DTMの総合情報サイト
DTMをしている人の中で、DAWソフトに内蔵されている音源で満足できず、別売りの音源を購入したという人も少なくないでしょう。そして初めに欲しくなるのがドラム音源ではないでしょうか。多くのDAWソフトにあらかじめドラム音源が内蔵されていますが、特にアコースティックドラム系のクオリティはまだまだ高くないようです。生バンドもののオケを作っている人は、DAWソフト内蔵のドラム音源に不満を持っている人もいるでしょう。
そこで登場するのが有料のドラム音源です。有料のドラム音源を使用することで、DAW付属のドラム音源に比べて圧倒的にリアルなサウンドが手に入ります。このページでは生ドラムをモデリングしたアコースティックドラム音源を中心に紹介し、エレクトリックドラム音源のおすすめモデルについても触れていきます。
有料ドラム音源は、DAW付属のドラム音源に比べてハイクオリティであることは上で述べましたが、もう少し詳しくお話ししましょう。
有名なアコースティックドラム音源のほとんどは、本物のドラムセットをドラマーが実際に叩いた音を録音しています。優秀なエンジニアによって最適にセッティングされたスタジオ、最適なマイク環境、熟練のドラマーが揃った状況で、ドラムセットを1音ずつ録音していくのです。さらに録音するのは1つの楽器につき1音だけではありません。弱く叩いた音から強く叩いた音まで何段階も収録するのです。
そうして収録した音は、MIDIのベロシティ(音の強弱)にあわせて最適なものが鳴らされます。ですのでMIDIの打ち込みがドラマーが叩いたように自然に仕上がっていれば、本物のドラマーが叩いたのと見分けがつかないくらいの自然なサウンドに仕上げることもできるのです。
ドラムトラックの打ち込みは、1つ1つMIDIデータを打ち込んでいくというなかなか大変な作業です。さらにアコースティックドラム音源で実際にドラマーが叩いたような感じを再現しようとすると、かなりの経験と工夫が必要になります。
しかし心配しなくて大丈夫です。有名なアコースティックドラム音源では、自由に扱える「ドラムフレーズのMIDIデータ」が収録されています。この「ドラムフレーズ」はプロドラマーが実際に叩いたものをMIDIデータに変換収録したもので、自分で打ち込まなくてもプロによるグルーヴ感満載のノリノリの演奏を手に入れることができます。
例えば「Addictive Drums 2」にはロック/ポップス/メタル/カントリーなどジャンルに別れた5,000以上のMIDIパターンがあらかじめ用意されています。このドラムフレーズをそのまま使ったり、フレーズを元に自分で好きなようにアレンジしていくこともできるわけです。
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ドラム音源「Addictive Drums 2」を使って打ち込みされている
DTM君「ネタバレになりますが、上の動画のドラムフレーズは自分達で1から打ち込んだものではなく、ドラム音源に付属しているドラムフレーズを元にアレンジを施して作りました。もちろんかなりアレンジして使ってはいますが、元となるフレーズがあらかじめ用意されているのはかなり便利ですね。」
まずは生バンドには欠かせない「アコースティックドラム」を再現できるドラム音源のおすすめモデルを紹介します。アコースティックドラム音源は
の3機種が定番となっています。
Addictive Drumsは、ロック/ポップス/オルタナティブ/メタル/ジャズなど、バンドもののドラムサウンドを再現する音源として圧倒的な人気を誇るソフトウェアです。18ピースで構成されたドラムセットと14本のマイク、各チャンネルのインサートエフェクトまで含んだミキシングコンソールを搭載。スナッピー音まで忠実に再現したスネアと、音抜けの良いリアルなドラムサウンドが得られます。
ジャンル別に分けられた数十種類のドラムキットのは、最初から派手なサウンドにチューニングされているので、ソフトを起動してすぐにカッコいいドラムサウンドで打ち込んでいくことができます。上述のようにMIDIパターンも豊富に用意されているので、プロのドラムパターンを使ってドラムの打ち込みができます。初心者でも音作りしやすいシンプルなインターフェイスとなっているので、初めてのドラム音源としてもおすすめのモデルです。
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ドラムは「Addictive Drums 2」のヘヴィメタル系キットを使って打ち込みされている。
DTM君「ギター博士の音源のドラムは基本的にAddictive Drumsで作っています。ジャンル別にドラムキットが別れてて使いやすいし、スネアならスネアだけ、キックならキックだけで音作りもできるので、こだわった音作りもできます。動作が軽いのもいいですね。」
初代モデルが生産完了となり、現在は基本的に「Addictive Drums 2」のみのラインナップとなっています。「初代モデル」と「2」のスタンダードキットを比較すると、「2」のほうがよりエアー感/生鳴り感が再現されクオリティが高くなっていますが、初代モデル「Addictive Drums」のダイレクトで迫力のあるサウンドも捨て難く、どちらも魅力的なサウンドとなっています。
Addictive Drums 2 – Supernice!DTM
BFDはアコースティックドラム音源の中でも最も自由度の高い音作りが可能なソフトウェア。アメリカLAの「Ocean Studios」と、メリーランド州の「Omega Recording Studios」という業界最高クラスのスタジオの機材でレコーディング。高品質なサウンドを自由自在にカスタマイズして、最高にリアルなドラムトラックを作成することができます。
ドラムセットの一つ一つに10本以上のマイクを使って綿密に録音したことで、タムの共鳴やシンバルのスウェル奏法までをモデリング、ゴースト・ノート/フラムなどのニュアンスまでをも表現することができます。特にシンバルなど金物系の繊細な表現、ルーム感やアンビエンスの表現に優れています。
ドラムキットはロック/メタル/ジャズ/ブラシなどジャンルから選択が可能、最大8つのアンビエント・マイク・チャンネル、コンプレッサーやEQを含む33種類のエフェクトを搭載。グルーブ生成ツールを使えば「BFD3」と自在にジャムすることが出来ます。
