergのオーディオインターフェイス「UR」シリーズ。「UR12」「UR22mkII」共にリーズナブルなので、初めてのオーディオインターフェイスとしても最適です。24bit/192kHzの最高音質でのレコーディングが可能なのが魅力で、どちらも手元に置いて長く使っていくことができるでしょう。

Steinberg UR12
Steinberg UR12:リアパネル Steinberg UR12

UR12」は、URシリーズの最下位に位置づけられた製品でありながら、24bit/192kHz対応、YAMAHAのClass-A ディスクリートマイクプリアンプ D-PREを2基装備、1万円前後の価格帯など上位機種「UR28M」「UR824」を超えるスペックで、このクラスで驚くほどハイスペックかつコストパフォーマンスの高いモデルです。
USBバスパワー駆動なので電源ケーブル不要、パソコンに接続するだけで動作します。HI-Z 入力、+48V ファンタム電源、MIDIの入出力にも対応しているので、コンデンサーマイク、エレキギターやエレキベース、MIDI機器との接続もOK。Dawソフト「Cubase AI」のダウンロード版も付属し、買ったその日から本格的な音楽制作が楽しめます。

steinberg UR12 – Supernice!DTM

Steinberg UR22mkII Steinberg UR22mkII

UR22mkII」は、UR22とほぼ同様の基本スペックに加えてmicroUSB端子からの電源供給を可能にしたモデル。

  • OUTPUTがTRS標準ジャックに変更
  • コンボジャック2系統
  • MIDI IN/OUT搭載
  • インターネット配信に便利なループバック機能

など、UR22からさらにパワーアップし、本格的なDTMに必要な機能のほとんどを搭載しています。同価格帯の製品の中で最も本格的な音楽制作に対応できるモデルとなっているので、予算に余裕がある人は「UR22mkII」を選ぶと良いでしょう。

steinberg UR22mkII – Supernice!DTM

シンプルかつコンパクト:TASCAM「US-1×2」「US-2×2」

TASCAM US-1×2 TASCAM US-2×2

ティアックのTASCAMブランドは数多くのオーディオインターフェイスのラインナップを揃えています。USシリーズ「US-1×2」「US-2×2」「US-4×4」は特にDTM初心者にターゲットを絞り込んでおり、その中でも特に「US-1×2」は最もシンプルかつコンパクト、2in/2out の「US-2×2」は分かりやすさ、使いやすさにウェイトをおいて作られています。

両モデル共に2in/2out。オーディオインターフェイスのメインであるマイク周りは、独自のマイクプリアンプを設計・製造しており。ノイズの少なさを示す EIN は -125dBu を達成しています。Apple純正のLightning-USBカメラアダプタを用意すれば、iPhone/iPad用オーディオインターフェースとして利用可能です。

US-1×2のフロントパネル

US-2×2のフロントパネル

  • US-1×2:ライン入出力がRCA端子
  • US-2×2:ライン出力が標準フォーンジャック、2つの入力端子がどちらもコンボジャック、MIDI端子を装備

という違いがあり、「US-2×2」の方が幅広い用途で使えます。

TASCAM US-1×2 – Supernice!DTM
TASCAM US-2×2 – Supernice!DTM

高品質、リーズナブル:M-Audio「M-TRACK 2×2」

M-TRACK 2×2

高品位ミュージック・ギアを提供するM-Audioの「M-TRACK」シリーズは、同社のオーディオインターフェイスを代表するモデルです。古くからM-TRACKの名前で製品をリリースし続け、2016年に登場した最新モデルでは、USB3.0の約2倍のデータ転送速度を誇る「USB Type-C」を採用、リーズナブルながらスタジオ品質の録音が可能なモデルへと進化しました。

