DTMの総合情報サイト

自宅でギターを録音する…トラックメイカー、エンジニア、バンドのギタリストはもちろん、ボカロPやYoutuberまで、さまざまなプレイヤーがギターの宅録レコーディングをおこなっているのではないでしょうか。
ギタリストにとって「いかに良い音で録音するか」は至上命題で、多くの人がこの工程で苦労していると思います。
そこでこのページでは、当サイトに登場する「DTM君」とともに、実際にギターのレコーディング時に工夫しているポイントをまとめて紹介していきます。
レコーディングを始める前に、良い音で録るためにギタリストが心がけておきたいポイントを紹介します。
極上のテイクを録音するためにまずできることは、弦の交換です。
ギターの弦鳴りを一番いい状態にするため、レコーディング前に6弦全てを張り替えておきましょう。
しかしこれだけで安心してはいけません。
弦の鳴りは手汗などで張りたての状態よりすぐに悪くなっていきます。
耳の良いエンジニアは朝に弦交換したギターの弦鳴りの劣化に昼過ぎには気づく、ということがあります。
1日中ギターレコーディングをする場合は途中でもう一度張り替えることもあるほどです。
ギター弦の巻き方/交換方法 – エレキギター博士
ギターは本来ピッチが狂いやすい楽器です。
渾身の演奏が録音できたとしてもピッチが狂っていては台無し。
神経質に思えますが、本番のレコーディングでは1テイク録音するごとにピッチが正確か気を配る癖をつけておきましょう。
そうすることで録音したテイクが常に安定したピッチを保てます。
レコーディング時はギターのヘッド部分につけっぱなしにできる「クリップチューナー」がとても便利です。
ブラウザ・ギターチューナー
初級/中級/上級別、オススメのクリップチューナー – エレキギター博士
粗悪なケーブルは原音の音質を低下させる原因にもなるため、レコーディングに使用するギターケーブルはできるだけ高品質なものを用意します。
また、ケーブルが長いほど抵抗による高域減衰や音ヤセの原因になるので、できるだけ短いケーブルを使いましょう。

DTM君「スタジオレコーディングなら5mは必要ですが、宅録なら3m、オーディオインターフェイスに近づける環境なら1.5mのケーブルでも大丈夫ですよ。」
《リーズナブルで高品質》初心者にもオススメのギターケーブル – エレキギター博士
パッチケーブルの多用による音質劣化を防ぐため、ギターからオーディオインターフェイス/アンプへ繋ぐ経路には、エフェクター類はなるべく挟まないようにします。
リバーブ・コンプレッサー・ディレイといった空間系・ダイナミクス系は、DAWソフト内蔵のプラグインで録音後にかければ十分です。
歪みペダルやアナログ独自の色付けが欲しい場合は、そのまま使っても問題ありません。
その際は全てのギターケーブルを状態の良いものに揃えておきましょう。
ギターを宅録レコーディングする方法は、大きく分けて
の3通りがあります。

自宅レコーディングで最もよく用いられる方法が、ギターからオーディオインターフェイスに接続して録音するというやり方です。
DAWソフト内蔵のギターアンプ・シミュレーターや他社製のギター音源があれば、ギターアンプに繋いだようなリアルなサウンドで録音できます。
また、ギターを録音した後からでもアンプやキャビネットの組み合わせを自由に変えられるので、じっくり音作りに取り組めます。
また、アンプシミュレーター、オーディオインターフェイス機能を搭載したマルチエフェクター、モデリングアンプを繋いで録音する方法もあります。
下の動画の音源を聞いてみましょう。
30日間ギターチャレンジ【Vol 1】ギター博士のテーマ
こちらの動画はプロファイリングアンプ「KEMPER」をオーディオインターフェイスに繋いで録音したものです。
このように質の高いモデリングアンプがあれば、実際にギターアンプにマイクを立てて録音したかのような迫真のギターサウンドが得られます。
《一台で複数のアンプ&エフェクト・サウンドを》モデリング・アンプの魅力とは? – エレキギター博士

ギターとギターアンプ本来のサウンドや空気感をそのまま録音する王道のレコーディング方法です。
プラグインのアンプシミュレーターやモデリングアンプも、結局はギターアンプ・キャビネット・マイクの組み合わせをシミュレートしているわけですから、この方法で良い音が録音できればそれがベストといえます。
録音するにあたってマイク、マイクスタンド、マイクケーブルが必要で、ライン録音に比べて用意するものが多くハードルは高めです。
しかし録音環境が整えば、ライン録音やモデリングアンプでは再現しきれない空気感・説得力のあるサウンドが得られます。
お気に入りのアンプで録りたい人は、ぜひこの方法を試してみてください。
左:SHURE SM57、右:AKG C214
ギターアンプの音を録音するのに定番の2モデル
マイクは1本または2本をアンプのスピーカー近くにセッティングします。
録音用マイクは
が定番となっています。
2本使う場合は録音した2つの音をミックスします。
まず最初の1本という人は「SHURE SM57」を、余裕があれば「AKG C214」を買い足していくと良いでしょう。
どちらも2026年現在まで現行ラインナップとして販売が続いている長寿モデルです。
マイクが2本の時と1本の時でサウンドがどのように違うのかがよくわかる動画を用意しました。
ストラトキャスターとテレキャスターを比べてみた【ギター博士】
マイクは「SHURE SM57」1本のみ。
ジャガーとジャズマスターを比べてみた【ギター博士】
マイクは「SHURE SM57」「AKG C214」の2本立て。

