楽曲の中でも要となるボーカルトラックのトリートメント。どのようなエフェクトを使い、どんな順序で処理していくべきなのか、迷いどころでもあります。
ここではボーカルによく使われるエフェクトプラグインを網羅し、合わせて代表的な定番製品も紹介していきます。
ボーカルのミックス処理に使うプラグイン
ボーカルのミックスでまず必要なものは何でしょうか。それは楽曲において、ボーカルの存在がどのようなものかを考えることで見えてきます。
1. バックトラックに負けない一定以上の音量
2. 演奏の中に馴染んでいる
もっとも重要なことはこの二点です。
ボーカルは曲の主役ですが、楽器の中に埋もれて聞こえないのではメインになり得ません。とは言え、バックから浮いて聞こえても音楽として成立しません。
「EQ」「コンプレッサー」「リバーブ」などはまさにこの二点をクリアするために用いられるため、ほぼ必須と言えるエフェクト です。そして、それがクリアできた上で他のエフェクトが使われるという順序になります。
後段で使われるエフェクトは、サウンドを色付けしたり、音楽的な修正を施したりするためのもので、後述するダブラーやピッチ補正などが代表的です。
マイクからの信号を増幅する「プリアンプ」
Neve 1073系プリアンプを再現したGolden Age Project「Pre-73 MKIV」
まずはレコーディングの段階で、十分な音量と十分な音質を確保することが何より重要です。録音されたソースが劣悪であれば、後の工程で取り返すことはほぼ不可能だからです。
マイクプリアンプは最初の段階において、マイクからの微弱な信号を録音に耐えるレベルにまで増幅してくれるものです。
基本的にはオーディオインターフェースに付随しており、ファンタム電源を装備しコンデンサーマイクからの入力に対応している機種であれば、まず間違いなく内蔵されています。
その上で、より積極的に音作りを行いたい場合には、プリアンプにこだわるアプローチが二通り考えられます。
プラグインを使ってかけ録りする
ひとつめは、プラグイン形式のマイクプリを使い、録音時にDAW側で「かけ録り」するアプローチ。
Universal Audio Apolloシリーズに代表されるDSP搭載インターフェースであれば、UAD Neve 1073 やAPI Vision Channel Strip などの定番プリアンプを、低レイテンシーで録音前段に挿入できます。
実機の購入と比べて圧倒的にコストを抑えられること、Neve・API・SSLといった複数の名機を一台で使い分けられること、設定をプリセット化して再現性を確保できることなどが利点です。
CPUベースのプラグインプリでも、後段でかける形であれば同様の質感を加えることができ、宅録環境との相性が良いのも特徴です。
ハードウェア・マイクプリアンプを導入する
もうひとつは、アウトボード(ラックマウント機材)としてのマイクプリを導入するアプローチ。
Neve 1073系を再現したGolden Age Project Pre-73 MKIV や、Universal Audio LA-610 など、実機を経由した録音には、アナログ回路ならではの倍音や太さが乗ります。
真空管・トランスフォーマーを含むプリでは、通すだけで音の重心が中域に寄り、ヴォーカルの存在感が一段増す効果も期待できます。
録音ソースの段階で味付けを完結させたい場合や、オーディオインターフェース内蔵プリではゲイン・S/N比に物足りなさを感じる場合には、外部ハードウェアの導入が有効です。
ボーカルトラックのトリートメントにまず使う「イコライザー」
FabFilter Pro-Q 4
イコライザーはEQと表記され、周波数ごとに音量の増減をしていくもので、ボーカルトラックのトリートメントにまず必要となるエフェクトです。
録音された状態でのボーカル音源は、基本的に低域が膨らみすぎていることが多いため、真っ先にローカットを行うのが普通。
その後も耳に付く成分をカットしたり、高域のピーク部分を増幅して倍音を増強したり、様々なプロセスを通して、楽器の音に埋もれていかないボーカルを作っていきます。
EQはどのDAWソフトにも付属していますが、存在感が必要なボーカルトラックにはアナログ系のEQもおすすめ。
何十年も使われてきたPultec系(後述)などは、通すだけで倍音が付加され音抜けも良くなるため、ボーカルとは特に相性が良い存在です。
ちなみに、大規模なミキシングコンソールのうち、一つのチャンネルの列のみを抜き出したものを「チャンネルストリップ」と言い、一般的にEQやコンプレッサーがセットになっていますので、これもEQ系の一部と見なせます。
