リードトーンに拘ろう!おすすめのソフトウェア・シンセサイザー音源[記事公開日]2021年7月14日
[最終更新日]2021年07月15日

ソフトウェア・シンセ Logic Pro Xに標準搭載されているサンプルベースのソフトウェアシンセ「Alchemy」

電子楽器の代表格であるシンセサイザー。生み出されて50年程度と、歴史の浅い楽器ながら、今や様々なジャンルで聴くことができる定番楽器となりました。通常DAWソフトにもいくつかのシンセが含まれていることが多く、それだけでも十分曲を仕上げていくことができます。
しかし、有償ソフトウェアにはDAWソフト付属のシンセにはない利点があるのも確かです。音が良い、操作体系が練られており音作りがしやすい、付属ソフトにはないほどの多機能、などがそのメリットと言えるでしょう。DAWソフト付属のシンセにも使い切れないほどのプリセットや、シンセ特有の複雑な操作体系のインターフェースが存在しますが、実は有償ソフトはインターフェースが練られている分、よりわかりやすいものが多いというのは見逃しやすい点です。プリセットも即戦力になるものが多く、プリセットを選ぶだけでも凄まじいクオリティの音色が手に入るものばかりです。シンセの音色にこだわってみようと考えた時点で、購入を視野に入れる価値はおおいにあるはずです。

シンセサイザーの種類ってどんなものがあるの?

シンセにはさまざまな種類があります。Moogに代表されるようなアナログ・シンセ、美しいエレピの音色を得意とするFMシンセ、EDMで聴けるような攻撃的なウェーブテーブルシンセ…、その音色の差は大きく、自分がどのような音色を求めているのかをしっかりと見定めた上で選んでいく必要があるでしょう。

アナログ/デジタル

シンセサイザー

機械的に作り出した音声信号を、トランジスタなどの電子回路を通して発音する方式のものをアナログ・シンセサイザーと呼んでいます。三角波、ノコギリ波など、基本となる波形をフィルターを通すことで倍音を削り取って音色を構築しますが、セッティングによって違った音色を得ることができ、オリジナリティを演出できます。1970年代、クラフトワークやイエローマジックオーケストラ(YMO)など初期の電子音楽で聴くことができ、プログレッシブロック、フュージョンなどにおいても鍵盤奏者のためのリード楽器として市民権を得てきました。本来アナログシンセはハードウェア以外にあり得ず、ソフトウェアでのアナログシンセはあくまでシミュレーターでしかありません。このように、ソフトウェアでアナログシンセ特有の音色や操作体系を模したものは、バーチャルアナログシンセなどと呼ばれることがあります。音色は暖かく、太く、柔らかいものがその特徴とされています。

デジタル・シンセは音色作りの全ての工程をデジタルで処理したもので、アナログ・シンセに比べ格段に作れる音色の幅が広いのが特徴です。複数の音色をレイヤーとして重ねたり、モジュレーション(変調)を様々なパラメータに効かせたり、エフェクトを多数使うなど、アナログではあり得ない音の作り方が可能です。膨大な数の波形を読み込み、それを編集して発音するウェーブテーブル方式、波形を細かく刻んでランダムで再生するグラニュラー方式などは、マシンの処理速度が上がった近年、数多く見られるようになりました。音色はハッキリとしたハイファイなものが多く、EDM系音楽で聴けるようなキレ味のあるベースやリードなどはまさにデジタルシンセの独壇場です。またその反面、入手困難なヴィンテージシンセをモデリングしたバーチャルアナログ系の製品も数多く存在し、デジタルシンセは多様化の一途を辿っています。

合成方式

波形

シンセサイザーの音色の根幹を成すのがこの合成方式です。シンセの音色の傾向はほぼここで決まると言って過言ではありません。多機能、万能型のソフトでは複数の合成方式をフィーチュアしているものも多く、さらにそれらを重ね合わせる事ができるものも。多機能であればあるほど操作も複雑になる傾向にあります。

最も基本的な「減算合成」

アナログ・シンセの基本的な音作りの方式です。

  • ①VCO(オシレーター)でベースとなる波形を選び、
  • ②そこにVCF(フィルター)を通し音を加工、
  • ③最後にVCA(アンプ)で音量を調整して発音

というものです。無加工の状態の波形にはノコギリ波、矩形波、パルス波、三角波などがあり、いずれも固有の音を持っています。VCFではローパス、バンドパスなどのフィルターを掛けたり、アタックやリリースなどを調整します。この作り方は元の波形の持つ倍音を削っていく方向で音色調整を行うため、減算方式と呼ばれます。アナログ・シンセ特有の方法論でありながら、全てのシンセサイザーにこの考え方が引き継がれており、シンセの音作りにおける基本となっています。

