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あなたは普段「ミックスダウン」でどんなプラグインを使っているでしょうか。EQからコンプレッサー、リミッターにマキシマイザーなど、ミックスダウンでは多種多様なプラグインが必要となります。プラグインは大手メーカーの「Waves」など、世界中のメーカーおよびデベロッパーが開発・販売を行っており、有料から無料まで、様々な製品が存在する訳です。
今回は「ミックスダウンで大活躍!オススメのVstプラグイン特集!」と題しまして、DTM博士がオススメするプラグインを種類別で紹介していきます。定番からちょっとマイナーな物まで、星の数ほどあるプラグインの中から厳選した製品をピックアップしていくので、是非参考になさってください。
いくつかのプラグインデベロッパーでは数種類のプラグインをひとまとめにした「バンドル」を販売しています。単体で購入するよりも安上がりになり、必要なプラグインが一通り揃うため、これからプラグインを集め始める方はバンドルを購入することを強くオススメします。バンドルを購入後、もし足りない物があったら単体で購入し、プラグインを充実していくと良いでしょう。
近年高い人気を誇るiZotopeのミックスダウン、マスタリングに特化したバンドル製品。マスタリング専用のツールであるOzone 9、そしてミックスダウン専用のNeutron 3、その両者を俯瞰的にコントロールするTonal Balance Controlの3種からなるバンドルです。一見すると3種のプラグインしか入ってないように見えますが、Ozoneはその内部にマスター用のマッチングEQやサチュレーター系のツールを内包、NeutronはEQ、コンプレッサー、トランジェントシェイパーなど、ミックスに必須のツールを備える統合ソフトウェアのため、充実度は他社の製品に劣りません。中でもNeutron 3は2021年現在でももっとも進んだミックス用プラグインであり、これだけでも十分に手に入れる価値があります。
一本の中にコンプレッサー、アナライザー付きEQ、サウンドの輪郭を整えるトランジェントシェイパー、ゲートなどを全て内包した、ミックスダウン専用のプラグイン。驚くべきはMix Assistantという、今バージョンから搭載された新機能。これは目立たせたい楽器や定位などを指示することで、自動で各トラックの音量を調整してくれるという驚きの機能で、従来のミックスダウン作業を根底から覆す存在です。その他、マルチバンドコンプレッサーとダイナミックEQを合わせたような、iZotope独自のSculptorというプロセッシングシステムを使用することで、音の存在感を自由に決めることができるなど、ミックスダウン用のプラグインとしては決定版となりうる製品となっています。
上記のNeutron 3やマスタリング用のOzone 9などを包括的にコントロールするためのプラグイン。実際のマスタリングエンジニアによって作られた多くの楽曲のミックスバランスを学習しており、13のジャンルにおいて理想的なミックスのリファレンスを内蔵、それと現在のミックスを視覚的に比較することができます。また、必要に応じて直接NeutronやOzoneにアクセスすることで、各トラックごとの調整も行うことができ、作業の効率化には欠かせないプラグインです。
iZotope Tonal Balance Control 2
Waves社の超定番のプラグインバンドルです。40種類以上のプラグインをバンドルしており、ミックスダウンに必要となる種類を網羅しています。もちろんマスタリングでも活躍するため、これから本格的な楽曲制作を始めるという方にオススメです。
本バンドルで注目したいのはシンプルかつ使い勝手抜群の Renaissance シリーズです。動作が軽く使いやすい Renaissance EQ、電子式と光学式を切り替え可能な Renaissance Compressor、スレッショルドを下げるだけナチュラルに音圧を上げることができるボーカル用コンプレッサーの R VOX、自然な低音強化が可能となる Renaissance Bass が特に優秀です。
どれもプロ現場では定番であり、多種多様な製品で溢れかえっている今となっては古い製品という感が否めませんが、即戦力となる素晴らしいプラグインです。
さらにオススメなのが Paz Analyzer です。「アナライザーはフリーの物で十分」と考える方が多いですが、クオリティの高い2mixに仕上げるために高性能なアナライザーは欠かせません。
