オーケストラ音源の選び方とおすすめソフト

[記事公開日]2024/7/1 [最終更新日]2026/5/21
[編集者]神崎聡

オーケストラ

オーケストラ音源は、弦楽器や管楽器、打楽器など、ストリングスを中心にオーケストラに必要なパートを一通り収録したトータル音源です。本格的なフルオーケストラの音源制作から映画音楽、ゲーム音楽、ジャズやロックといった音楽での用途まで、幅広い制作場面で使用することができます。
収録されているサウンドの一つ一つが生々しく、音響や鳴りにもこだわっているため、うまく音を作り込めば本物のオーケストラ隊と謙遜のない仕上がりになるでしょう。

オーケストラ音源自体の歴史は古く、当時は非常に高価なソフトウェアだったためユーザーの殆どがプロフェッショナルでした。しかし今日では数千円台のライト製品から100万円規模のプロ向けバンドルまで価格レンジが大きく広がり、DAWソフトに標準付属するものも増えるなど、導入の敷居はどんどん下がっています。

オーケストラ音源の選び方

オーケストラ音源

オーケストラ音源は、ソフトによって収録パートは異なるものの、基本的には以下の楽器で構成されています。

  • 弦楽器:バイオリン/チェロ/ビオラ/コントラバス
  • 木管楽器:フルート/オーボエ/クラリネット/ファゴット
  • 金管楽器:トランペット/トロンボーン/ホルン/チューバ
  • 打楽器:ティンパニ/シンバル/トライアングル/カスタネット

一方で、弦楽器だけを収録した「ストリングス音源」や、管楽器だけを収録した「ブラス音源」も多数販売されており、フルオーケストラまで必要なければ単体で揃えた方が安上がりかつ使い勝手も良いでしょう。

パソコンのスペック、ハードディスクの容量をチェック

オーケストラ音源は膨大な量のサンプルを収録するため、容量が大きくなりがちです。プロ向け総合音源では数百GB〜1TB級の空き容量を要求する製品も珍しくなく、ダウンロードしただけでハードディスクを圧迫しがちです。
さらにフルオーケストラ編成を再現するとなると、サンプルの同時ストリーミング負荷も大きく、CPU・メモリ・ストレージ速度のすべてが効いてきます。各メーカーが推奨環境としてSSDインストールを指定するケースも多いので、購入前に必ず動作環境を確認しましょう。

使いたい音楽ジャンルをイメージしておこう

オーケストラ音源を選ぶポイントは「予算」と「環境」、もう一つ加えるとすれば「音楽ジャンル」です。
価格と品質はおおむね比例しますが、音楽ジャンルによっては「生々しすぎるサウンドが逆に合わない」というケースもあるので注意が必要です。J-POPやロックに少量だけストリングスを足したいのであれば、軽量な入門音源で十分なケースも多いため、目的に合わせて選ぶようにしましょう。

入門クラスのおすすめオーケストラ音源

オーケストラ音源をはじめて使う段階では、まず無償配布されているオーケストラ音源やDAWソフト内蔵の音源を使用するのが良いでしょう。ただし無料のものはオーケストラ表現には物足りないケースも多く、本格的にトラックを組み立てるなら有料の入門クラスを一本用意しておきたいところです。

入門クラスは数千円〜2万円台で手に入る価格帯が中心で、近年は1万円を切る本格的なライブラリも増えてきました。プロの現場でも下書き用やライト案件で常用される製品が並びます。

製品名 カテゴリ 動作ホスト 録音場所/編成 容量
UVIOrchestral Suite 2 オーケストラ総合 UVI Workstation/Falcon 新規録音/60名超のアンサンブル+ソロ 約36GB
HeavyocityNOVO Essentials ストリングス Kontakt Player(NKS対応) Eastwood Scoring Stage(Warner Bros.) 約10GB
Spitfire AudioOriginals Epic Strings ストリングス Spitfire Audio App AIR Studios London/60名 約2.4GB
Native InstrumentsSession Strings Pro 2 ストリングス Kontakt/Kontakt Player e-instruments開発/22名(Vn8/Va6/Vc4/Cb4) 約38GB