DTM君「1本目の動画はマイク1本(SHURE SM57)、2本目の動画はマイク2本(SHURE SM57、AKG C214)で録音されています。マイク1本のときに比べて、マイク2本のときはサウンドに奥行き感が出ているのがわかるでしょうか。マイクの特性もありますが、ダイナミックマイク『SHURE SM57』で芯のある音を、コンデンサーマイク『AKG C214』でふくよかさや空気感を録っているイメージです。
あとボクの場合、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクのミックスの割合は【6:4】でやってます。ご参考までに。」
バンドでの本格的なスタジオレコーディングのやり方:ギター博士が実際にスタジオレコーディングに参加したときのマイクセッティング
続いてマイクの立て方を見ていきましょう。
など、マイクをセッティングする位置によって録音したサウンドが微妙に変化します。
スピーカーとマイクとの距離が近いほど、サウンドはヌケが良く直接的な音になります。
スピーカーの中心からマイクが離れるほど高音域は低減され、芯から少しずらしてセッティングするケースが定番です。
2発・4発など複数スピーカーがあるアンプの場合は、一番音が鳴っているスピーカーを狙います。
定番のセッティングはありますが、自分で実際に試してベストなポジションを探していくのが良いでしょう。

アコースティックギターの場合はコンデンサーマイクがあれば高品質なサウンドで録音できます。
アコースティックギターはサウンドホール(穴の開いた部分)が最も音量が豊かなポイントですが、ここをマイクで狙うとたいていハウリングを起こします。
サウンドホールから少し外した位置にセッティングするのがコツです。
ネック寄りにセッティングするとマイルドな音色に、ブリッジ寄りにセッティングすると堅くキラキラした音色に変化します。
2本立てて録音する場合もあります。
リフやリードには単一指向性のダイナミックマイク、クリーントーンなど弦の響きを活かしたい場合はコンデンサーマイクを使うといいでしょう。
両方のマイクで録る合わせ技によってパワフルかつ奥行き感を加えた音にもできます。
アンプの後ろを狙って音に太さをプラスする、なんていう手法もあります。
正直、アンプを通らないラインの音は物足りない、と感じることもあります。
そんなときに良質な小型アンプがあれば、少しだけギターの音を良くすることができます。
エレキギターをアンプに接続し、アンプに付いているスピーカーアウト(ライン/レコーディングアウト)からオーディオインターフェイスに接続して録音します。
原音が一度アンプを通って増幅されるので、ラインの音より太くコシが出ます。
Blackstar HT-5R MK IIIクラスのアンプだと、この手法でなかなか良い音が録れるのでオススメです。
HT-5R MK IIIは現行モデルで、IRベースのキャビネット・シミュレーターCabRigとUSB-Cオーディオを内蔵しており、XLRのCabRig出力からそのままインターフェイスへ送り込めるのも便利です。
小型ギターアンプ – Supernice!ギターアンプ
エレキギターでもアコースティックギターでも、マイクを右手の位置に近づけて録音する手法があります。
こうして録音した音と普通に録音した音をミックスすることで、アルペジオやストロークなどピッキングのニュアンスが強調された表現にできます。
その際、薄いペラペラなピックを使うとさらにGood!
ロック系の楽曲でリフがメインの曲は、同じフレーズのリフを2回録り、2本のオーディオデータの定位を左右に振り分ける(PANする)ことで、より迫力のあるダイナミックな表現になります。
2本のギターのイコライジングを微妙に変えたり、種類の違うギターで録り分けたりしてみましょう。
ギター博士の練習曲「#3 ハカセ、怒りの鉄拳」
同じギターフレーズ(実は少し違うけど)を2回録音して左右にPANする。そうするとギターサウンドに厚みが出て、壁のように迫り来るサウンドになる。
マイクプリアンプは、マイクやギターから入ってくる微弱な信号を、録音に適したレベルまで増幅する機材です。
オーディオインターフェイスにもマイクプリアンプは内蔵されていますが、この増幅段にこだわることでギターサウンドの太さや艶が大きく変わります。
ハードウェアでもプラグインでも取り入れられ、ライン録音・マイク録音のどちらでも効果があるので、ぜひ試してみてください。
マイク(またはギター)→マイクプリアンプ→オーディオインターフェイスのライン入力、という順に接続して使います。
Neve 1073に代表されるトランスを通すタイプや、真空管を使ったタイプのプリアンプは、ゲインを上げたときに倍音が加わり、ギターの音に太さや粘りが出ます。
楽器を直接挿せるDI(Hi-Z)入力を備えたモデルもあり、ライン録音でもアンプシミュレーターに送る前の音にキャラクターを付けられます。
名機と呼ばれるマイクプリアンプを再現したプラグインも数多く発売されています。
録音したギタートラックやアンプシミュレーターの前段にインサートするだけで、実機のような倍音や質感を加えられるのが魅力です。
録音後に何度でもかけ直せるので、ハードウェアを持っていない人でも手軽に試せます。
またUniversal AudioのApolloシリーズでは、Unisonテクノロジーによってオーディオインターフェイス側の入力インピーダンスやゲイン構成をプリアンプ実機に合わせて変化させ、そのまま掛け録りすることもできます。
コンデンサーマイクの売れ筋を…
Aアマゾンで探す
Sサウンドハウスで探す
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
2025/3/2
2026/7/25
2025/3/9
2025/1/26
2017/6/19
2016/12/26
2025/1/17
2024/12/15
2025/2/18
2026/7/26
2026/7/26
2024/3/4
