ボーカル用コンデンサーマイクの選び方

[記事公開日]2017/7/14 [最終更新日]2022/3/31
[編集者]神崎聡

コンデンサーマイク

広いダイナミックレンジとクリアで繊細な音が特徴であるコンデンサーマイク。ダイナミックマイクと比べると比較的高価な製品が多く専用の電源も必要となりますが、その音質の高さからボーカルレコーディングには欠かせないものとなっています。

ここではボーカル用コンデンサーマイクの基礎知識や正しい使い方、用途別のオススメ製品などについて詳しく解説していきます。

コンデンサーマイクはどんな時に必要?

ダイナミックマイクに比べ高価な製品の多いコンデンサーマイクですが、全ての性能が勝っているというわけではなく用途によって双方の使い分けが必要になります。以下に一般的なコンデンサーマイクの使用用途について解説します。

繊細さや高感度が必要とされるレコーディングに

コンデンサーマイクがもっとも必要とされる場面といえばやはりレコーディングです。ボーカリストの持つ繊細な表現や生々しさを余すことなく録音したいのであればダイナミックマイクではなくコンデンサーマイクを選ぶのが一般的だと言えるでしょう。

指向性の種類の多さも魅力

指向性のグラフ 指向性を表したグラフ

ボーカル用ダイナミックマイクの場合は基本的に単一指向性(正面の音のみを拾う)となっていますが、コンデンサーマイクは製品によって様々なタイプが存在し、ハイエンドモデルにもなるとマイク本体のスイッチで数種類の指向性を切り替えて使えるものまであります。
単一指向性は別名カーディオイドとも呼ばれ、主に正面の音のみを拾うためボーカルや楽器の録音に使われますが、他には無指向性(全ての方向から拾う)や双指向性(正面と後ろの方向のみ拾う、用途は対談など)などがあります。このように用途に応じて使い分けが出来るという点もコンデンサーマイクならではのメリットと言えるでしょう。

出力の大きさもメリット

コンデンサーマイクは感度が高く小音量のレコーディングにも向いています。よく「コンデンサーマイクは小さいノイズまで拾ってしまう」なんて話を耳にしますが、これは感度の高さゆえのことですね。これをきちんと理解して使えば、S/N比が高くクリアな音質で録音することが可能になります。

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DTM君「例えばロックボーカリストのレコーディングやエレキギターのようにアンプを使って音を増幅させる楽器であれば、ダイナミックマイクでも問題ないのですが、ささやくようなボーカリストのレコーディングやアコースティックギターのアルペジオのような比較的音量の小さい演奏を録音する場合は、コンデンサーマイクの出力の大きさはメリットになります。」

コンデンサーマイクはボーカル録音以外にも使える

アコースティックギターのマイキング アコースティックギターの録音にも使われる

音楽の用途としてはやはりボーカルレコーディングに使われることの多いコンデンサーマイクですが、そのクリアかつ繊細な表現力からアコースティック・ギターやピアノなど生楽器のレコーディングにも活躍します。また無指向性のコンデンサーマイクであれば、2本使用してゴスペルのような大人数のステレオレコーディングにも対応できるほか、部屋鳴り(アンビエント)と呼ばれる自然なルームリバーブを得ることも可能となります。

ダイナミックマイクとの主な違い

コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いは価格や音質だけではなく様々な特性が異なります。ダイナミックマイクのように扱っていたらいつの間にか壊れてしまった、なんてことになってしまわないよう基本的な知識を覚えておきましょう。

専用の電源が必要

コンデンサーマイクを使用する際には必ずファンタム電源と呼ばれる専用の電源が必要となります。ファンタム電源は主にミキサー、マイクプリアンプ、オーディオインターフェイスに搭載されていますが、廉価なモデルだと稀にファンタム電源に対応していない製品もありますので注意が必要です。

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DTM君「現在市販しているオーディオインターフェイスのほとんどにファンタム電源が搭載しているので、オーディオインターフェイスに繋げる人はあまり気にしなくてもいいかもしれませんね。」

