ソフトウェア・シンセサイザーの種類・選び方・おすすめ

[記事公開日]2025/7/14 [最終更新日]2026/5/20
[編集者]神崎聡

ソフトウェア・シンセ Logic Proに標準搭載されているサンプルベースのソフトウェアシンセ「Alchemy」

電子楽器の代表格であるシンセサイザー。商用化からおよそ半世紀以上を数える楽器ながら、今や様々なジャンルで聴くことができる定番楽器となりました。DAWソフトには標準でいくつかのシンセが含まれていることが多く、それだけでも十分曲を仕上げていくことができます。

しかし有償ソフトウェアには、DAWソフト付属のシンセにはない利点があるのも確かです。音が良い、操作体系が練られており音作りがしやすい、付属ソフトにはないほどの多機能、などがそのメリットと言えるでしょう。
プリセットも即戦力になるものが多く、選ぶだけでも凄まじいクオリティの音色が手に入ります。特に楽曲の中で目立つリードトーンには、シンセの音色そのものの存在感が問われるため、専用シンセを揃える価値はおおいにあるはずです。

シンセサイザーの種類ってどんなものがあるの?

シンセにはさまざまな種類があります。Moogに代表されるようなアナログ・シンセ、美しいエレピの音色を得意とするFMシンセ、EDMで聴けるような攻撃的なウェーブテーブルシンセ…、その音色の差は大きく、求める音色をしっかりと見定めた上で選んでいく必要があります。

アナログ/デジタル

シンセサイザー

機械的に作り出した音声信号を、トランジスタなどの電子回路を通して発音する方式のものをアナログ・シンセサイザーと呼んでいます。音色は暖かく、太く、柔らかいものがその特徴とされています。
三角波、ノコギリ波など、基本となる波形をフィルターを通すことで倍音を削り取って音色を構築しますが、セッティングによって違った音色を得ることができ、オリジナリティを演出できます。
本来アナログシンセはハードウェア以外にあり得ず、ソフトウェアでのアナログシンセはあくまでシミュレーターでしかありません。ソフトウェアでアナログシンセ特有の音色や操作体系を模したものは、「バーチャルアナログシンセ」などと呼ばれることがあります。

デジタル・シンセは音色作りの全ての工程をデジタルで処理したもので、アナログ・シンセに比べ格段に作れる音色の幅が広いのが特徴です。
複数の音色をレイヤーとして重ねたり、モジュレーション(変調)を様々なパラメータに効かせたり、エフェクトを多数使うなど、アナログではあり得ない音の作り方が可能です。
音色はハッキリとしたハイファイなものが多く、EDM系音楽で聴けるようなキレ味のあるベースやリードなどはまさにデジタルシンセの独壇場です。またその反面、入手困難なヴィンテージシンセをモデリングしたバーチャルアナログ系の製品も数多く存在し、デジタルシンセは多様化の一途を辿っています。

合成方式

波形

シンセサイザーの音色の根幹を成すのがこの合成方式です。

最も基本的な「減算合成」

アナログ・シンセの基本的な音作りの方式です。

  • ① VCO(オシレーター):ベースとなる波形を選ぶ
  • ② VCF(フィルター):波形にフィルターを通し音を加工
  • ③ VCA(アンプ):最後に音量を調整して発音

無加工の状態の波形にはノコギリ波、矩形波、パルス波、三角波などがあり、いずれも固有の音を持っています。
VCFではローパス、バンドパスなどのフィルターを掛けたり、アタックやリリースなどを調整します。この作り方は元の波形の持つ倍音を削っていく方向で音色調整を行うため「減算方式」と呼ばれ、シンセの音作りにおける基本となっています。

複数のサイン波を足して合成する「加算合成」

加算合成(アディティブ・シンセシス)は「あらゆる音色はサイン波(正弦波)の合成で作れる」という原理を応用した合成方式です。サイン波を複数重ね合わせることで音色を作っていくというもので、オルガンなどの直線的な音色を作る際によく用いられます。

複数のオぺレータの周波数を足して合成する「FM」

YAMAHA reface DX
FM音源を搭載したシンセサイザー「YAMAHA reface DX」

周波数変調を利用した方式。オぺレータと呼ばれる合成機を複数組み合わせて音を作り、アナログ・シンセでは得られない倍音の豊かな音色を得ることができます。
特にベル系やピアノ系などの澄んだアタックをもつ音色は得意で、FM音源内蔵デジタル・シンセの代表格「YAMAHA DX7」に含まれるエレクトリックピアノは、DX PIANOとして、定番のエレピサウンドとなるほど浸透。80年代のポップスでよく聴くことができます

