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録音において、楽器ごとの特性を理解し適切なマイクセッティングを行うことは、クオリティの高いサウンドを得るために欠かせません。本記事では、パーカッション、ピアノ、管弦楽器などの録音方法について詳しく解説します。各楽器の音の特性に応じたマイクの選び方や配置、エフェクターの使い方まで、実践的なテクニックを紹介します。プロの現場で使われるノウハウを押さえ、より良い録音を目指しましょう。
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音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア、マニピュレーターとして椎名林檎のレコーディングに参加。マニピュレーターとして松任谷由実のレコーディングに参加。レコーディング&ミキシング・エンジニアとして、シンセサイザープログラマーとして、また作品のサウンド・プロデュースなど多方面で活躍する。リットーミュージックより「Pro が教える Vision for Macintosh」執筆。
パーカッションはいろんな種類があります。
基本的な物だけでも、タンバリン、トライアングル、シェーカー、カバサ、コンガ、ボンゴ、鈴、カシシ、カホーン、ジャンベ、カウベル、ティンバレス、カスタネット、クラベス、ウィンドチャイム、ギロ、クイッカ、ウドゥ等、とても把握出来る種類の量ではありません。
パーカッショニストによってはオリジナルのパーカッションを作り出しちゃう人もいたりします。
基本的に、ドラムの2点録りと同じ様にパーカッショニストが聞いている音を録る事を基本に考えるといいでしょう。パーカッショニストと向かい合って聴かせてもらっている音を録る感覚でもいいです。
それほど大きな音が出る訳では無いので、殆どの場合コンデンサーマイクを使用します。
ウィンドチャイム等、大きかったり、ステレオで表現したい場合ステレオで録る事もあります。タンバリンやシェーカー等手持ちの楽器は1本でいいでしょう。ステレオでばかり録るとチャンネルが足りなくなったり、ミックスの時に音像がぼやける原因になります。
カホンやジャンベ等、低音が足りなく感じたらダイナミックマイクをドラムのKickの様に中に入れて録音する場合もあります。
パーカッションは物と物もしくは手がぶつかって音が出ますので、ピーク音をかなり含みます。リミッター等でピーク部分を潰しておくと後処理が楽になりますが、潰した時に音が変化しやすい楽器なので、潰し具合には注意して下さい。
グランドピアノはコンサート等を思い浮かべて頂くと解ると思いますが、弦をハンマーで叩いた音はピアノ全体を振動させ、蓋で反射して、客席方向に音は飛んで行きます。その方向にマイクを位置させなければなりません。スタジオやホールでグランドピアノを録音する場合、コンデンサーマイクを2〜6本ぐらいで録音します。
1、ピアノの蓋の中で弦をハンマーを打っている所を狙って録音する場合もありますが、アタックの強い音を録音する事が出来ます。あまり近くすると、マイクの近い部分が大きくなって、音程によってのバランスが取れなくなりますので注意が必要です。
サスティンペダルを踏む時に、ダンパーが離れる音がしますので、近いマイクだと、それをも拾ってしまうので、近すぎるのもどうかと思います
2、蓋の中でも離し目で録音する場合もあります。中で鳴っている音全体を狙います。
3、私が一番使うのは、蓋の外、すぐのピアノの真ん中あたりで、全体を狙ってステレオイメージで録音します。自然なステレオで尚かつ近い音を録れます。
写真は2と3のマイクセッティングです。
4、多少離れた1〜3m離れた位置から録音すると自然なピアノの音にはなりますが、ちょっと遠い音になります。
5、アンビエンスマイクやクラシックの録音では5〜10mぐらいの位置で録ります。
以上の5つの種類の立て方のいずれかを組み合わせて録音する場合も多くあります。
低音が足りなく感じる場合、鍵盤の反対側の弦の端あたりから奥を狙って立てたマイクを足す場合もあります。