UVI Orchestral Suite 2

UVI Orchestral Suite 2

2026年5月に登場した、初代Orchestral Suiteの完全後継となるオーケストラ総合音源。サンプルはゼロから再録音され、弦・木管・金管・パーカッションに加えて、教会オルガン・チェレスタ・クラシックギター・ハープ・ハープシコードなど周辺楽器も一通り押さえています。最大の特徴は新搭載の「Composer」エンジンで、1キーを押すだけで完全なオーケストラ・ボイシングが自動生成され、ジャンルや雰囲気に合わせてコードを動かせるのが大きな魅力。マイクポジションも複数収録され、入門価格帯ながら本格的なミックスが組めます。フルオーケストラの大編成までは賄えないものの、ポップス・ロック・劇伴のアクセントから映像作品まで幅広く対応可能で、初代Orchestral Suiteを愛用してきた層にとっては待望のアップデートと言える一本です。

UVI Orchestral Suite 2 – Supernice!DTM機材

Heavyocity NOVO Essentials

Heavyocity NOVO Essentials

シネマティック系の音源で名を馳せるHeavyocityによるエントリー向けストリングス音源。上位機の「NOVO: Modern Strings」からソロ楽器や単体セクションを削ぎ落とし、44人編成のフルアンサンブルと4種類のコア・アーティキュレーションに絞ることで、容量と価格を抑えた構成となっています。
サンプル自体はワーナー・ブラザース・スタジオ内のEastwood Scoring Stageで録音された5,668サンプルで、上位機と同じ静謐かつ冷ややかなサウンドキャラクターをそのまま引き継いでいるのが嬉しいところ。
生楽器を奏法・マイクポジション毎に扱うTraditional Stringsエンジンに加えて、FXやパッド成分をレイヤーするHybrid Strings Designer、リズミックなパターンを構築するString Loop Designerの3エンジン構成となっており、入門クラスでありながら劇伴的なシネマティック表現にも踏み込める一本です。

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Spitfire Audio Originals Epic Strings

Spitfire Audio Originals Epic Strings

ハイエンドオーケストラ音源で高い評価を得るSpitfire Audioによる入門向けストリングス音源。同社が培ってきたオーケストラ録音のノウハウを活かし、60名規模のフルアンサンブルを11種の基本奏法、3種類のマイクポジション(Close/Room/Stretch)とともに収録しています。
レコーディングはお馴染みロンドンのAIR Studios Lyndhurst Hallで行われており、入門価格帯ながらマイクのミックスだけでもサウンドの幅は十分。インターフェースは同社の無料音源集LABSのものを引き継いだ簡素なデザインで、初心者でも迷わず音作りに取りかかれます。
総容量も2.4GBと軽量で、最初の一本目のストリングス音源として最適です。

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Native Instruments Session Strings Pro 2

Native Instruments Session Strings Pro 2

Native InstrumentsのフラッグシップバンドルKOMPLETEに収録されている、中規模ストリングス音源。22名編成のアンサンブルで、壮大なフルオーケストラ表現は守備範囲外ですが、ポップス/R&B/ダンストラックなどコンテンポラリーな音楽にハマるサウンドが構築できます。
アンサンブルの内訳は以下。

  • バイオリン8台
  • ビオラ6台
  • チェロ4台
  • コントラバス4台

ドイツの著名スタジオでドライ気味に録音されたサンプルは、リバーブを足すだけでモダンなポップ/R&Bのプロダクションにスムーズに馴染みます。アーティキュレーション(演奏表現)は26種類を収録し、レガート・ポルタメント・グリッサンドに加え、複数のクレッシェンドやスクープ、フォール、トリルなどリアルな表現のためのプレイアシスト機能も豊富に用意されています。2026年5月にリリースされた最新版のKOMPLETE 26にも新規収録されており、KOMPLETEを使ってDTMを進めるなら標準装備のストリングス音源として位置付けられます。

即戦力となるプロ向けのオーケストラ音源

ここから紹介するのは、目の前にオーケストラ隊がいるのかとリスナーに錯覚させるほどハイクオリティな音源です。導入しているユーザーはハイアマチュア〜プロが殆どで、その多くが商業利用されています。フルオーケストラや映画音楽など、本格的なオーケストラサウンドが欲しい方にオススメです。
いずれの製品もDTM環境がしっかり整っていないと真価を発揮できないため、導入の敷居は高めです。パソコンの性能とストレージ容量に自信があるという人はチェックしてみて下さい。