M-TRACKシリーズとしては5機種がラインナップされていますが、中でもDTM初心者にオススメなのが「M-TRACK 2×2」です。24bit/192kHz、高品位マイクプリアンプ、ゼロ・レイテンシー・モニタリング、豪華なプラグインバンドルが付属しながらも1万円前後と、高品位なレコーディングが可能にもかかわらず大変手に入れやすいのが魅力です。MIDI楽器を演奏したいという人は、「M-TRACK 2×2」の機能にMIDI入出力を搭載した「M-TRACK 2x2M」を選ぶといいでしょう。

M-Audio M-TRACKシリーズ – Supernice!DTM

本格的なDTMに十分対応:15,000〜30,000円のオーディオインターフェイス

基本性能は入門機種とそこまで変わらないけれど、機能面でプラスアルファが追加され、本格的な音楽制作に十分に対応できるおすすめモデルを紹介します。


Native Instruments KOMPLETE AUDIO 6

Steinberg UR242

Roland Rubix24
入出力 6in/6out 4in/2out 2in/4out
INPUT コンボジャック x2 コンボジャック x2 コンボジャック x2
OUTPUT LINE OUTPUT ×4
デジタル・アウト(S/PDIF)
LINE OUTPUT ×2 LINE OUTPUT ×4
音質 24bit/96kHz 24bit/192kHz 24bit/192kHz
MIDI IN/OUT IN/OUT IN/OUT
付属ソフト CUBASE LE 8
KOMPLETE ELEMENTS
TRAKTOR LE 2
30USドル/25 ユーロ e クーポン
Cubase AI Ableton Live Lite
備考 ヘッドフォンはチャンネル1|2、3|4切替 ループバック機能
DSPミキサー
3つのDSP/VSTエフェクト
ループバック機能
エフェクト(コンプレッサー/リミッター)
価格 ¥19,896 ¥20,487 ¥23,814

表:15,000〜30,000円のオーディオインターフェイス比較(価格は2018/10時点サウンドハウス)

Native Instruments KOMPLETE AUDIO 6

Native Instruments KOMPLETE AUDIO 6

「KOMPLETE AUDIO 6」は2011年登場とやや古いものの、6in/6out(アナログ4in/4out)の豊富な入出力端子が魅力のUSB3.0オーディオインターフェイスです。24bit/96kHzと最高クオリティには及ばないものの音質評価は高く、洗練されたルックスに安定した動作と高い耐久性によって高い人気を誇ります。

デジタル入出力の搭載、モニター2系統に出力対応、そしてDAWソフトを含む豊富なソフトウェアが付属するのも大きな特徴で、上述のおすすめモデル同様、購入してすぐに音楽制作が始められます。Windows 7、Mac OS X 10.7など、古いOSでも動作するので、手持ちの古いパソコンにつなげるというのもいいでしょう。

Native Instruments KOMPLETE AUDIO 6 – Supernice!DTM

Steinberg UR242

Steinberg UR242

2015年3月に登場した「UR242」は、ページ上部で紹介したSteinbergのオーディオインターフェイス「UR」シリーズのミドルグレード・モデル。URシリーズの特徴であるiOSデバイスの対応やDAWソフト「Cubase AI」付属、24bit/192kHzの最高音質、MIDI IN/OUT搭載などスペックは「UR22mkII」に近い印象ですが、本モデルではさらに

  • アナログ入出力が4in/2outに拡張、ステレオ・ライン入力に対応
  • 大音量入力を抑えるPAD機能を搭載
  • DSPエフェクト内蔵
  • ストリーミング配信に便利なループバック機能を搭載

など、機能面でさらにパワーアップしています。

Steinberg UR242 – Supernice!DTM

Roland Rubixシリーズ

Roland Rubix24 Roland Rubix24

2017年7月に登場したRoland「Rubix」シリーズは、ローランドがこれまでリリースしてきた「UA」シリーズを継承する新シリーズで、24bit/192kHz対応、iPhone/iPadなどのiOSデバイスとの接続に対応、MIDI端子装備、コンプレッサー/リミッター・エフェクトを搭載、DAWソフトAbleton Live Lite付属、ループバック機能を搭載するなどの特徴を持っています。ラインナップは