波形データを抽出→編集して違うサウンドに作り替える「ウェーブテーブル・シンセシス」

ウェーブテーブル・シンセ

任意の波形を読み込んで、それを再生する方式です。波形を順番に並べてそれらを一つの音として設定したり、読み込んだ波形をスライスして使ったり、大胆なフィルター処理を行うことで、まるで違うサウンドに作り替えることができるものも存在します。
エディットの幅はソフトウェア次第ではありますが、波形の数だけ音色のベースが用意できるというのもあり、自由度が非常に高いのが特徴です。デジタル・シンセでは非常に多く見られる方式であり、特にEDMなどの攻撃的なエレクトロ系音楽では主流となっている存在です。

実在楽器の波形をサンプリング「PCM音源、サンプリング」

いわゆる「キーボード」と呼ばれる楽器や、DAWで使われる生楽器系音源の主流がこの方式です。実在の楽器の波形をサンプリングし、それを任意のタイミングで再生します。
ベロシティに連動した強い音、弱い音、あるいはヴィブラートの掛かっている音、掛かっていない音など、様々なシチュエーションに応じた膨大なサンプルを用意することで、実際の生演奏と遜色がないほどの再現も可能です。
前述のウェーブテーブル方式と原理的に同じものとなり、その境界は曖昧ですが、”PCM音源”と表記した場合にはあくまで生楽器の再現がメインで、積極的な編集は行わないのが普通です。

実在楽器をバーチャルで模倣「物理モデリング」

実際の楽器が音を作り出す行程をバーチャルで模倣する方式です。例えば撥弦楽器の場合、弦の素材や弾くための材料、音が響く空間の広さや質感などを設定することで、その過程をすべて計算により作り出し、独自の”楽器”を作り出します。
非常に面白い音の作り方が可能で、音色も生楽器らしいものからシンセらしいものまで幅広く作り出せますが、複雑な工程を計算によって再現するため、マシンパワーへの負荷が大きいという欠点があります。

波形を細かな粒状にする「グラニュラー」

波形を細かな粒状にして、それを連続再生することで音を作っていく方式。再生音にフィルターやエフェクトを掛けたり、ピッチを変更したりすることで、元の波形とはまったく違う新たなサウンドを生み出します。
比較的新しく登場した方式ですが、ウェーブテーブルシンセとは既存の波形を読み出すという点において同じ構造を持つためか、グラニュラーエンジンが併せて搭載されていることが珍しくありません。
怪しげな音色や幻想的なパッド音などを得意とし、他の形式では生み出せない個性的なサウンドを作り出すことができます。

ソフトウェア・シンセのメリット/デメリットは?

ソフトウェア・シンセサイザー音源

オシレータを重ねていく数や種類に制限がない、あるいはモジュレーションを設定するパラメータに制限がないなど、ソフトウェアシンセにはハードウェア以上の柔軟性があり、バーチャルアナログの場合でもオシレータとフィルターを他社の別モデルのもの同士にするなど、独自の組み合わせを試せるソフトも存在します。

反面、ホストコンピューターのパワーに完全に依存するため、動作が不安定になる可能性を孕み、実際につまみを回していく中で音色をシームレスに変えていく直感的な操作性や、実機の持つ音の太さといったところについては、ハードウェアに一歩譲ります。

おすすめのソフトウェア・シンセ

定番なもの、人気なもの、モダンなサウンドのものなど、リードトーンを構築するうえで頼りになる有償ソフトウェア・シンセを見ていきましょう。

バーチャルアナログシンセの定番「u-he Diva」

実機のアナログシンセをソフトウェアでモデリングした、バーチャルアナログシンセの定番製品。
内部はMinimoogをはじめ、Roland Jupiterシリーズや、Korg MS-20のオシレータ、フィルター部など、既存の歴史的ハードシンセのモデリングになっており、それらのパーツを組み合わせることでオリジナルのシンセを構築することも可能。各モデルの質感は実機との差が感じられないほどに作り込まれており、まさに現代に蘇った銘機といった趣きです。
無論ポリフォニックであり、ファクトリープリセットも膨大な数が用意されています。近年のアップデートではMPEやCLAP規格にも対応し、現代的なコントローラやホストとの親和性も向上。
ヴィンテージシンセに特化しているため、攻撃的でエッジの効いたハイファイな音色では他製品に一歩譲りますが、アナログ特有の暖かく太い音色や太く存在感のあるリードトーン、わかりやすい操作体系などはおおいに魅力で、初心者にもおすすめできるモデルです。