昨今プラグインとして出回っている中でも、ヴィンテージ機器としてのNeve、Solid State Logic(SSL)のモデリングなどは特に多く、ヴィンテージ系チャンネルストリップとして重宝されています。
ボーカルトラックには必須「コンプレッサー/リミッター」
UAD 1176 Classic Limiter Plug-In Collection
こちらもボーカルトラックには必須。コンプレッサーはその名の通り音を圧縮するためのもので、基準の音量を超えた信号を強制的に小さくすることで、全体の音量を揃えます。
ボーカルはあらゆる楽器の中でもダイナミクスの差がもっとも大きいため、そのままで楽器のオケに乗せると、聞こえるところと聞こえないところの差が甚だしく、聴くに堪えないものになります。
音量の大きいところを圧縮することで上部に余白が生まれ、結果として全体の音量を底上げできるという仕組みです。同時に音量差を縮めることで、全体的な太さやパワー感を増幅できるという副産物も得られます。
また、コンプレッサーには単純な音量変化のほか、それを通した際の質感が好まれて使用されるケースも多々あります。
ヴィンテージコンプと呼ばれるFairchild 670やUrei 1176(後述)などはヴィンテージコンプレッサーの代表的製品で、これらをシミュレートしたプラグインも多数リリースされています。
バックの演奏とも馴染みが良くなる「ディレイ」
WAVES H-Delay
いわゆる「やまびこ」で、同じ信号を繰り返し再生するためのものです。すでに出来上がっている音源からは聴き取りにくいですが、サビの歌い終わりや演奏がブレイクした瞬間などを集中して聴くと、間違いなく使われているのが分かるはずです。
楽曲のテンポに合わせたリズムでやまびこ部分を返すことで、トラック全体の存在感がぐっと増し、バックの演奏とも馴染みが良くなります。
ディレイにはやまびこ部分がまったく同じ音質で返るデジタル・ディレイ、劣化しながら返ってくるアナログ・ディレイやテープエコーなどがあり、音楽的に自然という理由から、ボーカルには後者が使われることが普通です。
一般的にボーカルのディレイは悪目立ちしやすいため、あくまで薄く掛けるのが基本。逆にギターのトラックなどはかなり強めに掛けても自然に聞こえたりします。
音源作成の上でも要となり得る重要エフェクト「リバーブ」
Logic Pro ChromaVerb
残響を作り出すエフェクト。上のディレイと違うのは、やまびこのような繰り返しではなく、あくまで空間の響きをシミュレートしたものであることです。
ボーカルのみならず、音源作成の上でも要となり得る重要エフェクトで、個別にレコーディングした楽器や歌を同一の箇所で演奏しているように聴かせるための響きの統一、歌をバックと馴染ませるための残響、最終的な楽曲の世界観を増強するための響きの付加など、幅広い役割で使われます。
ボーカルに使われるのは、ルームやスタジオリバーブなどの狭い空間をシミュレートしたものがまず第一。そして、その上でホールや教会などの広い空間のものを、楽曲に合わせた形で使用します。
また、1950年代後半に登場した、金属の板から音を響かせる「プレートリバーブ」は、その明るい質感がボーカルによく合うため、こちらもよく使われます。UAD EMT 140などはヴィンテージプレートリバーブの最高のモデルの一つです(後述)。
歯擦音を除去「ディエッサー」
サ行やタ行などから発せられる耳障りな歯擦音を除去するためのもの。耳障りな成分は概ね決まった周波数から発せられるため、その周波数帯域に狭く絞ってリミッティングを掛けるという構造になっています。Waves Sibilanceなどが定番として知られています。
ダブルボーカルを簡単に作る「ダブラー」
多重録音によるダブルボーカルを簡単に作るために使われるエフェクト。リードボーカルのダブリングのほか、ハーモニーパートを分厚くするなどの目的でも使われます。モジュレーションの代わりとして使われることも多く、ボーカルに限らず多用途に使用されます。
無くてはならない「ピッチ補正」、その他のエフェクト
昨今無くてはならないものとして挙げられるのがピッチ補正ソフトウェアです。
Antares Auto-Tuneに代表されるピッチ補正プラグインは、現在の商業音楽で使われていないものはほぼ無いと言ってよいほど浸透しており、個人でも当たり前のように導入されています。近年ではDAWソフトにもいち機能としてピッチ補正機能が搭載されていることが珍しくありません。