  • 2in/2out「Rubix22」(ループバック機能、コンプレッサー/リミッターなし)
  • 2in/4out「Rubix24」
  • 4in/4out「Rubix44」

の3機種が用意されています。「Rubix24」以降のモデルからはループバック機能とコンプレッサー/リミッターを搭載するなど充実し、しかもヘッドフォンはソース選択の切替が可能なため、バンドライブ時の「同期」が比較的簡単にできるというのが大きな魅力となっています。

Roland Rubixシリーズ – Supernice!DTM

ワンランク上のサウンドを手に入る!宅録用ハイエンドモデル

自宅でもスタジオクオリティの高音質レコーディングを行いたいという人向けのオーディオインターフェイスを紹介します。

最高級NEVEのトランスを内蔵「Steinberg UR-RT2」

Steinberg UR-RT2

2018年4月に登場したSteinberg URシリーズの最新モデル「UR-RT2」は、エンジニアなら必ず知っているRupert Neve Designsのトランスフォーマーを2つの入力端子に搭載し、比較的安価ながらプレミアムクラスの録音品質を実現した、4in/2outのUSBオーディオインターフェイスです。Windows/Mac/iOSに対応、内蔵DSPによるエフェクトの掛け録りも可能で、スタジオクオリティの録音が可能となります。

Steinberg UR-RT2 – Supernice!DTM

初心者でも最高音質でレコーディング「Universal Audio Arrow」

Universal Audio Arrow

2018年1月に登場した Universal Audio の2in/4outオーディオインターフェイス「Arrow」は、録音機材メーカーとして高い評価を集めるUniversal Audioのハイエンド・オーディオインターフェイス「Apollo Twin」シリーズと同等のAD/DAコンバーターを搭載し、業界初となるThunderbolt 3 対応などプロ品質の高品位なレコーディングが可能なモデルです。
定評あるUniversal Audioのインターフェイスの中では最も安価ですが、販売価格は62,640円(2018/9時点)と入門機種に比べると驚くほど高価に思えるでしょう。それでもハイエンドモデルに比べると割安という位置付けの製品です。DTMの知識はあまりないけれど録音品質には一切の妥協を許さないというストイックなユーザーにおすすめのモデルです。

Universal Audio Arrow – Supernice!DTM

宅録用の最高クラス「Universal Audio APOLLO TWIN」シリーズ

Universal Audio APOLLO TWIN DUO

Universal Audioの「APOLLO TWIN」シリーズは、2in/6out、24bit/192kHz、プロのレコーディング環境を自宅DTMにそのまま持ち込めるDSP搭載のThunderbolt対応オーディオインターフェイスです。「Universal Audio Arrow」の機能拡張モデルという位置付けの製品で、ミキサーコンソール/マイクプリアンプ/スピーカーコントロール機能/ギター専用Hi-Zモードを搭載するなど、自宅レコーディングで必要なプロ品質の機能をほとんど網羅し、コンパクトなオーディオインターフェイスの中では最高峰といえるモデルです。

内蔵マイクプリアンプも非常に高品質で、宅録環境でのボーカル/ギターのレコーディングとしては最高クラスの音質で録音することができます。しかしAPOLLO TWINシリーズ最大の魅力は「UADプラグインを使用できるという点にあります。Universal Audioからは名機と呼ばれるコンプレッサー/イコライザー/マイクプリアンプを再現したUADプラグインというものがリリースされていて、これがプロからも信頼を集めるほど非常に高品質なものとなっています。APOLLOシリーズのオーディオインターフェイスではそれらのプラグインを内蔵CPUで処理して使うことができます。

