このページでは2026年10月に登場・取り扱いが開始したDAW/プラグイン/MIDIハードウェアなど、DTM関連の新製品をまとめて紹介します。
目次
ハードウェア
ソフトウェア
ハードウェア
Akai Professional MPK Mini Plus II
Akai Professionalから、37鍵のミニキーボード「MPK Mini Plus II」が登場しました。
8つのMPCパッドやアサイナブルノブ、アルペジエーターなどを組み合わせた、音楽制作向けのコントローラーです。
3オクターブの鍵盤にピッチベンドとモジュレーションのホイールを備えています。
パッドはRGBバックライト付きでベロシティとプレッシャーに対応し、フィンガードラムのほか、クリップやコードのトリガーにも使えます。
演奏まわりの機能は、アルペジエーター、コード、ノートリピートに加え、Glitch、Mutate、Strumといったモードが用意されています。
主要DAWの操作に対応し、MPC StandaloneやMPC Desktopとの連携ではトランスポートやトラック操作を本体から行えます。
端子はUSB-C、MIDI DIN出力、3系統のCV/Gate出力、サステインペダル入力です。
ソフトウェア音源から外部シンセやモジュラー機器まで接続できます。
ソフトウェアは、1,000種類以上の音色を収録したStudio Instrument Collection、Komplete Select(Akai Edition)、MPC Beatsが付属します。
MPK Mini Plus II | Overview
DTM君 「本体に音源とスピーカーを内蔵して単体で鳴らせるのは、モバイル用途にいいですね。Plus IIはCV/Gate出力やMIDI DIN出力があるので、シンセなどの外部機器とつないで制作する人に向いてそう。」
MOTU OctaLight
MOTUの「OctaLite」は、8系統のマイクプリアンプを搭載したハーフラックサイズのUSBオーディオインターフェイスです。
入力はXLR/TRSのコンボ端子が8系統で、マイク、ライン機器、Hi-Zのギターを接続可能、合計入出力数は44.1/48 kHzで16入力/12出力(176.4/192 kHzでは8入力/4出力)です。
各入力に独立した48Vファンタム電源とパッドを装備、出力はバランスTRSが2系統で、ヘッドホン出力とADAT光入出力も備えています。
内蔵のDSPミキサーにはリバーブ、4バンド・パラメトリックEQ、ダイナミクスが入っています。
モニター、ヘッドホン、ループバック向けに別々のミックスを作れるので、配信やポッドキャストの音声取り込みにも使えます。
DTM君 「同じMOTUのUltraLite-mk5と比べると、OctaLiteはマイク入力の数を重視したモデルです。アナログ出力の数やMIDI端子を重視するなら、UltraLite-mk5が選択肢になりますね。ドラムなど複数本のマイクで録りたい人に向いています。」
Universal Audio Volt Gen 2
Universal Audioの人気USBオーディオインターフェイス「Volt」の第2世代が登場しました。
「Volt 1 Gen 2」「Volt 2 Gen 2」「Volt 4 Gen 2」の3モデル全てで、最高32ビット/192kHzの変換とループバック機能に対応、USBバスパワーで動作します。
最大の特徴は、Warmth/Focus/Shineの3モードを切り替えられるトーン・シェイピング・プリアンプです。
Warmthは1950年代のチューブ回路に着想を得た厚みのある音、Focusは1970年代のソリッドステート回路を思わせる中域の締まった音、Shineは1970年代の英国製クラスA回路にならった明るい高域を狙っています。
Volt 1 Gen 2 は2入力/2出力で、マイク/ライン入力とフロントのHi-Z入力を備えます。
Volt 2 Gen 2 は2入力/4出力で、プリアンプを2基搭載し、スマートディスプレイ、オートゲイン、クリッププロテクションが加わります。
Volt 4 Gen 2 は12入力/6出力で、ADATまたはS/PDIFの光入力、MIDI入出力、USBハブも備えます。
UAD Volt Studio BundleとDAWのLUNAが付属します。
ハードウェア内蔵のコンプレッサーを備えた上位のVolt Maxシリーズも、同時に発売されています。
DTM君 「ボーカルやギターを1本ずつ録るならVolt 1、2本同時に録るならVolt 2が選びやすいですね。MIDI機器をつなぎたい人や、ADATで入力を増やしたい人にはVolt 4が向いています。録音時にコンプレッションまでかけたい場合は、Maxシリーズも候補になります。」
Novation FLpad / FLpad Mini
Novationから、FL Studio専用のグリッドコントローラー「FLpad」と「FLpad Mini」が登場しました。