また、「ケロケロボイス」と呼ばれる、ポルタメントの掛からない機械音声のような声を作り出すためにも、このピッチ補正プラグインが使われています。
この他にもローファイなラジオボイスを作り出すためのエフェクトや、場合によっては声を歪ませるためにディストーションを使用したりすることもあり、ボーカルトラックには非常に幅広く色々なエフェクトが使用されます。
おすすめのボーカル用プラグイン
EQ
定番のデジタル系EQ「FabFilter Pro-Q 4」
FabFilter Pro-Q 4
定番中の定番として知られるFabFilter製イコライザーの最新版。
2024年12月にリリースされたPro-Q 4は、24バンドの自由配置による精密なEQ作業に加え、新機能の「Spectral Dynamics」によって、指定した帯域内のピークだけにコンプレッションやエクスパンションを掛けるという、より動的な処理が行えます。
アナログ風サチュレーションを付加する各種スタイルも追加され、デジタル系EQでありながらヴィンテージ機器的な質感を狙うことも可能。Pro-Q 4を複数インスタンス起動した際の統一コントロール機能や、マウスドラッグで一気にカーブを描くEQ Sketchなど、ワークフローも大きく進化しています。
ボーカルトラックのローカットや帯域整理、ピーク削り、ダイナミックEQによる音抜け調整など、ボーカルEQに必要なほぼ全ての処理を一台でカバーできます。
FabFilter Pro-Q4 – Supernice!DTM機材
ヴィンテージEQの金字塔「Pultec EQP-1A」
UAD Pultec Passive EQ Collection
Pultec EQP-1Aは1950年代に登場したパッシブEQで、ボーカル用ヴィンテージEQの金字塔と言える存在。真空管とトランスフォーマーによる信号変化が非常に好ましく、ヴィンテージ機器に多い”通すだけで音が変わる “典型的な存在です。
シェルビングによる低域調整、ピークによる高域の調整、さらに高域部分のローパスという3種類のカーブがセットになっており、コントロールの役割を理解することで非常に素早く音の調整が行えます。
低域については、同じ周波数帯域でブーストとカットを同時使用することで、持ち上げた低域の若干上の部分を削るというテクニカルなイコライジングが可能。EQP-1Aならではのテクニックとしてよく知られています。
代表的なプラグインの一つがUniversal AudioのPultec Passive EQ Collection で、EQP-1A/MEQ-5/HLF-3Cの3機種が収録されています。
他にもWAVES PuigTec EQs 、IK Multimedia EQP-1A 、Plugin Alliance Lindell PEX-500 など、複数メーカーから多くのモデリングがリリースされています。
UAD Pultec Passive EQ Collection – Supernice!DTM機材
コンプ
オプティカル・コンプの基準「LA-2A系コンプ」
UAD Teletronix LA-2A Leveler Collection
Teletronix LA-2Aは1960年代に登場したオプティカル方式(光学式)コンプレッサーの定番中の定番。
T4オプティカルセルと真空管回路によるゆったりとした反応特性が特徴で、ピークを荒く潰さず、自然に音量を均 してくれます。
アタックタイム・リリースタイム共に固定されており、Peak ReductionとGainの2ノブだけというシンプルな操作性ながら、ボーカルやベース、アコースティックギターなど、レガートな素材に深い厚みと滑らかさを与えられます。
プラグイン化の代表格はUniversal Audio Teletronix LA-2A Leveler Collection で、初期Teletronix製の最も古いLA-2、ジム・ローレンス時代のGray、ビル・パットナム時代後期のSilverの3バージョンを収録しており、年代ごとの反応速度の差を選んで使い分けられます。
他にもWAVES CLA-2A 、Plugin Alliance bx_opto 、IK Multimedia White 2A 、Brainworx Bettermaker などがあり、ヴォーカルの太さや艶を加えるオプティカル系コンプは、ジャンルを問わず1本は持っておきたい存在です。