複数のサイン波を足して合成する「加算合成」

加算合成(アディティブ・シンセシス)は、あらゆる音色はサイン波(正弦波)の合成で作れる、という原理を応用した合成方式です。サイン波を複数重ね合わせることで音色を作っていくというもので、ハモンドオルガンのドローバーにこの原理が使われています。複雑な倍音を持つベル系音色などは苦手で、オルガンなどの直線的な音色を作る際によく用いられます。

複数のオぺレータの周波数を足して合成する「FM」

YAMAHA reface DX 世界的な大ヒットシンセサイザー DX7 に代表されるFM音源を搭載したシンセサイザー「YAMAHA reface DX」

周波数変調を利用した方式。オぺレータと呼ばれる合成機を複数組み合わせて音を作り、アナログ・シンセでは得られない倍音の豊かな音色を得ることができます。特にベル系やピアノ系などの澄んだアタックをもつ音色は得意で、FM音源内蔵デジタル・シンセの代表格、YAMAHA DX7に含まれるエレクトリックピアノは、DX PIANOとして、定番のエレピサウンドとなるほど浸透しています。古くから存在しますが、音色の作り方が難解で、他のシンセと比べてもエディットには知識と経験を要します。80年代に一世を風靡したため、当時のポップスではよく聴くことができます。

波形データを抽出→編集して違うサウンドに作り替える「ウェーブテーブル・シンセシス」

ウェーブテーブル・シンセ

任意の波形を読み込んで、それを再生する方式です。ソフトにもよりますが、数百もの波形があらかじめ用意されていることが多く、三角波、ノコギリ波などアナログシンセ同様のもの、実際の楽器の音色や、任意のサウンドファイルを読み込めるものもあります。波形を順番に並べてそれらを一つの音として設定したり、読み込んだ波形をスライスして使ったり、大胆なフィルター処理を行うことで、まるで違うサウンドに作り替えることができるものも存在します。エディットの幅はソフトウェア次第ではありますが、波形の数だけ音色のベースが用意できるというのもあり、自由度が非常に高いのが特徴です。そのような理由から、デジタル・シンセでは非常に多く見られる方式であり、使われるジャンルも多岐に渡っていますが、特にEDMなどの攻撃的なエレクトロ系音楽では主流と言って良い存在です。

実在楽器の波形をサンプリング「PCM音源、サンプリング」

いわゆる「キーボード」と呼ばれる楽器や、DAWで使われる生楽器系音源の主流がこの方式です。実在の楽器の波形をサンプリングし、それを任意のタイミングで再生します。波形を収納するためのメモリーが莫大に必要なため、実用に至るまでかなり長い期間を要していますが、メモリーの増大化が極まっている現在では搭載されるサンプル数に制限がなくなりつつあり、ベロシティに連動した強い音、弱い音、あるいはヴィブラートの掛かっている音、掛かっていない音など、様々なシチュエーションに応じた膨大なサンプルを用意することで、実際の生演奏と遜色がないほどの再現も可能です。前述のウェーブテーブル方式と原理的に同じものとなり、その境界は曖昧ですが、”PCM音源”と表記した場合にはあくまで生楽器の再現がメインで、積極的な編集は行わないのが普通です。

実在楽器をバーチャルで模倣「物理モデリング」

実際の楽器が音を作り出す行程をバーチャルで模倣する方式です。例えば撥弦楽器の場合、弦の素材や弾くための材料、音が響く空間の広さや質感などを設定することで、その過程をすべて計算により作り出し、独自の”楽器”を作り出します。もともと生楽器の再現を指向していましたが、現在では独自の音を作るためのシンセサイザーのいちジャンルとして認識されています。非常に面白い音の作り方が可能で、音色も生楽器らしいものからシンセらしいものまで幅広く作り出せますが、複雑な工程を計算によって再現するため、マシンパワーへの負荷が大きいという欠点があります。

波形を細かな粒状にする「グラニュラー」

波形を細かな粒状にして、それを連続再生することで音を作って行く方式。再生音にフィルターやエフェクトを掛けたり、ピッチを変更したりすることで、元の波形とはまったく違う新たなサウンドを生み出します。比較的新しく登場した方式ですが、ウェーブテーブルシンセとは既存の波形を読み出すという点において同じ構造を持つためか、グラニュラーエンジンが併せて搭載されていることが珍しくありません。怪しげな音色や幻想的なパッド音などを得意とし、他の形式では生み出せない個性的なサウンドを作り出すことができます。

ソフトウェア・シンセのメリット/デメリットは?