ラインナップは多岐にわたり、現在は以下のようになっています。

  • APOLLO TWIN SOLO(DPS1基)
  • APOLLO TWIN DUO(DPS2基)
  • APOLLO TWIN USB(USB接続モデル)
  • APOLLO TWIN MKII SOLO(DPS1基の次世代モデル)
  • APOLLO TWIN MKII DUO(DPS2基の次世代モデル)
  • APOLLO TWIN MKII QUAD(DPS4基の次世代モデル)


ギター博士の練習曲〜初心者編〜「#3 ハカセ、怒りの鉄拳」0:41〜
姉妹サイトである「エレキギター博士」に登場するギター博士の楽曲。APOLLO TWIN DUO を使ってギターとベースをレコーディングし、UADプラグインを使ってミックスダウン処理されている。

clear

DTM君「ボクが使っているのはAPOLLO TWIN DUOです。やはり入門用オーディオインターフェイスとの差は歴然で、実際に使用するとその素晴らしい音質が理解できると思いますよ。UADプラグインは有料ですが、特にプリアンプ系のプラグインが秀逸で、インサートするとトラックが見違えるように生き生きとします。これから導入しようという人は次世代モデル『APOLLO TWIN MKII』を、USB接続の人は『APOLLO TWIN USB』を選ぶといいんじゃあないでしょうか。」

Universal Audio APOLLO TWIN USB – Supernice!DTM
Universal Audio APOLLO TWIN MKII – Supernice!DTM

その他、用途別に適したモデル

ここまでDTM初心者向けのモデルを紹介してきましたが、ここからはハイエンド・モデルや、より用途別に特化した特徴あるモデルについて紹介していきます。

iPhone/iPad用オーディオインターフェイス一覧

iPhone/iPad用オーディオインターフェイス

iPhone/iPadから多数のDawアプリがリリースされるようになり、iPhoneのような小さなデバイスでも本格的にDTMができるようになってきました。それらのDawアプリを使って本格的にDTMするのを手助けしてくれるのがiPhone/iPad用オーディオインターフェイスです。
iOSデバイスのサイズ感に合わせた手のひらサイズの小型のものから、手軽に持ち出せるモデル、上述したようにパソコン用と併用できるモデルなど、様々な機種が登場しています。
iPhone/iPad用オーディオインターフェイス一覧

20万円以上のプレミアムなオーディオインターフェイス

プレミアムなオーディオインターフェイス

プロエンジニアがプライベートスタジオに持ち運びできるような高品質なオーディオインターフェイスが登場するようになりました。24bit/192kHz とクラス最高の音質を実現しているのは当たり前、ハイスペックなマイクプリアンプやAD/DAコンバーターを搭載した、20万以上の「プレミアム」オーディオインターフェイスを紹介します。
20万円以上のプレミアムなオーディオインターフェイス特集

ドラムレコーディング対応のオーディオインターフェイス

ドラムレコーディング対応のオーディオインターフェイス

自分達である程度クオリティの高いドラムレコーディングをしたい人向けのオーディオインターフェイスについて。チャンネル数が多いモデルがドラムレコーディングの勝者となります。バンドメンバーで本格的にレコーディングしたい人向け。
ドラムレコーディング対応のオーディオインターフェイス

DJ用オーディオインターフェイス

DJ用オーディオインターフェイス

DJ用オーディオインターフェイスでは「ヘッドフォンから聴こえる音をいかに高音質にするか」ということを考えて設計されているので、ヘッドフォンを使って高音質でリスニング・ミックス・トラック制作を行いたいDJには必需品なのです。
DJ用オーディオインターフェイス

ミキサー型オーディオインターフェイス一覧

ミキサー型オーディオインターフェイス一覧

ミキサー型は品質を求めると高くなり大きくなり、安いものを使うくらいならミキサー型ではない通常のモデルを購入したほうが、高いクオリティのものを手に入れることができます。楽曲制作の現場で使うというよりかは、放送の現場で使うインターフェイスと言えます。
ミキサー型オーディオインターフェイス一覧

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