UAD Teletronix LA-2A Leveler Collection – Supernice!DTM機材
FETコンプの代名詞「1176系コンプ」
UAD 1176 Classic Limiter Collection
UREI 1176は1967年に登場したFET(電界効果トランジスタ)方式のコンプ/リミッターで、コンプレッサーの歴史を語る上で外せない存在。
20μsという業界最速級のアタックタイム、独特のサチュレーション、All-Buttons-In(全レシオボタン同時押し)モードによる激しいキャラクター変化など、他に類を見ない個性を持ち、ヴォーカルの粒立ちやドラムのトランジェントを際立たせる用途で長く愛用されてきました。
Universal Audio 1176 Classic Limiter Collection は、Rev A “Bluestripe”/Rev E “Blackface” LN/1176AE(Anniversary Edition)の3つのリビジョンを収録し、年代ごとの音色の違いを選んで使えます。
他にもWAVES CLA-76 (Bluey/Blacky)、IK Multimedia Black 76 、Plugin Alliance Lindell 7X-500 、Slate Digital FG-116 、Softube FET Compressor など、各社から多数のシミュレーションが出ています。
ボーカルメインのコンプとしては、LA-2A系で土台を均してから1176系でアタックを締めるという二段掛けが定番テクニック です。
UAD 1176 Classic Limiter – Supernice!DTM機材
リバーブ
ファーストコール・リバーブ「Universal Audio EMT 140」
UAD EMT 140 Classic Plate Reverberator
1957年にドイツで開発されたプレートリバーブEMT 140をシミュレートしたプラグイン。大きな鉄板を設置してそこから残響を得るというもので、金属的なすっきりとした美しい残響が得られるところが好まれ、ほどなく世界中に広まって使用されるに至りました。
プレートリバーブの代表的製品で、プラグインとしても多くのメーカーから出回っていますが、中でもUADのこれは最高の選択の一つでしょう。
UADのEMT 140は、サウサリートのThe Plant Studiosに設置された3台の異なるEMT 140を独自にモデリングしており、機械的なダンピングや入力フィルターまで再現されています。
プレートリバーブはもとよりボーカルに適していますが、このEMT 140の存在感は別格で、ボーカルトラックを確実に一段上に引き上げてくれます。
透明感と密度を両立した「FabFilter Pro-R 2」
FabFilter Pro-R 2
2023年11月にリリースされたFabFilter製アルゴリズミック・リバーブの最新版。
前作Pro-Rの評価をそのままに、新たに「Vintage」(80〜90年代のデジタル機を意識した質感)と「Plate」(金属板リバーブの艶やかな響き)の2アルゴリズムが追加され、Room/Hall系も含めボーカル用途で求められる空間表現を幅広くカバーします。
任意のIR(インパルスレスポンス)を読み込んでアルゴリズミックに変換できる機能や、最大9.1.6 Dolby Atmosに対応する没入型出力にも対応。
Decay Rate EQ(帯域ごとに残響時間を伸縮できる独自機能)、Six-band Post EQ、Ducking、Auto Gateなど、ボーカルが埋もれず前に出てくる空間を作るためのコントロールが揃っています。
ChromaVerbのような付属リバーブから次のステップを探している方には、まず筆頭で候補に挙がる一本です。
FabFilter Pro-R 2 – Supernice!DTM機材
その他
オーディオ修復用プラグイン「iZotope RX 12」
iZotope RX 12
レコーディング時に混入するノイズを除去したり、録音の際に削り取られた高域や低域を復元したりする、オーディオ修復用プラグイン。テレビ、映画業界などでも使用される超優秀な製品で、業界標準の地位を築いており、マスタリング用のOzoneと並んでiZotopeの代表的な存在となっています。マイクに意図せず混入したノイズから、リップノイズに至るまでほとんどのノイズ成分をワンタッチで除去できます。最新のRX 12では、ステレオミックスから対話・音楽・効果音のステムを分離する「Scene Rebalance」や、分離した要素を個別編集できる「Stems View」が新たに追加され、ポストプロダクション用途でも一段と強化されました。RX 12 はElements、Standard、Advancedの3グレードに分かれており、真価を発揮するためにはStandard以上のものを手にしておくのが望ましいでしょう。