Image-Lineと共同開発された、8×8のパッドを備えたモデルです。
Channel Rackのサンプルをパッドから選んで鳴らせるほか、最大4つのインストゥルメントを同時にステップシーケンスできます。
Noteモードでは、スケールに固定した演奏とクロマチックでの入力を選べます。
FPC、SliceX、Fruity Slicer用のレイアウトを用意しています。
パターンの作成や複製、グラフエディタでのベロシティやピッチの編集、Channel Rack Mixerモードでのフェーダー操作も本体から行えます。
トランスポートボタンも備えているので、画面を見ながらマウスに持ち替える場面を減らせます。
2モデルの違いはパッドです。
FLpadはベロシティ・センシティブ対応の64パッドで、ポリフォニック・アフタータッチにも対応します。
FLpad Miniは64個のRGBミニパッドで、ベロシティ・センシティブには対応しません。
どちらもUSB Type-Cのバスパワーで動作します。
The NEW FLpad is here
DTM君 「叩く強さでニュアンスをつけたい人や、メロディも打ち込みたい人にはFLpadが向いています。FL Studioの操作を手元に集めたい人や、デスクを広く使いたい人にはFLpad Miniが選びやすいですね。」
SHURE MV6 Gen 2
Shureから、USBダイナミックマイク「MV6 Gen 2」が登場しました。
初代MV6のコンセプトを受け継ぎつつ、音声処理機能とカスタマイズ性を充実させたエントリークラスのモデルです。
カラーはブラックとホワイトの2色です。
単一指向性(カーディオイド)のダイナミックカプセルを採用し、USB-Cでドライバー不要のプラグアンドプレイで使えます。
Windows PC、Mac、iOS、Androidに対応し、デスクトップスタンドとUSB-Cケーブルも付属します。
本体のDSPには、声量を自動で整えるオートレベルモード、環境音を減らすリアルタイム・デノイザー、破裂音を抑えるDigital Popper Stopperが入っています。
「スピーチ」「歌唱」「楽器」のプリセット、5バンドEQ、ダーク・ナチュラル・ブライトのトーンスライダーで音色も調整できます。
タップミュートボタンと3.5mmヘッドホン出力も備えています。
設定はShure MOTIVアプリから管理・保存できます。
配信音質を次のレベルへ。Shure MV6 USBゲーミングマイクロホン Gen 2
DTM君 「配信やナレーション、簡易的なボーカルや楽器の録音を、1本でこなしたい人に向いたUSBマイクですね。将来オーディオインターフェイスを導入してXLR接続も使いたいなら、XLR出力のある「MV7+」が選択肢になります。」
Roland N/VISION
Rollandの小型シンセサイザーシリーズ、Roland Boutiqueに加わったのが、ウェーブテーブル・シンセサイザー「n/vision」です。
ツマミやスライダーを使った直感的な操作で音作りができます。
音源は2レイヤーのウェーブテーブルで、最大発音数は56音です。
ウェーブ・シェイパーやステップLFOなどのモジュレーションに加え、ステレオの広がりを調整するスプレッド機能もあります。
フロントパネルでの操作のほか、メニューでさらに細かく音を作り込めます。
フィルターはドライブ付きのアナログ・モデリング型と、ビンテージ・シンセにインスパイアされた複数のモデルから選べます。
MFXにはJUNOコーラスを含む17種類のエフェクトがあり、ディレイとリバーブも独立して内蔵しています。
リバーブは5タイプで、シマー・モードも選べます。
2パート/64ステップのポリフォニック・シーケンサーは、1ステップに最大8音を入力でき、モーション・レコーディングにも対応します。
アルペジオ機能も備えています。
スピーカーを内蔵し、単3形電池4本またはUSB-Cで動作します。
K-25mキーボード・ユニットが付属するので、単体で演奏できます。
USB-Cのオーディオ/MIDIインターフェース機能、MIDI入出力、外部クロック入力も備えています。
Roland Boutique n/vision Wavetable Synthesizer | Everything You Need to Know
DTM君 「パネルを触りながら音を作りつつ、メニューで細かく追い込めるので、手を動かして音作りをしたい人に向いていますね。USB-CでPCと接続できる一方、MIDI入出力や外部クロック入力もあるので、ハードウェア機器との組み合わせにも使いやすいです。」
ソフトウェア
ソフトウェア音源/バーチャル・インストゥルメント
EastWest Hollywood Scoring Tools
EastWestの「Hollywood Scoring Tools」は、コードを押さえるだけで最大10楽器のアレンジを演奏できる作曲ツール兼ソフトウェア音源です。
EastWestとSonuscoreが共同で開発し、サンプルエンジンOpus上で動作します。
