ピアノ音源はシンプルが故に「選ぶのがとても難しい音源」と言われています。各社から様々な製品が販売されていますが、ピアノ未経験の方からは「どれも同じにしか聴こえない」という声も。一体何を基準に選択すれば良いのでしょうか。
ピアノ音源は「自身が取り組む音楽ジャンル」に合わせて選ぶのがオススメです。例えば、ポップスやロック、ダンスミュージックをメインにしている場合はDAW付属の物やエントリークラスの製品で十分と言えます。
なぜなら、これらのジャンルでは高品位なピアノ音源特有の空気感や繊細な演奏ニュアンスがあまり求められないからです。それよりか、「音に厚みがあるか」、「生々しさはあるか」という点が重視されます。
最近のDAWソフト付属音源は無料ではありますがクオリティが高く、楽曲制作において必要十分な音質・機能を備えています。付属音源では満足できないという方でも、5,000円〜10,000円程度でエントリークラスの音源を購入できるので探してみましょう。
一方、ピアノという楽器を主軸に置く音楽ジャンルの場合、「妥協せずにハイエンド音源選ぶ」ことを強くオススメします。ピアノソロをはじめ、バラードや劇伴など、生々しいピアノサウンドが求められる音楽ジャンルは多数存在しますが、完成度を高めたいのであれば高品位な音源を選択する以外方法は無いと言えます。
上述にもありますが、ピアノはシンプルな故に選ぶのが難しいと同時に「クオリティと価格が完全に比例する音源」でもあります。高品位な音源はサウンドが生々だけでなく、キーノイズやペダルノイズがナチュラルに表現されていたり、本物のグランドピアノを弾いているかのような打鍵感があります。
その一方で、あまりに生々しすぎてポップスやロックに用いるとピアノが浮いてしまうケースも多々あるので注意が必要です。
最も有名なピアノ音源としてプロアマ問わず導入されている製品です。音質の素晴らしさ、表現力、実物のグランドピアノと謙遜の無い打鍵感、どのポイントも最高峰と言えます。
世界的に有名なグランドピアノであるBosendorfer 290 Imperial Grand、German Steinway D 9′ Concert Grand 、Yamaha C7 Grandといった3台を収録。77GBを超える大容量音源であり、快適に動作させるためにはそれなりのPCスペックが必要となります。ピアノという楽器を最大限に生かせるソロやバラード、劇伴などのオーケストラ系楽曲で使用するのがオススメです。
Synthogy Ivory II – Supernice!DTM
同じくIvoryのピアノ音源ですが、こちらはグランドピアノが一種類のみ収録されています。サンプリング対象はイタリアメーカーが手がけた幻のピアノだと言われており、1970年後半に製造された名機を忠実に再現しているとのこと。上記のIvory IIには収録されておらず、単体で販売されているところにメーカーの自信が現れています。
1台のみ収録されていることもあり、販売価格はIvory IIに比べリーズナブル。「ピアノの種類にはこだわらないけど最高峰のサウンドが欲しい」という方にオススメです。1種類とはいえ、収録されているのは伝説的名機なので望みのサウンドが手に入るのは間違いありません。
Synthogy Ivory II Italian Grandを…
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Ivoryシリーズのアップライトピアノ音源です。収録されているモデリングはYamaha U5 Modern Upright、1914 A.M. Hume Vintage Upright、1915 Packard Honky Tonk Barroom Upright、1900’s Tack Piano with Real Tacks といった名機と呼ばれる4台。ビートルをはじめ、世界的アーティストが楽曲に使用したサウンドを忠実に再現しています。
この音源はピアノを前面に出す音楽ジャンルよりかは、ロックやポップスなどのアレンジに取り入れると良い結果になることが多いです。ヴィンテージという言葉がピッタリの温かく丸いサウンドが特徴で、ジャズなどで使うのも良いでしょう。
Synthogy Ivory II Upright Pianosを…
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オーケストラ音源にも定評があるEastWestのアコースティック・グランドピアノ音源。
世界最高峰のグランドピアノBechstein 280/ Bosendorfer 290/Steinway D/Yamaha C7の4台を24bit、3マイクポジションで完全収録。高品位リバーブや特別なダブルトラック・エフェクトを搭載した最高級クラスの品質を誇る音源です。
EASTWEST Quantum Leap Pianos – Supernice!DTM
XLN Audio社といえば超定番のアコースティック音源であるAddictive Drumを手がけるメーカーですが、ピアノ音源も非常に評価が高く、プロアマ問わず導入されています。
本ソフトはコストパフォーマンスに優れた製品で、価格と性能のバランスが絶妙であり、「安くてもいい音の音源が欲しい」という方にオススメ。
そのサウンドは上記のIvoryなどと比べると軽いものの、ポップスやロックのバッキングと相性抜群です。機能制限こそありますが無料版も用意されているので、興味のある方はとりあえずインストールして試してみましょう。
XLN Audio Addictive Keys – Supernice!DTM
DTM初心者でも迷わず扱える操作性と作・編曲のサポートに力を入れているユニークなピアノ音源です。最大の特徴は五度圏をモチーフにしたスマートトランスポーズ機能で、画面に表示されているコード名をクリックするだけで音が鳴るほか、「DAWのトラックまでドラッグすればMIDI出力が可能」となります。
通常、コードの打ち込みはリアルタイムレコーディングをするか、ピアノロールにマウスで直接入力していきますが、ドラッグするだけでコード進行を作り上げることができます。バッキングの制作に役立つMIDIフレーズも多数収録されており、使い勝手の良さと機能性はトップクラスの音源です。
EZ KEYS GRAND PIANO – Supernice!DTM
珍しい物理モデリングを採用したピアノ音源です。これまで紹介してきたピアノ音源は大容量の波形(オーディオファイル)を集音して作り上げたサンプリング音源でしたが、Pianoteqは発音や共鳴をリアルタイムで計算して音を鳴らす物理モデリングであるため、「必要HDD容量が非常に少ない」のが特徴です。
本ソフトの必要容量は「35MB」であり、一般的なサンプリング音源とは比べものにならないほど少なく、それでいて実機のピアノに匹敵する生々しいサウンドを誇ります。最新技術を駆使して作り上げた物理モデリングピアノ音源の傑作であり、同時に異色の音源とも言えるでしょう。
本ソフトを完璧に使いこなすためには、ピアノという楽器の扱いに長け、尚且つ知識を持っている必要があります。パラメータも非常に多く、それらを調整することでサンプリング音源以上に複雑で豊かな音を鳴らすことができますが、玄人向けの音源であることは言うまでも無いでしょう。
MODARTT PIANOTEQ – Supernice!DTM
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