iZotope RX 12 – Supernice!DTM機材 – Supernice!DTM機材
マルチ
WAVES CLA Vocals
敏腕エンジニア、クリス・ロード・アルジ氏とのコラボレーションで生まれたCLAシリーズ。CLA Vocalsはそんなシリーズでもボーカルに特化したプラグインで、EQ、コンプレッサー、リバーブ、ディレイなどが複合されたマルチエフェクトです。どのパラメータにも使いやすいモードが3種類ずつ用意されており、ひとつでボーカルトラックのトリートメントが完了します。プリセットも豊富なので、そこから微調整という使い方も可能です。
収録バンドル製品:
WAVES Signature Series Vocals
WAVES CLA Classic Compressors – Supernice!DTM機材
IK Multimedia最高のバンドル「T-RackS 6 MAX」
IK Multimedia T-RackS 6 MAX
2024年9月にリリースされたT-RackS 6 MAXは、IK Multimedia最高のバンドル製品。60ものモジュールがパッケージされ、ヴィンテージ系に特に強く、Fairchild 670、Pultec EQP-1A、Urei 1176、SSL SL4000のシミュレートなどが含まれています。さらに、ボーカルトラックに重宝するクラシカルなプレートリバーブやディエッサーまで含まれており、これ一つで多種多様な場面をカバーできる優秀なバンドルとなっています。前バージョンと比べ、全モジュールにサイドチェイン入力が搭載されたほか、必要なモジュールだけインストールできるModules Manager、Mastering Console機能の刷新など、ワークフローも大きく改善されました。それなりの価格になりますが、一括でこれら全てが揃うことを考えると決して高くはありません。有料プラグインをあまり所有していない初心者クリエイターにこそ、”かぶり”が少ないという点でおすすめしたいバンドルです。
IK multimedia T-RackS 6 MAX – Supernice!DTM機材
ボーカルに特化したバンドル「iZotope Nectar 4」
iZotope Nectar 4 Advanced
iZotopeのマルチエフェクト系の中でも、ボーカルに特化したものがこのNectarシリーズ。
2023年にメジャーアップデートされたNectar 4は、コンプレッサー、リミッター、EQ、ディエッサー、リバーブ、ピッチ補正などが統括されており、いずれも非常に高いクオリティでまとまっています。
iZotopeの他製品同様、AIによるVocal Assistant機能が備わっており、できあがったボーカルトラックを聴かせて学習させ、希望するジャンルや音量などを選ぶことで、最適なトリートメントを自動で施してくれます。
Nectar 4ではバッキングボーカル生成の「Backer」モジュール、ボーカルの厚みを増す「Voices」モジュールなど、より創作寄りのツールも追加。煩雑かつ繊細さが要求されるボーカルトラックに対して、あまり時間を掛けたくない時に大いに重宝します。
また、ミックスの初心者にとっては、AIアシスタントの処理結果から学習できるという利点もあります。
iZotope Nectar 4 – Supernice!DTM機材
多岐に渡るプラグインがボーカルには使われていますが、EQやコンプレッサー、リバーブなどはボーカル特有というわけではなく、他の楽器やトラックにもそのまま使えるものばかりです。楽曲そのものの完成度を高めるために、汎用的なものから手を付けるのも良いでしょう。
また、ディエッサーやピッチ補正はボーカルトラックのためだけに存在するプラグインですが、トラックの完成度をより高めるためのパワフルなツールになり得ます。
現在の手持ちのプラグインから何を優先すべきか、よく考えて導入してみましょう。
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