u-he Diva – Supernice!DTM機材

万能型の多機能シンセ「UVI Falcon 2026」

16のオシレータ、90以上のエフェクト、あらゆるパラメータに適用可能な多彩なモジュレーションを搭載した万能型の多機能シンセ。
2025年10月にリリースされたFalcon 2026では、Phase Shaper・SupraSaw・808 bass drum・Grainsといった新オシレータと、Bloom Reverb・Tube Amp・Vowels filterの新エフェクトが追加され、サウンドメイクの幅がさらに広がりました。MIDI Outによる外部制御や、UIスナップショットによるエディット過程の管理など、運用面の改良も進んでいます。
MIDI情報の生成が行えるイベントセクションでは、通常のアルペジエーターやドラムシーケンサーなどの他、ギターをかき鳴らした雰囲気を再現するStrumなど、様々な音の動きを生成可能。1200を超えるプリセットや500を超えるウェーブテーブル用サンプルが付属し、それを読み出すだけでも即戦力の音色が得られます。

UVI Falcon – Supernice!DTM機材

万能型・アナログ寄り「Arturia Pigments 7」

アナログモデリング系のソフトウェアシンセを数多くリリースするArturiaから、2019年に登場した製品。
最新バージョンのPigments 7では、ヴァーチャル・アナログ/ウェーブテーブル/グラニュラー/サンプル&グラニュラーといった従来のエンジンに加え、Modal(物理モデリング)エンジン、最大5ピークを設定できるCluster Filter、機械学習を用いたAIプリセット提案機能などが搭載され、機能性が大きく拡張されています。
サウンドデザインの傾向は、アナログ寄りで暖かさを感じる音色を得意としており、リードトーンに芯と艶を両立させたい時にも頼れる存在。ランダマイザー機能は特に評価が高く、使いやすい内蔵シーケンサーを使うことでリズムトラックから全てを賄える創造性を発揮できます。
ファクトリープリセットも豊富で、カラフルに色分けされたインターフェースは直感的操作が可能。初心者にもおすすめできるソフトシンセです。

Arturia Pigments – Supernice!DTM機材

33機種のヴィンテージシンセを再現「IK Multimedia Syntronik 2」

ヴィンテージシンセサイザーをモデリングしたIK Multimediaのバーチャル・アナログシンセ。
最新のSyntronik 2 MAXでは33機種・5,500を超えるプリセットを収録し、定番のMinimoog、Oberheim OB-X、Roland Jupiter、Sequential Circuits Prophetなど、いずれも実機と遜色のない音色を多数搭載しています。
Syntronik 2世代では新たにオシレータごとのDRIFT、拡張エンベロープ&LFO、モジュレーションマトリクスを備えるEditパネル、Wave Setブラウザなどが加わり、ヴィンテージサウンドを軸にしながら現代的な音色作りにも対応します。
実機ではあり得ない各モデルのレイヤーや、アルペジエーター、T-RackS/AmpliTubeゆずりの高品位なエフェクトも搭載し、まさにバーチャル・アナログシンセの決定版と言える存在となっています。

IK Multimedia Syntronik – Supernice!DTM機材

じっくり音作りできる最も万能なシンセの一つ「KV331 SynthMaster 3」

KV331 Audioを代表する強力なソフトウェアシンセサイザー。
2024年に登場したSynthMaster 3では、加算・減算・任意の波形を読み込んで使えるウェーブテーブル、物理モデリングなど、多彩な合成方式に対応し、ベーシック・アディティブ・ウェーブスキャンの3つのオシレータ、650以上のターゲットに割り当てられる大規模なモジュレーション、フィルター、11タイプのエフェクトなどを備え、最も万能なシンセの一つと言って過言ではありません。
プリセットも1800以上が用意されている他、8つのノブと2つのXYパッドを使ったイージーパラメータ機能も搭載し、複雑な構造ながら使いやすさにも十分配慮されています。リードに使えるアグレッシブな音色から繊細なパッドまで、一通りの音作りが本機だけで完結できる懐の深さが魅力です。