9人の作曲家が手がけた320以上のSCOREを収録しています。
SCOREとは、楽器編成や演奏パターン、ダイナミクス、エフェクトをまとめた演奏可能な設定のことです。
各SCOREにはIntro、Main A、Main B、Outroの4アレンジがあり、総数は1,300以上。
キースイッチで全パートのパターンをまとめて切り替えられます。
楽器はOrchestral、Synth、Band、World、Miscの5カテゴリーに整理された164種類で、ジャンルはファンタジーやミステリー、ホラーなど14種類です。
Shapeタブのダイナミックミキサーでは、各楽器の最小・最大音量をモジュレーションホイールで動かせます。
Playタブでパターンを編集でき、自作の設定はUser Scoreとして保存できます。
演奏は楽器ごとのマルチトラックMIDIとしてDAWへドラッグして書き出せます。
サンプル容量は約103GBで、ライセンス認証にはiLokアカウントが必要です。
Hollywood Scoring Tools | Official Trailer
Native Instruments Massive XL
Native Instrumentsの「Massive XL」は、Massive Xの後継にあたるフラッグシップのウェーブテーブルシンセサイザーです。
Massive Xのサウンドとオープンなアーキテクチャを受け継ぎ、Massive XのプリセットやExpansionもそのまま使えます。
音源面では、100以上の新規ウェーブテーブルとノイズテーブルを収録しています。
Custom Wavetable Importを使うと、手持ちのサンプルやフォルダをドラッグ&ドロップして独自のウェーブテーブルを作れます。
Preset Generatorは、オーディオ素材を演奏できるプリセットに変換する機能で、ステム分離も備えています。
Mutator and Randomizerでは、気に入った設定をロックしたまま、ほかの要素だけをランダムに変化させられます。
モジュレーションでは、動きが図形で見えるアニメーテッド・モジュレーターや、ドラッグで形を変えられるエンベロープを新搭載。
Performer & TrackerやMorpher and Animatorも使えます。
内蔵エフェクトにRaum、Replika Shimmer、Tape Wobbleが加わり、ポリフォニック・アフタータッチにも対応します。
Introducing Massive XL | Native Instruments
DTM君 「前作のMassive Xはルーティングの理解が必要で、シンセ初心者にはやや学習コストが高めでした。XLは各要素の働きを視覚的につかみやすい操作画面を用意しているので、そこが気になっていた人は注目ですね。Massive Xのプリセットが引き継げるので、すでに使っている人も移行しやすいです。」
Native Instruments Scene: Magnolia
Native Instrumentsの「Scene: Magnolia」は、モダン・アートハウス映画やロマンティックドラマのような、親密で洗練された雰囲気を目指したKontakt用のハイブリッド・スコアリング音源です。
大編成の伝統的なハリウッド音楽とは違う方向性を狙っています。
ストリングス、ソフトシンセ、ピアノ、声、クラリネットなど16のサウンドレイヤーを搭載し、アコースティックとエレクトロニックの音色をブレンドできます。
出発点になるスナップショットは120種類です。
操作の中心はXYパッドで、レイヤーやテクスチャー、エフェクトを滑らかにモーフィングできます。
リバーブ、ディレイ、モジュレーションなどのエフェクトプリセットも用意されています。
ポリフォニック・アフタータッチに対応し、音量、チューニング、モーション系のパラメーターを操作できます。
DTM君 「同じSceneシリーズのScene: Bloodplantは終末後のダークな世界観で、Magnolia は静かで親密な空気感を描く音源ですね。作りたい曲の雰囲気で選び分けられます。無料のKontakt Playerで動くので、試しやすいのも魅力です。」
UVI FALCON 2027
UVIの「FALCON 2027」は、サンプリングとシンセシスを組み合わせて音を作るクリエイティブ・ハイブリッド・インストゥルメントです。
West Folder、FM Explorer、Spectral Stretch、MultiSampleの4種類のオシレーターが新しく加わりました。
West Folderはフォールディングとローパスゲートを1基にまとめたオシレーターで、FM Explorerは3オペレーターのFM音源です。
Spectral Stretchはピッチと時間を分けて扱えるスペクトラル処理に対応し、MultiSampleは鍵盤やベロシティに応じたゾーン配置やラウンドロビンが使えます。
エフェクトも10種類追加されました。