ソフトウェア・シンセサイザー音源

本来はハードウェアであったシンセは、電子楽器である性質上、コンピュータとの相性は抜群に良いものでした。ソフトウェアシンセはその柔軟性において、ハードウェアとは比べものにならないほどの優位点があります。
オシレータを重ねていく数や種類に制限がない、あるいはモジュレーションを設定するパラメータに制限がないなど、ソフトウェアシンセにはハードウェア以上の柔軟性があり、バーチャルアナログの場合でもオシレータとフィルターを他社の別モデルのもの同士にするなど、独自の組み合わせを試せるソフトも存在します。ウェーブテーブルシンセの場合、サンプルの読み込みが楽に行える点も見逃せないメリットでしょう。

反面、ホストコンピューターのパワーに完全に依存するため、動作が不安定になる可能性を孕み、実際につまみを回していく中で音色をシームレスに変えていく直感的な操作性や、実機の持つ音の太さといったところについては、ハードウェアに一歩譲ります。しかし前者二つについては構造的に避けられない問題ではあるものの、音色部分については昨今のソフトウェアシンセの劇的な成長もあり、差は埋まりつつあります。

おすすめのソフトウェア・シンセ

定番なもの、人気なもの、モダンなサウンドのものなど、おすすめの有償ソフトウェア・シンセを見ていきましょう。

バーチャルアナログシンセの定番「u-he Diva」

実機のアナログシンセをソフトウェアでモデリングした、バーチャルアナログシンセの定番製品。内部はMinimoogをはじめ、Roland Jupiterシリーズや、Korg MS-20のオシレータ、フィルター部など、既存の歴史的ハードシンセのモデリングになっており、それらのパーツを組み合わせることでオリジナルのシンセを構築することも可能。各モデルの質感は実機との差が感じられないほどに作り込まれており、まさに現代に蘇った銘機といった趣きです。無論、ポリフォニックであり、ファクトリープリセットも膨大な数が用意されています。ヴィンテージシンセに特化しているため、攻撃的でエッジの効いたハイファイな音色では他製品に一歩譲りますが、アナログ特有の暖かく太い音色、わかりやすい操作体系などはおおいに魅力で、初心者にもおすすめできるモデルです。

u-he Diva – Supernice!DTM機材

万能型の多機能シンセ「UVI Falcon 2」

16のオシレータ、90以上のエフェクト、あらゆるパラメータに適用可能な9つのモジュレーションを搭載した万能型の多機能シンセ。他製品を凌駕する16種のオシレータは通常のアナログやFM、ウェーブテーブルのほか、グラニュラーや弦楽器の物理モデリング”Pluck”、バージョン2よりさらに加算合成が追加され、さらにそれをマシンパワーの許す限り重ねられるという凄まじいもので、作れる音の種類、音圧に関して右に出るものがないほど。MIDI情報の生成が行えるイベントセクションでは、通常のアルペジエーターやドラムシーケンサーなどの他、ギターをかき鳴らした雰囲気を再現するStrumなど、様々な音の動きを生成可能。多機能ゆえに実際に音作りを行う際にはそれなりの習熟が求められますが、1200を超えるプリセットや500を超えるウェーブテーブル用サンプルが付属し、それを読み出すだけでも即戦力の音色が得られます。

UVI Falcon 2 – Supernice!DTM機材

万能型・アナログ寄り「Arturia Pigments」

アナログモデリング系のソフトウェアシンセを数多くリリースするArturiaから、2019年に登場した製品。ヴァーチャル・アナログとウェーブテーブルに加え、グラニュラーシンセとしての音作りも可能なマルチなエンジンを積んでおり、サウンドデザインの傾向としては、アナログ寄りで暖かさを感じるものを得意としています。ランダマイザー機能は特に評価が高く、使いやすい内蔵シーケンサーを使う事でリズムトラックから全てを賄える創造性を発揮できます。ファクトリープリセットも豊富で、カラフルに色分けされたインターフェースは直感的操作が可能。初心者にもおすすめできるソフトシンセです。