Paz Analyzerは周波数特性のチェックが非常にしやすく、音のステレオ感を視覚的に表示してくれるほか、動作が非常に軽いのがポイントです。全トラックにインサートしても問題無いため、より緻密なミキシングが可能となり、結果的に出来上がった2mixの仕上がりも良くなる訳です。地味なプラグインではありますが、使用頻度も高く、楽曲の仕上がりにも影響する製品なのは間違いありません。
How to Use the Waves L1 and L2 Ultramaximizer Plugins
Lシリーズで最初にリリースされたマキシマイザー/ピークリミッター「L1」。シンプルに音圧を稼ぐことができ、暴れる感じに仕上げることができる。
他にも Waves 伝統のマキシマイザーである L-1 や、シンプルかつ高性能なステレオイメージャーであるS1、自然な響きが特徴な True Verb といったリバーブなど、機能的なプラグインを多数バンドル。上述にもあるように、楽曲制作に必要なプラグインがこのバンドルだけで揃うので、DTM初心者の方に強くオススメします。Goldは年に数回セール価格で販売されているので、セールの時期を待ってから購入するのも良いでしょう。
DTM君「2020年5月時点の自分のミックスです。どのトラックにも音圧稼ぎのためにL1だけは必ずかけます。」
Waves GOLD – Supernice!DTM
イタリアのオーディオメーカー、Ik Muitimediaが販売するプラグインバンドルです。33種類のミキシングおよびマスタリング用プラグインを収録しており、EQやコンプはもちろんSSLをモデリングしたチャンネルストリップなども含まれています。
中でもオススメはUreiの1176コンプレッサーをモデリングしたBlack 76 Limiting Amplifierです。通すだけで独特のハーモニックディストーションが掛かったようなアナログライクで厚みのあるサウンドになり、ギターやドラムとの相性は抜群。ロックサウンドをミキシングする際に大活躍するコンプレッサーです。
さらいに一時期インターネット上で話題となったMaster Eq 432もオススメ。これはマスタリング用イコライザーであり、名機のモデリングであるため一見すると使いこなすのが難しそうですが、驚くほどナチュラルにカットおよびブーストが可能となっています。
プラグイン自体の動作は重いものの、ここまで自然なイコライジングができるアナログ系マスタリングイコライザーは多くないため、導入すれば長く使い続けることができるでしょう。
他にもNEVE 1073をモデリングしたEQ73や、奥行きを維持したまま強烈な音圧を得ることができるStealth Limiterなど、高性能なプラグインを多数収録。Ikユーザー必見の素晴らしいバンドルです。
何でもこなせる万能EQとして評価の高いイコライザー・プラグインがWaves「H-EQ」です。デジタル系イコライザーの中でも汎用性の高さは随一で、これを持っていれば他のデジタル系は必要無いほど優秀です。5つのバンドとハイパスおよびローパスフィルターを装備し、最大の特徴は同社のPaz Analyzerを踏襲したグラフィックアナライザーを搭載していることで、原音(イコライジング前)の周波数特性とイコライジング後の特性を同時に表示することができ、どの帯域がどれだけブーストおよびカットされているのか確認しながら作業することが可能です。本当に必要な帯域だけをイコライジングできるという点が最大の魅力と言えるでしょう。
さらに計7種類のフィルタータイプを装備。NEVEやSSLといった名イコライザーをモデリングしており、デジタル系イコライザーながらアナログライクなサウンドに仕上げることもできます。
MS処理にも対応しているため、S成分の低音だけをカットする、といったテクニカルな作業も実現。Goldなどの初心者向きバンドルには含まれておりませんが、ここまで多機能なイコライザーは無いため、単体で購入しても十分元が取れると言えます。
主な用途:フィルター処理・ブーストおよびカット
Waves H-EQが含まれるプラグインバンドル
WAVES Mercury
WAVES H-Series
FabFilter「Pro-Q3」は、単体で販売しているイコライザー・プラグインの大定番です。-96dBという強烈なカットが可能で、視認性の高いアナライザーを搭載し、MS処理にも対応しているのが特徴です。またこのプラグインではこれだけの機能を搭載し、クリアな音質でイコライジングが出来るのにも関わらず、動作が非常に軽いというのも大きな魅力です。全トラックにインサートして使っても問題ないでしょう。