「Addctive Drums」が派手な印象なのに対して、「BDF」は地味な印象を受けるかもしれません。それもそのはずで、「Addctive Drums」は予め作り込まれた音がプリセットされているのに対し、「BDF」に用意されているプリセットはほとんど”素の音”となっており、自分で音作りを追い込まなくてはなりません。
したがって「BDF」は初心者にとっては敷居の高いドラム音源と言えますが、音の表現力や作り込みのクオリティは非常に高く、生ドラムのサウンドをとことんまで追求したいという人は「BFD」がおすすめです。
BFDで作ったドラムパターンを他のドラム音源で鳴らすことも可能です。例えば「Addictive Drums」と併用して使うこともできます。
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「BFD 3」のドラムパターンを使って「Addictive Drums 2」で鳴らしている
DTM君「ボクはAddictive DrumsとBFD両方持っています。BFDは音作りの段階から始めなければならないので、ボクレベルだとなかなか難しいのですが…ただ、搭載しているドラムフレーズはとても種類が多く、そこはAddictive Drumsと併用して使っています。」
FXpansion BFD3 – Supernice!DTM
EZDrummerは容量4GB未満と軽く価格もリーズナブルな、初心者向けのドラム音源です。その名の通り簡単にドラムトラックの打ち込みできるのが特徴で、MIDIドラムフレーズが8,000種類以上も内蔵されているので、スピーディにドラムトラックを構築することができます。拡張音源にメタル系キットが非常に豊富なため、ヘヴィなドラムサウンドを求めている人におすすめです。
次に紹介する「Superior Drummer」とは互換性があるので、初めての人はEZDrummerを使って物足りなくなってきたらSuperior Drummerにアップグレードするといいでしょう。
EZdrummer – Supernice!DTM
世界中で高い支持を集めるアコースティック・ドラム音源「SUPERIOR DRUMMER 2.0」の後継機種。上述「EZDrummer」の上位版です。EZDrummerと同様メタル系拡張音源が豊富に用意されているため、メタラーを中心にロック系ドラムのサウンドを求めている人におすすめのドラム音源です。EZdrummerの拡張音源の読み込が可能なので、乗り換えもスムーズです。「FXpansion BFD3」とは収録されているドラム・メーカーに違いが多いため、両方手に入れるというのも選択肢としてアリでしょう。
旧モデル「2」の容量が19GBなのに対し、「3」では235GBと、大幅にグレードアップしています。ドラムキットは全部で6種類、35種類のエフェクトを搭載、11個のルームマイクを使用してレコーディングされるなど音質・サウンドバリエーションともにグレードアップ。オーディオをMIDI化する「Tracker」、MIDIグルーヴを検索する「Tap2Find」など、機能面でもユニークです。
Superior Drummer 3 – Preset Overview (Metal, Rock, Pop, Electronic)
SUPERIOR DRUMMER 3 – Supernicre!DTM
「Addictive Drums」「BFD」「EZDrummer」「Superrior Drummer」、上記4つのドラムソフトにはそれぞれ別売りの拡張音源が用意されています。拡張音源を購入することで、さらに多彩な音色のドラムキットをインストールすることができます。本物のジャズの質感に近づけたい・伝統的なメタルドラムの音色でないとヤダ…なんて人は、拡張音源を導入してみてはいかがでしょうか。
ここからはヒップホップやテクノ、EDMなどダンス/エレクトロ系のドラムトラックの作成に適したドラム音源を紹介していきます。
打ち込み系ドラムの定番
アコースティックなものからエレクトリック・パーカッション・効果音などあらゆるジャンルをカバーする膨大なライブラリ数、カラーコードによる操作性の良さ、サンプラー機能、波形エディターでドラムサウンドを細かく編集することができるなど…充実した機能でプロも愛用する定番の打ち込み系ドラム音源。
音ヌケも良く音色の作り込みもかなり細部にわたるまで行うことができます。しかもわりと安い。
音素材では表現しきれない、緻密なドラムトラックを作りたいならこれ。最新版は「4」です
BATTERY3 – Supernice!DTM
SPARK2 は、ハードウェア Arturia SPARK LE とソフトウェア SPARK2 が1つになったハイブリッドドラムマシンです。シーケンサー/16トラックミキサー/エフェクトなどを搭載したハードウェアはモジュラーシンセを操作するように直感的に操作が可能、EDM・ダブステップ・ヒップホップ・テクノなどのダンストラックを構築することができます。
Arturia SPARK2 – Supernice!DTM
MASCHINE STUDIO
ソフト+ハード一体型のドラム音源
MASCHINEシリーズは、シーケンサー/サンプラー/マルチエフェクト/プラグイン・ホストとして機能するソフトウェアを、パッドやツマミ/オーディオインターフェイス機能を搭載したハードウェアを使って操作し、楽曲制作を行うことができる統合システム。特にDJ系のトラックメイカーに人気が高く、ビートメイキングを行い、ベースラインを作り、メロディーやハーモニーを構築する、その一連の流れを1台で完結させることができるマシーンです。
製品にはNative Instrumentsが誇るマルチ音源「KOMPLETE」シリーズが同梱します。KOMPLETEにはドラム音源からバーチャルシンセサイザー、ストリングス音源、ピアノ音源などが搭載され、MASCHINEシリーズを手にいれてすぐにビートメイキングだけでなく、音楽制作のほとんどが可能になります。
ラインナップ展開も豊富で、現在
が用意されています。
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