製品名 カテゴリ 動作ホスト 録音場所/編成 容量
Spitfire AudioBBC Symphony Orchestra オーケストラ総合(3エディション) Spitfire Audio App/Kontakt Player Maida Vale Studios London/BBC交響楽団 Discover:約200MB/Core:約28GB/Professional:約630GB
IK MultimediaMiroslav Philharmonik 2 オーケストラ総合 SampleTank 4/スタンドアロン/VST/AU/AAX Miroslav Vitouš監修/約2,700楽器収録 約58GB(CE版:約10GB)
EastWestHollywood Orchestra Opus Edition オーケストラ総合 OPUS/ComposerCloud+ EastWest Studios(ハリウッド)/フル編成 約940GB(Diamond)
VSLSYNCHRON-ized Special Edition Bundle オーケストラ総合(7Vol+拡張) Vienna Synchron Player Vienna Synchron Stage Vienna/157楽器 約251GB
AudioBroLASS 3 ストリングス Kontakt Player ロサンゼルス/第1ヴァイオリン8・第2ヴァイオリン6・ヴィオラ5・チェロ4・コントラバス3 約23GB(圧縮)/33GB(非圧縮)

Spitfire Audio BBC Symphony Orchestra

Spitfire Audio BBC Symphony Orchestra

Spitfire AudioがBBC交響楽団とタッグを組んで制作した、現代を代表するオーケストラ総合音源。200時間に及ぶサンプル素材はすべて、BBCの音楽制作の中心地として1934年から使われてきたMaida Vale Studiosで録音されています。収録楽器は弦・金管・木管・パーカッション含め67、楽器ごとのテクニックを合わせると総数468の演奏が用意され、マイクポジションも11本立て。緻密な音作りや幅広い奏法をフィーチュアしながら、専用プラグインが直感的で扱いやすいのも見逃せないポイントです。製品は下位から順にDiscover(無料・34楽器)、Core、Professional(630GB)の3エディションに分かれており、自分のレベル・予算・ディスク容量に応じて段階的にステップアップできます。

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IK Multimedia Miroslav Philharmonik 2

IK Multimedia Miroslav Philharmonik 2

IK MultimediaのMiroslav Philharmonik(ミロスラフ・フィルハーモニック)2は、フルオーケストラを実現する多数の楽器と奏法を、約2,700種類のサウンドソース・58GBを超えるライブラリで収録した本格的オーケストラ音源です。
同社が長年プラグイン開発で培ってきたエフェクト群を搭載し、ソフト内部でのミキシングおよびマスタリングまで一通りこなせる構成となっています。

ハイエンドのオーケストラ音源は本物を追求するあまり気軽に試せない価格帯のものが多い中で、Miroslav Philharmonik 2は単独のVSTインストゥルメントとして使えるだけでなく、同社マルチ音源SampleTankの拡張ライブラリとしても利用可能。なおかつ一般ユーザーでも手が届きやすい価格設定という点が大きな魅力です。
さらにライト版のCE(Counter Edition)は10GBに絞られており、よりカジュアルに導入できる選択肢として残されています。

Miroslav Philharmonik 2の特徴と得意ジャンル

Miroslav Philharmonik 2は本格的なオーケストラ音源ですので、当然のことながら大編成のオーケストラサウンドをシミュレートすることが可能です。収録されている音自体が実際にホールで演奏しているような質感ですので、EQやリバーブをあれこれ操作する必要なく手軽にオーケストラサウンドを作れるのがこの音源の利点ですね。

他にも壮大なイメージの映画音楽、ファンタジー系のゲーム音楽、ポピュラー・ミュージックのバラードアレンジなど、アイディア次第ではオーケストラのシミュレートに限らず幅広く活躍してくれます。
ロック・バンドがオーケストラを従えて演奏するようなジャンル——シンフォニック・ヘヴィ・メタルやゴシックメタル、疾走感のあるシンフォニック・ロックを制作するときにも重宝するでしょう。