プラグイン単体でWaves「Gold」バンドルが買えてしまう価格帯ですが、愛用しているプロも多く、一度買えば長く使い続ける事が出来るでしょう。ただ、インサートするだけでどことなく角の取れた甘く丸いサウンドになる傾向があるので、ロックよりもジャズやピアノソロといった音楽ジャンルで使用するのが良いかもしれません。
主な用途:フィルター処理・ブーストおよびカット・MS処理
NEVEの1073と1066のイコライザー部分を取り出したアナログ系イコライザーです。通すだけでアナログライクなサウンドに変化し、特定の周波帯しかイコライジングできませんが、ギターやドラムトラックとの相性抜群です。EQ3が3バンド、EQ4が4バンドとなっており、後者の方が出来ることの幅は広いと言えます。このプラグインの魅力は豊富なプリセット群です。ボーカルやギター、ベースやドラム、ピアノなど、たくさんのアコースティック系楽器用プリセットが用意されており、それを選ぶだけで音作りが完了してしまうほど優秀なものとなります。
アナログモデリング系プラグイン全てに言えることですが、この類のプラグインはハイパスやローパスをメインに使うのではなく、「音作り」のために使用するのがオススメです。上述のようにインサートするだけで音が変わってしまうため使える音楽ジャンルは限られますが、バンドサウンドをメインにしている方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。
主な用途:イコライジングによる音作り
Waves V-EQ3 / V-EQ4 が含まれるバンドル
・Waves Diamond
・WAVES Platinum
・Waves GOLD
・WAVES V-Series
・WAVES HORIZON
…他
Goldの項目で少しだけ取り上げましたが、コンプレッサーの使い方を学ぶ+万能なプラグインという点でオススメなのがWavesのRenaissance Compressorです。シンプルなインターフェースに音質変化の少ないナチュラルなコンプレッション、必要最低限のパラメータを備えている点など、初心者の方に最適なポイントが充実しています。
特徴としてはコンプレッサーのタイプを電子式あるいは光学式に切り替えて使えるということ。楽器類にはしっかりとコンプレッションが掛かる電子式を、ボーカルやストリングスなどにはヌルっとしたコンプレッションが特徴の光学式を選択すると良いです。
コンプレッサーは使いこなすのが難しく、特にリリースやアタックといったパラメータは音の変化がわかりにくいもの。このプラグインで各パラメータが持つ役割を学び、慣れてきたらより多機能なコンプレッサーを導入するという流れがオススメです。初心者から上級者まで、幅広いユーザーに使われている定番コンプと言えます。
主な用途:各トラックのコンプレッション(パート不問)
Renaissance Compressor が含まれるバンドル
・WAVES Renaissance Maxx
・WAVES V-Series
・WAVES HORIZON
・Waves GOLD
・Waves Diamond
・WAVES Platinum
・Waves Mercury
…他
Urei 1176のアナログモデリングコンプレッサーです。大物海外エンジニアのCLAが監修しており、実機に限りなく近い動作とサウンドクオリティを誇るプラグインに仕上がっています。本プラグインは動作の異なる二種類のパネルが用意されており、最も有名なブラックパネルと世界限定1000台しか製造されていないブルーパネルの2つから選ぶことができます。
ブラックとブルーの違いはアタックとリリースの設定が異なるということ。ブルーパネルの方が両方とも遅く設定されており、トランジェントが際立つ激しいサウンドに仕上げることができます。ドラムとの相性が抜群であり、特にスネアに使用するとパツンとした張りのあるサウンドに作り込むことが可能です。
主な用途:ギターやドラムなどのコンプ処理
CLA-76 が含まれるバンドル
・WAVES CLA Classic Compressors
・WAVES HORIZON
・Waves Mercury
…他
NEVE 2254をモデリングしたWavesのアナログ系コンプレッサーです。荒々しいコンプレッションが特徴で、迫力を重視するラウド系ロックなどのギターやドラムに使用すると良い結果になるでしょう。サウンドに独特のクセがあり、通すだけで音の質感が変化する暴れん坊なので使える場面は限られるかと思いますが、持っておいて損の無い優秀なコンプレッサーと言えます。