湿気や衝撃に弱い

ライブステージやリハーサルスタジオでの使用が想定されているダイナミックマイクと違い、主に屋内でのレコーディングで使われるコンデンサーマイクは取り扱いに注意が必要です。まずコンデンサーマイクは湿気に弱いため保管の際には乾燥剤を入れておくなどの対策が必要になりますし、衝撃にも弱いため外に持ち出すときの保護やセッティング中の落下などには細心の注意を払う必要があります。ダイナミックマイクに比べ高価な製品が多いため不注意で破損させてしまわないようにしましょう。

マイクの固定にショックマウントを使う

ショックマウント ショックマウント

コンデンサーマイクの特徴として、レコーディングの際にはショックマウントと呼ばれる専用のマイクホルダーを使うという点が挙げられます。ダイナミックマイクの場合だと汎用のマイクホルダーに挟み込むだけで使用することができますが、コンデンサーマイクの場合はその製品に合ったショックマウントを使わなければいけません(多くの場合製品に付属しています)。

ショックマウントのメリットは振動ノイズの軽減にあります。コンデンサーマイクは高感度ゆえにレコーディング時にリズムを取るための足音の振動から発生する小さなノイズまで拾ってしまうのですが、これをショックマウントによって軽減させているということですね。

比較的高価な製品が多い

コンデンサーマイクはダイナミックマイクと比べて多機能で高価な製品が多く存在しています。一般的に音楽用途で使われるボーカル用ダイナミックマイクの価格帯は1~2万円代の製品が多いのに対し、ハイエンドコンデンサーマイクの定番として有名なNEUMANN(ノイマン)U87Aiなどは30万円以上とかなり高額になっています。

ただ最近ではコンデンサーマイクだから全てが高価というわけでもなく、機能を絞ったものであれば1万円以下で購入できるリーズナブルな製品も出てきています。高価な製品は機能も多く様々な場面に使用できるのがメリットではありますが、ボーカルレコーディングなどあらかじめ用途を限定して使うのであればまずは安価な製品を試してみるものいいかもしれません。

コンデンサーマイクの保管方法と注意点

audio technica AT4040:純正のケース audio technica AT4040:純正のマイクケース

コンデンサーマイクは湿気と衝撃に弱いため、保管方法にも注意を払う必要があります。業務で使うのであれば専用の防湿庫(デシケーター)を使うのがもっとも合理的だと思いますが、個人ユーザーであれば身の回りにあるもので工夫している方が多いようです。

ドライボックスを使う

デシケーター 防湿庫 ドライボックス

ドライボックスは主にデジタルカメラの収納として使われる製品ですが、簡単に説明すると密封可能なようにパッキン付きの蓋を装備した収納ボックスのことです。製品によっては湿度計が内蔵されていたり乾燥剤の収納ポケットが付いていたりと様々な工夫がされています。ドライボックスは安価な製品であれば1,500円程度で購入できるものもありますので、手軽に済ませたいのであればこういった製品を利用するのが良いかと思います。

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身の回りにあるもので自作する

コンデンサーマイクの保管で大事なことは「密封された空間と適度な湿度」という点です。逆にこれさえ守っておけば身の回りにあるもので自作することも可能となります。
例えばホームセンターや100円ショップなどで購入できる蓋付きのプラスチック製の容器、またはジップロック等に湿度計・乾燥剤とともにコンデンサーマイクを保管しておくという方法でもいいでしょう。もちろん専用のデシケーターやドライボックスに比べると密封性は低いと思いますので、この場合は定期的に湿度チェックをするようにしてください。
また、もしこのまま外に持ち出す予定があるのならあらかじめ衝撃吸収材に包んでおくなどの対策をしておいたほうがいいでしょう。

コンデンサーマイクの正しい使い方

専用の電源や専用のマイクホルダーが必要であったりと扱いが多少複雑なコンデンサーマイク。正しい知識を持っていないと「音が出ない」というような初歩的ミスだけじゃなく最悪の場合壊れて使えなくなってしまうこともあります。まずはコンデンサーマイクの正しい使い方を覚えておきましょう。