打楽器のみ他のシンセサイザーを使用している様子ですが、オーケストラだけではなくこのような壮大な映画音楽のようなサウンドも制作可能となります。


「2」の公式動画。初代Miroslav Philharmonikの弱点と言われていた早いパッセージへの反応が改善されているのが分かります。

SampleTankの拡張音源データとしても使用可能

Miroslav Philharmonik 2の販売元はIK Multimediaですが、同社のもっとも有名な音源といえばやはりSampleTankでしょう。Miroslav Philharmonik 2はその最新バージョンであるSampleTank 4と互換性があり、SampleTank 4のライブラリー画面から音色データを読み出せるのも大きなメリットとなっています。

SampleTank 4はマルチ音源として様々な楽器や音色が揃っていますが、そのオーケストラ楽器の拡張音源としても使用することができるのです。実際にバンドサウンドやJ-POP系アレンジでもほんのアクセントとしてストリングス・セクションやクワイアが欲しくなる部分はよくありますので、こういった場合に非常に重宝すると思います。

Miroslav Philharmonik 2は本格的なオーケストラをシミュレートする場合だけではなく、バンド・アレンジやJ-POPアレンジのアクセントとして使うこともできます。このような音源を一つ持っておくと楽曲制作での様々な場面で活躍してくれるでしょう。お手頃な価格で普段使いにも対応できるオーケストラ音源が欲しいという場合にはおすすめのソフトシンセです。

IK Multimedia Miroslav Philharmonik 2 – Supernice!DTM機材

EastWest Hollywood Orchestra Opus Edition

EastWest Hollywood Orchestra Opus Edition

長年プロ向けオーケストラ音源の代名詞であった「Hollywood」シリーズの後継として、専用エンジン「OPUS」上に再構築されたフルオーケストラ・パッケージ。Strings/Brass/Woodwinds/Percussionの4セクションが統合され、Diamondグレードでは新規録音130GBを含む計940GB前後の超大型ライブラリとなります。

  • Hollywood Strings:57名編成のストリングスセクション
  • Hollywood Brass:金管セクション
  • Hollywood Orchestral Woodwinds:木管セクション
  • Hollywood Orchestral Percussion:パーカッションセクション
  • Hollywood Orchestra Opus Edition:上記4つを統合した総合パッケージ

2026年のv1.6.2アップデートでは「Movie Mixes」機能が追加され、映画音楽向けにキュレートされたマイクバランス・リバーブ・楽器別EQをワンクリックで呼び出せるようになりました。
買い切り版に加え、月額制のComposerCloud+からもアクセス可能で、Diamondクラスのライブラリを定額で試せるのも嬉しいところです。フルインストール時の最大容量は1TB近くに達するため、公式がSSD導入を強く推奨しています。
アマチュアでも手が出る価格帯ではあるものの、それを快適に動作させる環境が必要となるため、導入の敷居は依然として高め。自宅でプロクオリティのオーケストレーションを完結させたい方は検討してみてはいかがでしょうか。

EastWest Hollywood Orchestra Opus Edition – Sounds Online公式

VSL SYNCHRON-ized Special Edition Bundle

VSL SYNCHRON-ized Special Edition Bundle

長らく定番として君臨してきたVienna Symphonic LibraryのVienna Special Editionは、2024年10月1日付でVienna Instrumentsシリーズ全体が生産終了となり、後継としてSynchron Player上で動作する「SYNCHRON-ized Special Edition Bundle」へと移行しました。
Vol.1〜7に加えてVol.1 PLUS・Vol.2 PLUSまでを束ねたバンドル構成で、合計157楽器・251GBという充実のライブラリとなっています。

音質はもちろんのこと、生々しく綺麗に繋がるレガートが非常に高く評価されており、音程の切り替わり方は生演奏と謙遜ありません。
Synchron Playerは、Vienna Synchron Stageの自然な響きをそのまま活かしたミックスを実現するために設計されたプレイヤーで、複雑な設定なしにオーケストラルなサウンドを得ることが可能。良質なリバーブを組み合わせれば、さまざまな音楽ジャンルに対応できるポテンシャルを持ちます。
とはいえ収録された音源は奏法や楽器のバリエーションが膨大で、使いこなすには知識と技術が必要になるため、中級〜上級者向けの音源だと言えるでしょう。

VSL SYNCHRON-ized Special Edition Bundle – Vienna Symphonic Library公式

AudioBro LASS 3(LA Scoring Strings 3)