ARTURIA Pigments3 – Supernice!DTM機材

30種類以上のヴィンテージシンセを再現「IK Multimedia Syntronik」

30種類以上のヴィンテージシンセサイザーをモデリングしたIK Multimediaのバーチャル・アナログシンセ。実際のシンセサイザーの音色をサンプリングしており、定番のMinimoog、Oberheim OB-X、Roland Jupiter、Sequencial Circuits Prohetなど、いずれも実機と遜色のない音色を多数搭載。オシレータの揺らぎを再現するDriftというエンジンを内蔵することで、連続した一音の発音に音色の差を与え、単調になることを防いでいます。実機ではあり得ない、各モデルのレイヤーや、アルペジエーター、T-RackS、Amplitubeゆずりの高品位なエフェクトも搭載し、まさにバーチャル・アナログシンセの決定版と言える存在となっています。

IK Multimedia Syntronik – Supernice!DTM機材

じっくり音作りできる最も万能なシンセの一つ「KV331 SynthMaster」

KV331 Audioの唯一の製品にして、強力なソフトウェアシンセサイザー。加算、減算、任意の波形を読み込んで使えるウェーブテーブル、物理モデリングなど、多彩な合成方式に対応し、ベーシック、アディティブ、ウェーブスキャンの3つのオシレータ、650以上をターゲットにできる大規模なモジュレーション、フィルター、11タイプのエフェクトなどを備え、最も万能なシンセの一つと言って過言ではありません。万能ゆえに複雑な構造をしており、非常に扱いは難しく感じますが、プリセットも1800もの数が用意されている他、8つのノブと2つのXYパッドを使ったイージーパラメータ機能も搭載し、使いやすさには十分考慮されています。

KV331 SynthMaster – Supernice!DTM機材

EDMにも適した万能型ソフトウェア・シンセ「Vengeance Sound Avenger」

非常に高機能で知られるVengeance Soundのソフトシンセ。ウェーブテーブルとして数百のサンプルの他、ドラムのサウンドも100を超えるほど搭載している上、任意の長尺のサンプルを読み込む事も可能。ドラムシーケンサーとしても優秀で、グラニュラーエンジンも搭載し、様々な波形を素材として利用できます。設定できる項目の多さゆえに何でもできる万能シンセですが、太くパワフルなサウンドが特徴で、900以上も揃ったファクトリープリセットにも比較的力強いものが多い印象です。設定項目が多岐に渡るため、完全に使いこなすのは困難でもありますが、プリセットのクオリティが非常に高いため、それをベースとして使うだけでも十分に魅力を引き出すことができるでしょう。特にEDMなどをメインとするクリエイターには、この上なく魅力的なシンセです。

Vengeance Sound Avenger – Supernice!DTM機材

EDM系ウェーブテーブル・シンセ「Xfer Records Serum」

Xfer Records社の代表製品にして、EDM系音楽の定番となるウェーブテーブル・シンセ。2つのオシレータ、サブ・オシレータ、ノイズ・オシレータに加えて、膨大なフィルター・タイプ、使いやすいエフェクトモジュールなどを網羅。ファクトリープリセット450種類が内蔵される他、ウェーブテーブルのプリセット145種、ノイズ・オシレータ専用ファイルが187種同梱され、柔軟なウェーブテーブル・エディタの存在もあり、様々なサウンドを構築可能です。ドラッグドロップでのモジュレーション適用、パラメータを動かす毎にグラフィカルに波形が表示される点など、直感的でわかりやすい操作性をも確保し、次世代の定番と言っても過言ではない完成度を誇ります。

Xfer Records Serum – Supernice!DTM機材

こちらもEDMでは定番「Reveal Sound Spire」

EDM系サウンドを指向するクリエイターには定番の一つとなっている、モダンな音色を得意とするポリフォニックシンセ。800以上のプリセットはいずれも現代のダンス系音楽に適したものが並んでいます。4種類用意されたオシレータにはいずれもカッコ良いサウンドが6モード用意され、生楽器サンプルを混ぜるためのウェーブテーブルも装備。5種類が用意されたフィルターは独自のセンスが光るユニークなものが並び、エンベロープジェネレータ、LFOは4種類ずつ、いずれもほぼ全てのパラメータに効かせることができ、音色作りは変幻自在です。ハードウェアを模して一画面で完結するインターフェースの完成度は見事で、シンセにあまり慣れていない人でも無理なくトライしていくことができます。

