DAWの正しい選び方:Mac・Winの選択基準

[記事公開日]2026/7/26 [最終更新日]2026/7/26
[ライター]北城 浩志 [編集者]神崎聡

DAWの選び方

「DTMを始めたいけれど、パソコンはMacとWindowsのどっちを選べばいいんだろう?」

「DAWソフトの種類が多すぎて、どれを買えばいいのか分からない…」

これから音楽制作を始めようとするとき、最初にぶつかるのがこの「Mac vs Windows」と「DAW選び」の壁です。

実は、OSやソフトの機能差以上に大切な「選ぶ際の一番の基準」があります。
さらに言えば、プロと同じ高価なシステムを揃えることだけが正解でもありません。

この記事では、周囲の環境に応じた後悔しないパソコン・DAWの選び方から、ツールに振り回されずに「本当に作りたい音楽」を表現するための心得まで、わかりやすく解説します。

北城浩志

ライター
シンセサイザー・プログラマー、音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア、マニピュレーター
北城 浩志

音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア、マニピュレーターとして椎名林檎のレコーディングに参加。マニピュレーターとして松任谷由実のレコーディングに参加。レコーディング&ミキシング・エンジニアとして、シンセサイザープログラマーとして、また作品のサウンド・プロデュースなど多方面で活躍する。リットーミュージックより「Pro が教える Vision for Macintosh」執筆。

知り合いがコンピューターを購入する時に、「Macがいいか?Winがいいか?」と聞かれたら、「友人等近場にすぐ相談出来る人が何を持っているかで判断したら?」と助言します。
相談出来る人もいなかったらMacの方がちょっとだけ有利でしょう。
プロの多くがMacを使っている事でも解る様に、開発している側がMac先行で開発している事が多い為ですが、Cubase等Win先行の場合もあります。

DAWの選択肢

Macの場合

Macを選んだ場合、ProTools/Logic/Performer/Cubaseと選択肢はいくつかあります。
ProToolsは録音機から発展してMIDI,SoftSynthも扱える様になりましたが、Performer/CubaseはMIDIシーケンサーから発展して録音出来る様になり、SoftSynthも使える様になりました。
Logicは最初はNotaterLogicと言われ、譜面を書く事からスタートしています。
しかし、今やどのソフトウェアも発展してきた上で違いはあり、それぞれに特徴もありますが、出来る事は殆ど全くと言っていい程同じです。

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Windowsの場合

Windowsを選んだ場合はCubaseかNuendo、他にもあると思いますが現場で使われているのは、それぐらいかな?

MacかWinか

MacかWinかを考えた時の様に、周りの友人とデータの交換がしやすかったり、情報交換しやすいという点から考えるとソフトウェアを先に選んでそれにあったハードウェアを選ぶのも手です。

ちなみに私はスタジオや仕事仲間と仕事がやりやすいという観点から、MacPro / ProTools、プラグインソフトウェア多数/ソフトウェアシンセサイザー多数で仕事をしています。

DAWソフトウェアって一概に言ってしまいますが、録音機材とレコーダーとミキサーとエフェクターとシンセサイザーとシーケンサーが一緒になっている訳で、それぞれにプロフェッショナルが扱っても奥が深い物ばかりです。
ちょっと前ならスタジオに行かなければ使えない何千万円もする様な高価な機材のスペックと同等の事がパソコンの中で出来て、アマチュアでも買えるぐらいの金額で売られています。
誰でも音楽(CD等)を作る事が出来る可能性が増えた反面、一人で作曲からエンジニア、マスタリングまで全て、覚えなければならない事も増えてしまいました。
今迄、プロフェッショナルが一生懸命習得してきた技も教えてもらえる機会も少なくなるのに、多くの事を一人でやらなければならない、覚えるだけでも大変そうです。

選ぶ時の心得

使われちゃいけない:コンピューターは手段であり、目的では無い

コンピューターを手に入れてどんどん曲の幅を広げたアーティストも多くいます。
コンピューターを使いながら音楽を作って行くのが楽しい人はどんどん使って行くべきです。

一方、音楽を作る為にコンピューターを買ったのに、コンピューターに使われちゃっている様な人も時折みます。
このソフトウェアがあったらすごい曲が出来るかも、あのシンセサイザーがあったらいい曲が出来るかもってどんどんシンセサイザーや機材やソフトウェアは増えるんだけど、やってる事はあまり変わらない様に見える人もよく見かけます。

DAWは音楽を表現する為の手段であり、目的ではありません。
自分の目的にあったDAWを選んで下さい。

DAWはミュージシャンに取って力強い武器になりますが、コンピューターが苦手な人にとっては覚えるだけで精一杯でそれを使って音楽をするのに疲れていたら、本来持っていたはずのいいメロディを忘れてしまうかもしれません。

エンジニアを担当していたアーティストもモバイルレコーダーを前にピアノと歌だったり、ギターと歌だったりを演奏して録音してデモを作っています。
彼等はモバイルレコーダーが使いやすいのでしょう。
私も彼等に無理にコンピューターを勧める事はしませんでした。
とにかく自分の曲を自分らしく作る為の工夫をしてみましょう。

信用出来る自分の耳作り

新しい機材やソフトウェアが勝手に自分の音楽の幅を広げてくれる事はありません。
自分の出来る音楽の幅を広げるのは自分の耳でしかありません。
いろんな音楽を聞いて吸収する事が機材より大切です。
沢山音楽を聞いて、作りたい音をイメージ出来る様になる事が大切です。

ドラムはメンバーにいないけど、生っぽいドラムを打ち込みたいから、何かいいソフトウェアシンセサイザー等はありませんか?って聞かれたら、即答出来るのは2、3あります。
でも、生ドラムがどんな事をしてるかもいろいろ聞いてから使ってねと助言します。
しかし、「勝手にいい音でいい演奏してくれるドラムシンセサイザー無いですか?」とか、「パっと弾いたらオーケストラみたいになるソフトウェアシンセサイザー無いですか?」て聞かれても、ありませんって答えるしか無いんです。

たとえがちょっと詳しすぎましたが、楽器であれ、マイクであれ、コンピュータであれ、自分がイメージした音にしかなりえません。
自分の目的を最初にイメージ出来る様になるのは大切です。

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