コンデンサーマイクを使うのに必要なもの

一般的なコンデンサーマイクを使用してボーカルレコーディングをするにあたってまず必要となるものが

  • マイクスタンド
  • ショックマウントホルダー
  • ポップガード
  • マイクケーブル
  • ファンタム電源

この5点です。

マイクスタンド

マイクスタンド

マイクの位置を固定する道具です。コンデンサーマイクは重たいものがあるので頑丈なものを用意したほうがいいですね。コンデンサーマイクは衝撃に弱いため万が一落下させると故障してしまいますので気を付けましょう。ハンドヘルド型のコンデンサーマイクを手持ちで使用する場合には必要ありません。1本の棒の上にマイクを設置するストレートスタンドと、途中で折り曲げられるブームスタンドが存在します。

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ポップガード

ポップフィルタ

ボーカルレコーディング時の息によるノイズ(通称:吹かれ)や唾による湿気を防止するために必要となるもので、ウインドスクリーンと呼ばれることもあります。コンデンサーマイクでの録音には欠かせないアイテムですが、もちろん楽器のレコーディング時には不要です。

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マイクケーブル

マイクケーブルXLR

いわゆるマイクケーブルと呼ばれるキャノン(XLR)ケーブルを使用します。意外に多いミスなのですが、ファンタム電源を送るためにはキャノンケーブルであることが必須のため、キャノン→標準フォンケーブルを使ってしまうとコンデンサーマイクの場合音が出なくなりますので注意が必要です。

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ショックマウントホルダー

これはマイクスタンドにコンデンサーマイクを設置するためのもので、サスペンションホルダーとも呼ばれます(通称:ショックマウント)。汎用品も販売されていますが多くのコンデンサーマイクには専用品が付属しているのでそれを使うといいでしょう。

実際の使い方

ではアマチュアミュージシャンの一般的なケースとして、コンデンサーマイクをオーディオインターフェイスに接続してボーカルレコーディングすることを想定して使い方を説明してきます。

  • ①まず全ての機器のゲイン・ボリュームがゼロ、そしてファンタム電源がOFFになっていることを確認しましょう。
  • ②そして次にマイクスタンドにショックマウントとコンデンサーマイクを設置し、そこにマイクケーブルを繋ぎオーディオインターフェイスに接続します。
  • ③そして最後にファンタム電源を入れます。大抵のオーディオインターフェイスには「48v」というスイッチがあると思いますので、それをONにしましょう。

あとはスピーカーをONにし、レベル調整などをしてボーカルレコーディングを開始すればOKです。

片付け方

ボーカルレコーディングが終われば正しく片付けましょう。撤収する際は基本的にセッティングの逆の順に進めればいいのですが、多少注意点もあります。
まず全てのゲインとボリュームをゼロに、次にスピーカーの電源をOFFにし、最後にファンタム電源をOFFにします。そして安全のため10~20秒ほど置いてからケーブルを抜くようにしましょう。ケーブルの抜き差しとファンタム電源のON/OFF時は全てのゲイン・ボリュームを0、そしてスピーカーはOFFにしておくと考えれば覚えやすいと思います。

用途で選ぶ、オススメのコンデンサーマイク

さてここまでコンデンサーマイクの特徴や使い方などについて解説してきました。コンデンサーマイクには指向性の違いをはじめ様々な特徴を持った製品が存在しますが、ここでは用途別にオススメのボーカル用コンデンサーマイクを紹介します。

初心者でも手に入れやすいリーズナブルなモデル

BEHRINGER B-2

BEHRINGER B-2

単一指向/無指向/双指向の指向性選択が可能、ローカットフィルター/-10dB アッテネータ搭載、存在感のある大きなダイアフラムと、本格的なルックスのコンデンサーマイクとしては群を抜くコストパフォーマンスを実現。キャリングケース、ショックマウント、ウィンドスクリーンと付属品も豪華で、はじめてのコンデンサーマイクを探している/できる限り予算を抑えたいという人に最適です。ボーカルはもちろんアコースティックギターの録音にも即戦力で活躍します。