Lowpass GateやWavefolder、FET Compressor、Analog BBD DelayやChorus、SpectrogramやLoudness Meterなどです。
新モジュレーターのData Envelopeは、読み込んだサンプルのピッチやRMS、ピーク、明るさをモジュレーションカーブとして取り出せます。
パッチの構造を一覧できるModule TreeViewブラウザーや、再設計されたエディターも備えています。
140種類の新規プリセットが加わり、全体では1,700種類以上のプリセットと500種類以上のウェーブテーブルを収録しています。
スタンドアロンのほか、VST、VST3、AU、AAXで使えます。
登録済みのFalconユーザーは無償でアップデートできます。
UVI Falcon 2027 | What’s new
DTM君 「すでにFalconを使っている人は無償アップデートなので、新しいオシレーターやエフェクトをすぐ試せますね。プリセットを鳴らすだけでなく、音の仕組みから作り込みたい人に向いたシンセです。」
UVI FALCON 2027 – Supernice!DTM機材
TAKUMI Audio Plugins GEN lllllllllllll KOTO
TAKUMI Audio Pluginsの「GEN lllllllllllll KOTO」は、日本の伝統的な箏を精細に収録したサンプル・インストゥルメントです。
MODELコントロールで、13弦モデルと17弦モデルを簡単に切り替えられます。
C1〜A1に割り当てられたキースイッチで、爪サスティン、フィンガーピッキング、スタッカート、ミュート、トレモロ、ビブラート、ベンドなどのアーティキュレーションを切り替えられます。
リアルな再生を助けるHUMANIZE機能も搭載しています。
TAKUMI Audio Plugins GEN lll SHAMISEN
TAKUMI Audio Pluginsの「GEN lll SHAMISEN」は、日本を代表する3弦楽器の三味線をDAWで再現するサンプル・インストゥルメントです。
演奏可能な範囲はA2〜D6です。
13種類の演奏テクニックを、キースイッチまたは画面上のボタンで切り替えられます。
2種類のビブラートと、上向き3種類・下向き3種類のベンドといった特殊なアーティキュレーションも搭載しています。
ベンドはBPMに同期します。
さらに、16パッドのフレーズ&エフェクトバンクも備えています。
MeldaProduction MSymphonia: Bells & Mallets
MeldaProductionの「MSymphonia: Bells & Mallets」は、同社のインストゥルメント「MSoundFactory」向けに登場した新シリーズ「MSymphonia」の第一弾です。
ブダペスト交響楽団との数週間にわたる録音セッションをもとに、すべての音を丁寧に収録しています。
収録楽器はチェレスタ、クロタール、グロッケンシュピール、マリンバ、チューブラー・ベル、ヴィブラフォン、シロフォンの7種類です。
どれも4種類のマイクセットアップで録られているので、コンサートステージのような空間の広がりを感じられます。
マレットの硬さやボディの共鳴、音色の方向性をシンプルなコントロールで調整できます。
ヴィブラフォンにはトレモロの速さ、深さ、ステレオ幅の設定もあります。
マイクは Close、Decca、Mid、Outrigger の4系統をミキサーで混ぜ合わせる仕組みで、EQとアルゴリズミック・リバーブも内蔵しています。
連打やロールを鍵盤で演奏しやすくする「Roll Keys」も特徴です。
直前に弾いた音を自動で繰り返す専用の鍵域があり、左右の手を交互に使って打楽器奏者のような演奏ができます。
1音につき最大7種類のラウンドロビンにも対応しています。
MSymphonia: Bells & Mallets (Introduction)
MeldaProduction MSymphonia: Bells & Mallets – meldaproduction.com
Heavyocity Psychosis
Heavyocityの「Psychosis」は、ホラーやスリラー向けのスコアリング・ツールです。
ジャンプスケアやスティング、歪んだテクスチャ、不穏なリズムなどを詰め込んでいます。
素材には、琴、サーランギ、ルバーブ、オルゴール、顎骨、トイピアノ、サンダーシート、ゴングなどの楽器を使っています。
弓で強くこすったり、引っかいたり、曲げたりと、普通とは違う奏法で録音し、それを加工して作り込んだ音が中心です。
収録内容は720のソースで、324のスティング、144の無調リズム、120のサスティンとテクスチャ、72のトランジション、36のトーナルペダル、24のキー&プラック楽器に分かれています。
プリセットは332種類、そのうち35種類は、一発で緊張感のあるシーンを呼び出せる「Cue Creator」です。