KV331 SynthMaster – Supernice!DTM機材

EDMにも適した万能型ソフトウェア・シンセ「Vengeance Sound VPS Avenger 2」

非常に高機能で知られるVengeance Soundのソフトシンセ。
VPS Avenger 2へのバージョンアップでは、60fpsで描画される刷新GUI、ポリフォニックに対応した新ARP “Custom”モード、新搭載のRuta Chorus/Ruta Distortion、CPU効率・ロード時間の改善など、最新のクリエイションフローに沿った大幅な強化が行われました。
ウェーブテーブルとして数百のサンプル、ドラムサウンドも100を超え、任意の長尺のサンプルを読み込むことも可能。ドラムシーケンサーとしても優秀で、グラニュラーエンジンも搭載し、様々な波形を素材として利用できます。
太くパワフルなサウンドが特徴で、900以上揃ったファクトリープリセットにも力強いものが多く、EDMのリードシンセに不可欠な前に出る押し出し感は本機の独壇場と言っていいでしょう。

Vengeance Sound Avenger – Supernice!DTM機材

EDM系ウェーブテーブル・シンセの定番「Xfer Records Serum 2」

Xfer Records社の代表製品にして、EDM系音楽の定番となるウェーブテーブル・シンセ。
2025年3月にリリースされたSerum 2では、従来の2オシレータ構成から3つのオシレータに拡張され、各オシレータがウェーブテーブル/グラニュラー/スペクトラル/サンプラーといった複数のモードを切り替えられるよう刷新されました。
2つのフィルター構成、カスタムシェイプエディタ、内蔵エフェクトの拡充など、現代のサウンドデザインに必要な要素を網羅しています。ドラッグドロップでのモジュレーション適用、パラメータを動かすごとにグラフィカルに波形が表示される直感的な操作性は健在で、Serum 1ユーザーには無料アップグレードが提供されています。
EDMやポップスのキャッチーなリードを生む第一候補として、今なお揺るがない地位を保っています。

Xfer Records Serum 2 – Supernice!DTM機材

こちらもEDMでは定番「Reveal Sound Spire」

EDM系サウンドを指向するクリエイターには定番の一つとなっている、モダンな音色を得意とするポリフォニックシンセ。
800以上のプリセットはいずれも現代のダンス系音楽に適したものが並んでいます。4種類用意されたオシレータにはいずれもカッコ良いサウンドが6モード用意され、生楽器サンプルを混ぜるためのウェーブテーブルも装備。
5種類が用意されたフィルターは独自のセンスが光るユニークなものが並び、エンベロープジェネレータとLFOは4種類ずつ、いずれもほぼ全てのパラメータに効かせることができ、音色作りは変幻自在です。
ハードウェアを模して一画面で完結するインターフェースの完成度は見事で、シンセにあまり慣れていない人でも無理なくトライしていくことができます。近年のアップデートではVST3にも対応し、最新ホストでの安定運用も整備されました。

Reveal Sound Spire – Supernice!DTM機材

攻撃的な出音「Native Instruments Massive X」

抜群の音の太さと攻撃的な出音が支持され、かつて定番中の定番となっていたMassive。Massive Xは初代Massiveからブラッシュアップされ、2019年に登場した後継バージョンです。
2基のオシレータを持ち、それぞれに攻撃的な”Gorilla”を筆頭に170の波形を呼び出します。ノイズモジュールにも通常のホワイトノイズのようなものだけではなく、雨の音や機械音などを含む多彩なものを収録。攻撃的で大胆な独自のフィルターが並び、モジュレーションはPerformanceセクションにおいてグラフィカルにオートメーションを描き、ドラッグドロップで様々なパラメータに適用可能。
長らく更新が緩やかでしたが、2025年以降のv1.6/v1.7系では全パラメータのホストオートメーション対応や、Morpherの挙動改善、セント単位のピッチオートメーションなど現代的なワークフロー強化が加わり、ラウドなリードシンセとしての存在感が改めて磨かれています。