主な用途:ギターやドラムなどのコンプ処理
V-Comp が含まれるバンドル
・WAVES Grand Masters Collection
・WAVES V-Series
・WAVES HORIZON
・Waves GOLD
・Waves Diamond
・WAVES Platinum
・Waves Mercury
…他
単一トラックでのコンプレッションからステムミックス、2mixやマスタリングにまで幅広く使えるコンプレッサー。コンプの他にサチュレーション、トランジェント、EQなどの項目を持ち、それぞれを組み合わせることで多彩なサウンドを得ることができ、一口にコンプレッサーと言うよりも統合プロセッシングソフトといった体の製品です。歪み感や圧縮度合い、アタック感などの要素が自由にコントロールでき、ヴィンテージ風のサウンドから、パンチの効いたハードな現代風のサウンドまで、本来ならば複雑な過程が必要なプロセッシングもこれ一つで可能。多彩な設定項目はあれど、ボーカル、ドラム、マスタリング用など、計90種以上のプリセットがあらかじめ用意されており、中央のPunishノブの操作だけでサウンドを変えていくことができるため、知識の少ない初心者にも使いやすいソフトです。
マルチバンドコンプレッサーの定番として長きに渡り使われ続けているのがWavesのC6です。分割された4バンドと独立した2バンド、計6バンドが用意されており、特定の周波帯域に対してコンプレッションを掛けることができます。
本プラグインの特徴は、コンプレッションの掛かり具合を視覚的にチェックできるグラフィカルなインターフェースです。どの帯域が飛び出ているのか、どれだけコンプレッションが掛かっているのかリアルタイムで確認できるが魅力と言えるでしょう。また、マルチバンドコンプレッサーは総じて動作が重いことが挙げられますが、C6は驚くほどCPU負荷が軽く、単体トラックにインサートして使用することも可能です。音もナチュラルでクリアなので、ソースを選ばず使うことができるでしょう。サイドチェインに対応しているのもグッド。
主な用途:特定の周波帯域のみコンプレッションを掛けたい場合
C6 が含まれるバンドル
WAVES Mercury
Pro-Q2でお馴染みのFabFilterが手がけるマルチバンドコンプレッサーです。アナライザー部の視認性が高く、上記のWaves C6と比べると操作性の面で軍配が上がります。
一見すると複雑なインターフェースのように思えますが、細かいことは気にせずバンドを直感的に操作するだけで簡単にコンプレッションを加えることが可能。ハイエンドプラグインですが初心者にも優しい設計となっており、長く使えるマルチバンドコンプレッサーが欲しいという方にオススメです。
主な用途:特定の周波帯域のみコンプレッションを掛けたい場合
プラグインの中でも高い処理能力を必要とするリバーブ・エフェクト。自然な残響とオケにも馴染むサウンドが求められ、サードパーティ製のものがリリースされています。ここではDAWソフト備え付けのリバーブでは表現しきれない、モダンな残響を生み出すプラグインを紹介します。
リバーブ成分にオクターブ上下のピッチシフト音を加えたシマーリバーブ・プラグイン。ペダルエフェクトのようなインターフェイスはギタリストが操作するのに馴染みやすく、導入しやすいでしょう。ピッチシフト音は4オクターブの範囲で設定可能で、荘厳な残響演出が可能です。
Eventide ShimmerVerb – Supernice!DTM
リフレクションに依存しない革新的なリバーブ・プラグイン。従来の反響に基づく音響空間モデリングとは異なり、音源を不明瞭にすることなく音の深さ/倍音の豊かさ/滑らかなテイルを加えます。映画音楽やアンビエントなサウンドスケープを生み出したり、ミキシングやマスタリングといった用途に最適です。
Zynaptiq ADAPTIVERB – Supernice!DTM
テープやチューブのサチュレーションからギターアンプ並みの強烈な歪みまで、多彩なディストーションを得ることのできるプラグイン。各楽器やステムミックスへの利用もさることながら、ミックスやマスタリングへの対応も視野に入った汎用性の高さが何より魅力。歪みを作り出す部分は、スタイルを選択しDriveを回しEQで微調整という、わかりやすいコントロールにまとめられており、スタイルはTube、Tape、Amp、Saturation、Transformer、FXのカテゴリの中に、さらに数種類以上が含まれ、全28種という充実ぶり。また、付属のモジュレーションエフェクトは、それ単独でエフェクトプラグインとして使えるほどの細かさと充実度を誇っており、サウンドの積極的な加工までを行うことができます。