音源は2つのインストゥルメントで構成されています。
「Psychosis Designer」は3チャンネルのミキサーで音を重ね、エンベロープ、トーン、ドライブ、モーション、スペースで形作ります。
「Psychosis Menu」は72鍵に個別の音を割り当てて、すぐ弾ける作りです。
Kontakt 7.10.9以降または無料のKontakt Playerで動作し、NKS 2.0にも対応しています。
Introducing PSYCHOSIS
Heavyocity Psychosis – heavyocity.com
UJAM USYNTH BOUNCE
UJAM の「Usynth BOUNCE」は、2000年前後のR&B、ヒップホップ、クラブ系の音作りを現代によみがえらせるシンセ・プラグインです。
当時のシンセはまだ初期のサンプリングが元になっていて、エイリアシングや低いサンプルレートなどの制約がありました。
そこから生まれた、あのデジタルな質感を再現しています。
音色はKorg TritonやRoland JV-1080のような名機のワークステーションに着想を得ています。
シンセパッチは100種類、グローバルプリセットも100種類あり、リード、ベース、ピアノ&キーズ、ワールド楽器、ストリングス&ブラス、パッド、ドラム&ヒットなどが揃っています。
各パッチは2つのグローバルノブと3つのパッチ専用スマートノブで調整できます。
アルペジオやベースライン、コードシーケンスを鳴らせるシーケンサー/アルペジエーターと、ディレイ、リバーブ、100以上の設定を持つマルチエフェクトも内蔵しています。
UJAM USYNTH BOUNCE – ujam.com
AudioThing Materia
AudioThingの「Materia」は、どんなサンプルでも演奏できる楽器に変える加算型のリシンセサイザーです。
サンプルを読み込むと倍音成分(部分音)に分解して解析し、それぞれの周波数、振幅、位相、エンベロープを扱えるようにします。
2026年10月12日にv1.0が公開されました。
部分音は最大96個で、それぞれに128ポイントの専用エンベロープを持たせられます。
周波数比や振幅、位相の調整に加えて、音の立ち上がりや持続、減衰の描き直しもできます。
空の部分音を足して新しい音色を描くことも可能です。
解析したモデルはプラグインの状態と一緒に保存されるので、元のサンプルがなくてもプロジェクトを開き直せます。
音作りの面では、10タイプのフィルター、2つのエンベロープ、自由に波形を描ける2基のLFOを備えています。
エフェクトは4種類で、パイプ、プレート、ガラス、木、石、ゴングなどの素材をモデル化したレゾネーター、タップエコー、多段フェイザー、ウェーブシェイパーです。
対応フォーマットはVST2、VST3、AU、AAX、CLAPで、macOS、Windows、Linuxで使えます。
iPhone/iPad向けのアプリ版もあります。
AudioThing Materia – Additive Re-synthesizer Plugin
AudioThing Materia – audiothing.net
プラグイン・エフェクト
Universal Audio Empirical Labs FATSO Tape Simulator
Universal Audioから、名機として知られるハードウェアの公式プラグイン「Empirical Labs FATSO Tape Simulator」がリリースされました。
テープサチュレーション、コンプレッション、高域のスムージングを1台にまとめたツールです。
実機を開発したEmpirical Labsの創設者Dave Derrとの共同開発で、Derr公認のモデルです。
AC/DC、Pearl Jam、Soundgardenなどの作品で使われたものと同じテープ/サチュレーション処理を再現しているとされています。
コンプレッションモードはBuss、G.P.、Tracking、Spankの4種類です。
Bussは緩やかな2:1とソフトニーでミックスをまとめ、G.P.は透明なかかり方でレベルを保ちます。
Trackingは1176スタイルでボーカルや楽器向け、Spankは70年代SSLのトークバック・コンプレッサーのような激しいリミッターです。
Inputを上げるとピークが穏やかにクリップして倍音が加わり、「Pinned」LEDが点灯するまで回すと太く強烈なディストーションになります。
トランスとWarmthをブレンドして、ボーカルへのほのかな色付けからドラムバスの破壊的な処理まで幅広く対応します。
Why You Should Be Using FATSO on Every Mix | Empirical Labs FATSO Tutorial
Universal Audio Empirical Labs FATSO Tape Simulator – uaudio.com
Musik Hack Master Plan 2