ピアノはコンプレッサー等を掛けるとバレやすい楽器です。コンプレッサーを掛ける場合 NEVE33609等のマスタリングに使用出来る様な高価なコンプレッサーが必要になるでしょう。逆にコンプサウンドのピアノの音にしたい場合Urei1178等のコンプレッサーを掛けるといかにもコンプの掛かったサウンドになります。
写真 NEVE 33609
ピアノは倍音が多いので、イコライザーを掛けてもイコライザー臭くなりやすい楽器です。周波数幅を広くゆるやかにすると自然にかかります。
イコライザーもなるべく高価なものじゃないと位相が悪くなりますので、注意が必要です。
写真 Piano EQ
アップライトピアノはグランドピアノと違って、普段は弦が見える様な状態になっていません。上の蓋を開けて上からマイクで狙うのが一般的でしょう。低音を足りなく感じたら、下の蓋をはずして狙うのも効果がありますが、ペダルが近くにありますから、雑音に注意してください。
トランペットやトロンボーンは基本的に朝顔の前、10数センチから数メートルの間でコンデンサーマイクを立てます。大きな音がしますから対音圧がおおきいマイクの必要があります。
トランペット、トロンボーンはダイナミクスが非常に大きいのでレベルも余裕をもって設定しなければなりません。もし、クリップすると元々倍音が多い楽器なので、バリっと大きなクリップ音が発生します。
直接マイクに向けると、距離によっては息の様な音や管の中につばが溜まった音が録れてしまいますので、ベルの真前にはあるんだけど、ベルの方向をちょっと避けて狙うといい結果が得られます。
サックスは朝顔から出ている音だけじゃなく、ボディから出ている音も一緒に録音する様にベルよりは少し上のボディ方向に向けマイクを立てます。マイクが近すぎるとキーの音がカチカチしますので、最低1mは離しましょう。
録音する事も少ないかと思いますが、フレンチホルンの朝顔は後ろを向いています。それも演奏者は朝顔の中に手を入れていたり、フレンチホルンは後ろに響かせた反響音を聞かせる楽器ですから、プレーヤーの後ろから反射してきた音をプレーヤーの前から録音するのが基本ですが、スタジオによっては反射が少ない場合もありますので、反射板を立てるとか、響いて行っている方にマイクを立てるとかの工夫は必要です。
木管楽器も録音するチャンスが少ない楽器ですが、サックスと同様に楽器全体を狙って録音するといいでしょう。
フルートは上から、クラリネット、オーボエやイングリッシュホルン等は前面から録音します。管に対して直角になる様に、でも、朝顔から出ている音もちょっと意識してセッティングしましょう。
バイオリン、ビオラ、チェロ等の弦楽器になると更に録音するチャンスは少ないと思いますが、バイオリンの友達が、とか、ソロなら録音するチャンスに巡り会えるかもしれません。
バイオリンもギター同様に手持ちの楽器なので、動かれては録音するのに困る楽器です。アマチュアの方で、座って演奏して事が無いとおっしゃる方の録音は大変でした。右へ左へ演奏の度に動いてしまうので、マイクに音が入ったり入らなかったり。どうにも困って、「やっぱり座って演奏して頂けませんか?」と相談し、どうにか録音出来た事があります。殆どのプロは座って録音します。
それでもバイオリン全体を録音しようとすると床から2m以上、上から録音しなければなりません。無指向性マイクを使用すれば、部屋全体に響いているバイオリンの音を、単一指向性のマイクを使用すれば、バイオリン自体の音を多く録音する事が出来ます。曲調や編曲家のイメージと相談してマイクを選ばないとなりません。
セクションのストリングスは、単一指向の楽器自体の音を狙うマイク、無指向の響きを一緒に録音するマイク、部屋の響きを狙うアンビエンスマイクを組み合わせて録音します
ストリングスの場合、ヘッドホンでは無くイヤホンを使用します。右耳にイヤホンをして、左耳でバイオリンの音を聞く為です。人数分のイヤホンと人数の半分のキューボックスを用意しましょう。
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