ロンドンのアビーロードスタジオで使われている、アナログレコードのカッティングマシンを再現したプラグイン。テープサチュレーターなどは多数あるものの、レコード盤をモチーフとしたプラグインはほとんど見ることはなく、非常に珍しい製品となっています。マスター盤とラッカー盤、2種のターンテーブル、3種のカートリッジからそれぞれを選択し、実際に作られたレコード盤のようなアナログ感のあるサウンドを得ることができ、トーンアームの位置やノイズの発生までを再現しています。盤の再生部分に付随してマスタリングコンソールEMI TG12410のシミュレータも搭載しています。
Abbey Road Vinyl が含まれるバンドル
Waves Abbey Road Collection
アナログ系サチュレータープラグインの大定番。インサートしてDriveツマミを回すだけでデジタル臭さが一気に無くなり、あたかもプロの現場でレコーディングしたかのような太く暖かみのあるサウンドに変化します。
本プラグインには簡易イコライザーが搭載されており、音質の微調整が可能となっています。リミッター機能もあるのでクリッピング防止にもなる他、CPU負荷が軽いため全トラックにインサートしてアナログ感溢れる2mixに仕上げることも可能です。バンドサウンドのミックスダウンをメインにする方にとってこれほど重宝するプラグインも無いため、セール時期などに購入しておくことをオススメします。
主な用途:自宅でレコーディングしたサウンドを温かく太いものにできる
Wavesの大ヒットリミッターであるL1の3世代目にあたる製品。全帯域を一気に圧縮するL3 UltramaximizerはL1に比べるとより温かみのあるサウンドになっており、やや機械的なきらいのあったL1の欠点を克服したものになっています。また、現在ではL3以上によく使われるL3-16 Multimaximizerは、5バンドを帯域別にリミッティングするマルチバンドリミッターの体をなした製品。搭載されたアナライザーを見つつ、帯域ごとに異なる設定で細やかにリミッターを掛けることができ、ミックスにはもちろん、ドラムのステムなど広い帯域を扱う場合には強い味方となるでしょう。調整できる部分では5バンドですが、内部では16バンドに分割しつつ信号を処理しているということで、L3-16という名が付けられています。
L3, L3-16 が含まれるバンドル
・WAVES Platinum
・WAVES Diamond
・WAVES HORIZON
・WAVES Mercury
FabFilterが誇るリミッターの代表機種。。全8種のアルゴリズムを搭載しており、それぞれ、原音を大切にする色付けの少ないTransparentやハキハキとした鋭い音質を目指したPunchy、その名の通りアグレッシブなサウンドのAggressiveなど、ジャンルや目指す曲調に合わせてこれを選ぶだけで、最適な音質を提供してくれます。また、CPU負荷が高まるものの、より細やかにリミッティングが掛けられるオーバーサンプリング機能を搭載。最大で32倍まで6段階から選ぶことができます。また、グラフィカルなアナライザーはリミッティングの具合が非常にわかりやすく、繊細な調整も簡単に行うことができます。個別トラックからミックス、マスタリングまで、非常に多岐に渡る使用に耐える、優れたリミッターです。
いかがだったでしょうか?今回はプロの現場でも使われているハイクオリティな有料プラグインを中心に紹介しましたが、全てが全て有料の物を導入する必要は無いとDTM博士では考えます。
例えば、クリッピング防止に使用するリミッターならDAW付属の物で良いですし、EQやコンプレッサーもフリーで高性能な物が数多く存在します。完全フリープラグインだけでDTMを楽しんでいる方もいらっしゃるはずです。
ただ、2mixの仕上がりを左右する重要なプラグインだけは有料の物で揃えた方が良いでしょう。もしご自身でミックスダウンした2mix音源に不満がある場合は、有料プラグインの導入を検討してみてはいかがでしょうか。使用プラグインを変えただけでクオリティが劇的に上がることも少なくありませんよ。
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