AudioBro LASS 3

ドライで抜けが良く、ポップス系のトラックとの相性が抜群なロサンゼルス録音のストリングス音源。第1ヴァイオリン/第2ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバスの5セクションを収録し、オーケストレーションに必要な奏法は一通り押さえています。
各セクションの人数を調整できる「ディヴィジ」機能を活用すれば、ソロやチェンバーから大編成までを1つのライブラリでカバー可能。2022年にリリースされたLASS 3では新エンジンと最新サンプル・スクリプトが導入され、より柔軟で軽快な操作性が手に入りました。
クオリティは非常に高く、ハリウッド作品やCM音楽の現場でも実績豊富。手早く運用したいユーザー向けの軽量版「LASS 3 Lite」も併売されており、必要に応じて使い分けられるのも魅力です。

AudioBro LASS 3 / Modern Scoring Strings – Audiobro公式

ソロ音源のおすすめ

オーケストラの中でも、ソロのヴァイオリンを軸に据えた音源は、編成ではなく演奏家そのものの存在感を求めるシーンで力を発揮します。バラードのオブリガートやCM音楽のメインメロディ、映像作品のテーマなど、1音1音の表情が求められるときに信頼できる2本を紹介します。

製品名 カテゴリ 動作ホスト 録音場所/演奏者 容量
Spitfire AudioSpitfire Solo Violin ソロ・ヴァイオリン Spitfire Audio App/Kontakt Player AIR Studios London/Jack Liebeck 約7GB
EmbertoneJoshua Bell Violin ソロ・ヴァイオリン(2エディション) Kontakt/Kontakt Player Power Station at BerkleeNYC(旧Avatar Studios)/Joshua Bell Essential:約4.6GB/Full:約8.9GB

Spitfire Audio Spitfire Solo Violin

Spitfire Audio Spitfire Solo Violin

Spitfire Audio発のヴァイオリン・ソロ音源。他のSpitfire製品同様、ロンドンのAIR StudiosにてJack Liebeck氏の演奏を収録しており、スピッカート、スタッカート、トレモロといった多彩な奏法に加え、表現豊かなヴィブラートと5種類のtrue legatoを再現できます。
本製品最大の特徴は、キースイッチで奏法を切り替えなくてもよい点で、ノートの長短に応じて自動で奏法を切り替えてくれるため直感的な打ち込みが可能。表現にもっとも重要な働きをするボウイングの強弱も、Dynamicsコントロールをオートメーションで適宜書いていくことで、実に簡単にそれらしく仕上がります。
同社のフラッグシップ「Spitfire Solo Strings」のヴァイオリン部分を単体で切り出した位置付けで、ソロヴァイオリン音源の定番として現在も第一線で活躍しています。

Spitfire Audio Spitfire Solo Violin – Supernice!DTM機材

Embertone Joshua Bell Violin

Embertone Joshua Bell Violin

高品質な音源を低価格で多くリリースするEmbertone社によるソロヴァイオリン音源。グラミー賞を獲得したヴァイオリニストJoshua Bell氏の演奏を、ニューヨークのPower Station at BerkleeNYC(旧Avatar Studios)で20,000サンプル超という細かな粒度で収録しており、製品名もそれに準じたものになっています。
多彩な奏法や表現を収録しており、軽く打ち込んだり弾いたりするだけで、それなりの表現を織り込んだ演奏として再現してくれます。音源の最大の魅力はストラディヴァリウスを用いたジョシュア氏の音色そのもので、包み込むような温かさは他のヴァイオリン音源ではなかなか得られないもの。
オンマイクで収録されたドライな音色は、多様なジャンルにも馴染みます。
2024年にはレガートの収録数を絞ったEssential版(10種類のlegato/約4.6GB)と、25種類のlegatoを擁するFull版(約8.9GB)の2エディション構成へと再整理されており、用途や予算に合わせて選べるようになりました。

Embertone Joshua Bell Violin – Embertone公式


以上、価格帯毎のおすすめオーケストラ音源を紹介しました。入門〜プロ・ソロ系を横断して選ぶことで、楽曲の表現力は一気に広がります。この他にも各社から様々なオーケストラ音源がリリースされていますので、他のソフトウェアについても知りたいという人は以下のリンクで確認してみて下さい。

オーケストラ音源一覧 – Supernice!DTM

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