Musik Hackの「Master Plan 2」は、同社の主力マスタリング・プラグインの次世代版です。
リミッティングからサチュレーション、EQ、メーターまで、マスタリングに必要な機能を1つにまとめたオールインワンの作りです。
リミッターは波形の形を保つ設計に作り直されていて、トランジェントや低域を残したまま音圧を上げられます。
リアルタイムで適正なラウドネスの範囲を教えてくれる「Optimal Loudness Meter」や、ゲイン、スペクトラル、EQ、イメージングを表示する新しいメーターも加わりました。
音色づくりでは、Master Planらしい色付けを加減する「Aura」、高域に艶を足す「Silk」、リミッターの掛かり方を変える「Presence」、小さな音を前に出す「Body」、まとまりを出す「Glow」などの回路があります。
サチュレーションは4種類をブレンドでき、テープの量と質感も別々に調整できます。
ワークフローも充実しています。
リファレンス曲との比較、音量をそろえたA/B比較、3つまで保存して切り替えられるオートメーション対応スナップショットなどがあります。
初代のシグナルチェーンに戻せるレガシーモードと、ライブ用の低レイテンシーモードも備えています。
対応フォーマットはAAX/AU/VST3で、10日間のデモ版も用意されています。
Hear Every Last Bit: Master Plan 2 Tutorial
Musik Hack Master Plan 2 – musikhack.com
Sample Logic Quadra
Sample Logicの「Quadra」は、4つのエフェクトチェーンを1つのXYモーフパッドで行き来できるマルチエフェクトです。
パッドの四隅にそれぞれエフェクトチェーンが入っていて、ポイントの位置に応じて4つの音がブレンドされます。
搭載エフェクトは22種類で、各コーナーに最大4つまで重ねられます。
リバーブ、シマー、テープやダブのディレイ、グラニュラー、スペクトラル・フリーズ、モーダル・レゾネーター、フィルター、ドライブ、ウェーブフォルダー、ローファイ、リズミカルなゲートなどがあります。
コンボリューションには81種類のインパルス応答が用意されています。
ポイントの動かし方は「Motion Engine」の4モードから選べます。
手動のグライド、自動ループ、軌跡を描くDraw、スウィング付きで16ステップをテンポ同期させるStepsです。
MorphのXとYはDAWのオートメーションにも対応しています。
プリセットは630以上で、12のスタイルに分かれた150のマスタープリセットも含まれます。
ボタンひとつで新しい音を作れるランダム機能は、試されたレベルとクリックの出にくさを基準に組み合わせを作るので、使える結果が出やすい設計です。
AとBの比較、アンドゥ/リドゥ、ウィンドウのリサイズもできます。
QUADRA – Overview
Sample Logic Quadra – samplelogic.com
Softube Limit Pro
Softubeから、ミックスにもマスタリングにも使えるリミッタープラグイン「Limit Pro」がリリースされました。
音量を大きくしながらも、できるだけ透明感を保つことを狙った製品です。
ピークの抑え方はStandard、Adaptive、Fastの3方式から選べます。
Fastはクリッピングに近い挙動をクリップさせずに実現し、Adaptiveはできるだけ速く動きつつ低域の歪みを避けるために遅くもなります。
Standardは先読み型で安定した定番の動作です。
リリースはトランジェント向けの一般的なモードに加え、トランジェントには速く、持続音には遅く働くAdaptive Releaseも備えています。
さらに周波数ごとにリリース時間を変える設定もでき、音色や周波数バランスに影響を与えずに低域の歪みを減らせます。
「Low Frequency Protection」はサブベース帯域のリミッティングを制御し、808のキックが入ったときのような場面での歪みを防ぎます。
メーターはトゥルーピーク、ピーク、LUFS、ラウドネスロス、歪みメーター、リアルタイムのピーク抑制ビューなどが揃い、Gain Matchやデルタモニタリングも使えます。
トゥルーピーク・リミッティングやリニアフェーズ・フィルターによるオーバーサンプリングに対応し、低レイテンシー・低CPU負荷です。
簡易版の「Limit Go」も付属し、Console 1とFlow Studioにも対応しています。
Get to know Limit Pro & Limit Go – Softube
Softube Limit Pro – softube.com
宅録環境の強化から音色の幅出しまで、気になる製品はきっと見つかるはずです。
デモ版や体験版も活用して、あなたの曲作りにぴったりの一台・一音を探してみてください。
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