Reveal Sound Spire – Supernice!DTM機材

攻撃的な出音「Native Instruments Massive X」

抜群の音の太さと攻撃的な出音が支持され、かつて定番中の定番となっていたMassive。このMassive Xは初代Massiveからブラッシュアップされ、2019年に登場した後継バージョンです。2基のオシレータを持ち、それぞれに攻撃的な”Gorilla”を筆頭に170の波形を呼び出します。ノイズモジュールにも通常のホワイトノイズのようなものだけではなく、雨の音や機械音などを含み、多彩なものを収録。攻撃的で大胆な独自のフィルターが並び、モジュレーションはPerformanceセクションにおいて、グラフィカルにオートメーションを描き、ドラッグドロップで様々なパラメータに適用可能。初代の持つ強力な音色をそのままに、現代に蘇ったMassive Xは、今後10年を見据えて作られたというのも伊達ではない完成度です。

Native Instruments KOMPLETE 13 – Supernice!DTM機材

明るくモダンな3Dウェーブテーブル・シンセ「TONE2 ICARUS 2」

15年以上もサウンド系ソフトウェアを開発してきたドイツのTONE2社が開発する、3Dウェーブテーブル・シンセサイザー。明るく太いモダンな音色を特徴とし、波形をシームレスにブレンドする54のモーフィング機能、37種のモードから波形にユニゾン効果を加えるHyperSawオシレータの存在をもって”3D”と定義されています。元より波形の取り込みが可能で制限のないウェーブテーブルシンセでありながら、ウェーブエディタにおいては何とマウスでの手書きまでも対応。1000を超えるプリセットが用意され、すぐに即戦力として使えますが、インターフェースが一画面で完結しており非常に使いやすいため、オリジナルの音色の作り込みも苦になりません。初心者でも十分音色作りを楽しむことができるでしょう。

TONE2 ICARUS 2 – Supernice!DTM機材

幻想的なパッドサウンドを集めた「SPITFIRE AUDIO ORIGINALS CINEMATIC PADS」

ヴァイオリンなどの音源で高い人気を誇るSpitfire Audio社。Originalsシリーズは同社の製品の中でも低価格帯のものが集められています。このCinematic Padsはオーケストラのサウンドを元に、レイヤーを重ねたり、シンセエンジンを通したり、様々なデザインを施すことで、幻想的なパッドサウンドを集めたもの。リードトーンとはやや異なるものの、多彩なパッド音は様々なシチュエーションで使うことができるはずです。安価な製品ゆえにシンプルで使いやすいのも、魅力と言って良いでしょう。

SPITFIRE AUDIO ORIGINALS CINEMATIC PADS – Supernice!DTM機材

他とは一線を画したシンセ「OUTPUT SIGNAL」

新しい発想やサウンドで昨今人気を誇るOUTPUTのシンセサイザー。生楽器とシンセを合成、そしてパルス・エンジンと呼ばれるサウンドデザイン機能を駆使して音作りを行う、他製品とは一線を画したシンセになっています。あらかじめ収録された素材としての音色は、ピアノやハープからギター、フルート、パーカッションなどのサンプルから、三角波、サイン波、シンセベースなど、シンセ系のサンプルまで合わせて40GB分にも登り、パワフルな音色を作ることが可能。パルスエンジンはモジュレーションやフィルターを統括したようなものになっており、その種類は45種類と申し分ないバリエーションを誇ります。やや扱いにクセがありますが500を数えるプリセットが内包されており、それをベースにエディットを重ねるだけでも十分に即戦力となるでしょう。

OUTPUT SIGNAL – Supernice!DTM機材

サンプルスライサー/シーケンサー「Sugar Bytes Egoist」

ドイツはベルリンのSuger Bytesが送るサンプルスライサー/シーケンサー。波形を切り出し、それを自由に入れ替えて再生することで独特のグルーブを作り出します。切り出した部品は一つずつについて、アタックやディケイ、ピッチ、逆再生などの設定ができる他、エフェクトも適用可能。付属するサンプルライブラリには様々な楽器の音が入っており、これらをランダムに編集するだけでも、非常に面白いグルーブを得ることができます。一つの波形からみるみるうちに複雑なグルーブが生み出される過程は、想像力をおおいに刺激してくれるでしょう。シンプルながら、ベースシンセ、ビートボックスも搭載しています。

Sugar Bytes Egoist – Supernice!DTM機材


膨大な数にのぼるソフトウェアシンセサイザーの世界ですが、まずはどのような音色のものが欲しいのか明確にすることが、選ぶポイントの第一歩。ほぼ全てのソフトウェアはプリセットの音色などが公式サイト、YouTube、Soundcloudなどで配信されているため、まずはそれを聴いてみるところから始めると良いでしょう。