Native Instruments KOMPLETE – Supernice!DTM機材

明るくモダンな3Dウェーブテーブル・シンセ「TONE2 Icarus 3」

15年以上もサウンド系ソフトウェアを開発してきたドイツのTONE2社が開発する、3Dウェーブテーブル・シンセサイザー。明るく太いモダンな音色を特徴とし、波形をシームレスにブレンドする54のモーフィング機能、37種のモードから波形にユニゾン効果を加えるHyperSawオシレータの存在をもって”3D”と定義されています。
最新のIcarus 3(v3.2)では加算合成エンジンが拡張され、最大16オシレータの取り回し、14種類に増えたフィルター、MPE対応などが加わり、リードトーンの解像感と表情付けの幅がさらに広がりました。
元より波形の取り込みが可能で制限のないウェーブテーブルシンセでありながら、ウェーブエディタにおいては何とマウスでの手書きまでも対応。1000を超えるプリセットが用意され、すぐに即戦力として使えますが、インターフェースが一画面で完結しており非常に使いやすいため、オリジナルの音色の作り込みも苦になりません。初心者でも十分音色作りを楽しむことができるでしょう。

TONE2 ICARUS – Supernice!DTM機材

幻想的なパッドサウンドを集めた「SPITFIRE AUDIO ORIGINALS CINEMATIC PADS」

ヴァイオリンなどの音源で高い人気を誇るSpitfire Audio社。Originalsシリーズは同社の製品の中でも低価格帯のものが集められています。
このCinematic PadsはAIR Studios Londonで収録されたオーケストラのサウンドを元に、レイヤーを重ねたり、シンセエンジンを通したり、様々なデザインを施すことで、幻想的なパッドサウンドを集めたもの。
45種のパッド・23プリセット・3つのシグナル(Clean/Air/Cinematic)・6つのコントロールというシンプルな構成で、リードトーンを背後から支えるアトモスフィアの構築に役立ちます。
安価な製品ゆえに扱いやすいのも魅力で、リード重視の楽曲に空間的奥行きを加えたい際の選択肢として現役の存在です。

SPITFIRE AUDIO ORIGINALS CINEMATIC PADS – Supernice!DTM機材

他とは一線を画したシンセ「OUTPUT SIGNAL」

新しい発想やサウンドで昨今人気を誇るOUTPUTのシンセサイザー。生楽器とシンセを合成し、Pulse Engineと呼ばれるサウンドデザイン機能を駆使して音作りを行う、他製品とは一線を画したシンセになっています。
あらかじめ収録された素材としての音色は、ピアノやハープからギター、フルート、パーカッションなどのサンプルから、三角波、サイン波、シンセベースなど、シンセ系のサンプルまで合わせて40GB分にも及び、パワフルな音色を作ることが可能。
Pulse Engineはモジュレーションやフィルターを統括したようなものになっており、その種類は45種類と申し分ないバリエーションを誇ります。やや扱いにクセはありますが500を数えるプリセットが内包されており、それをベースにエディットを重ねるだけでも十分に即戦力となるでしょう。
リズミックでフックの強いリードを求めるクリエイターに長く支持されており、現代でも独自のポジションを確立しているシンセです。

OUTPUT SIGNAL – Supernice!DTM機材

サンプルスライサー/シーケンサー「Sugar Bytes Egoist」

ドイツはベルリンのSugar Bytesが送るサンプルスライサー/シーケンサー。波形を切り出し、それを自由に入れ替えて再生することで独特のグルーブを作り出します。切り出した部品は一つずつについて、アタックやディケイ、ピッチ、逆再生などの設定ができる他、エフェクトも適用可能。付属するサンプルライブラリには様々な楽器の音が入っており、これらをランダムに編集するだけでも、非常に面白いグルーブを得ることができます。一つの波形からみるみるうちに複雑なグルーブが生み出される過程は、想像力をおおいに刺激してくれるでしょう。シンプルながら、ベースシンセ、ビートボックスも搭載。近年のアップデートで4エンジンすべてがポリリズミックに対応し、独立したクロックディバイダーやベース用スケール、HiHat Panなどの細やかな表現が追加されました。リード単体というよりは、リードを引き立てる動的なバッキングを生むのに重宝するシンセです。

Sugar Bytes Egoist – Supernice!DTM機材


膨大な数にのぼるソフトウェアシンセサイザーの世界ですが、まずはどのような音色のリードを鳴らしたいかを明確にすることが、選ぶポイントの第一歩。ほぼ全てのソフトウェアはプリセットの音色などが公式サイト、YouTube、SoundCloudなどで配信されているため、まずはそれを聴いてみるところから始めると良いでしょう。

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