BEHRINGER B-2 – Supernice!DTM


SHURE BETA87A

SHURE BETA87A

ボーカル用ダイナミックマイクの定番中の定番「SM58」で有名なSHUERがリリースしているコンデンサーマイクがBETA87Aです。この製品はハンドヘルド型といって、一般的なボーカルレコーディング用コンデンサーマイクと違いボーカル用ダイナミックマイクのように使えるのが特徴となっています。

ハンドヘルド型コンデンサーマイクのメリットとして、ダイナミックマイクに近い使い勝手で気軽にレコーディングできるという点が挙げられます。通常のコンデンサーマイクのレコーディングにはマイクスタンド、ショックマウント、ポップガードが必須となりますがハンドヘルド型なら本体のみで手持ちレコーディングが可能。セッティングの手間を大幅にカットできます。

SHURE BETA87Aの特性としてはスーパーカーディオイド(超単一指向性)でハウリングが起きにくく、それでいてコンデンサーマイクならではの繊細な音質と広いダイナミックレンジが特徴。価格も比較的安価に設定されているためSHURE SM58からのステップアップとしてもおすすめのコンデンサーマイクです。

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RODE NT1-A

RODE NT1-A

大定番中の大定番、RODE社の大ベストセラーを記録した単一指向性コンデンサーマイク「NT1-A」です。
ダイナミックマイク並のリーズナブルな価格ながら、ノイズが少なくクリアーな録音が可能。入門者からプロまで幅広く支持され、ボーカルやアコースティックギターのレコーディングに活躍します。後継機「NT-2A」は2005年Musik Messeで世界一のマイクに選ばれました。
NT1-Aを購入すると本体はもちろん、ポップガードやショックマウント、XLRマイクケーブル、マイクダストカバーなどのアイテムも付属しているため、コンデンサーマイク入門機に最適です。

RODE NT1-A – Supernice!DTM

sE ELECTRONICS X1シリーズ

sE ELECTRONICS X1

sE ELECTRONICS のエントリーモデルとして登場したコンデンサーマイク「X1」シリーズは、ホームスタジオでの使用に適したモデル群です。sE ELECTRONICSは2001年創業と歴史の浅いブランドですが、この「X1」シリーズはエントリーモデルとして非常に高いコストパフォーマンスを誇るモデルです。ラインナップは「X1」、エントリーモデルの「X1A」、パッシブリボンマイクの「X1R」、X1のサウンドクオリティを向上させた「X1 S」の4種類。
これから手にする人は、サウンドクオリティが大幅に向上した「X1 S」がオススメです。

sE Electronics X1 – Supernice!DTM


これがあれば安心:定番のコンデンサーマイク

RODE NT2-A

RODE NT2-A

コストパフォーマンスが高く、ホームレコーディング用途に人気の定番コンデンサーマイクであるRODE NT-2A。同じくホームレコーディング用途に人気の高い同社NT-1Aと比較すると、単一指向性・無指向性・双指向性という3種類の指向性の切り替えスイッチ、感度の切り替えが可能なPADスイッチ、そしてハイパスフィルターを装備しているため、より幅広い用途に使用することができます。

約860gとコンデンサーマイクの中では比較的重量があるため頑丈なマイクスタンドが必要となりますが、この価格帯では見られないほどの質感と多機能性を持ち合わせているコンデンサーマイクです。レコーディング用途としては3種類の指向性を切り替えられるためボーカルやアコースティック楽器だけではなくラジオ収録やフィールドレコーディングにも利用できる点がメリットですね。
また現在はポップガード付きのショックマウント、マイクケーブル、ケースがセットになって販売されていますので初めてのコンデンサーマイクとしてもおすすめです。

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audio technica AT4040

audio technica AT4040

プロの現場でも使用されており/音のクセがあまりなく/世界的な定評がある…というコンデンサーマイク、audio technica AT40シリーズ「AT4040」。エントリーモデルAT20シリーズの方がより安価ですが、こちらを推します。本機はAT40シリーズの中でも最も安価ながらコストパフォーマンスは非常に高く。スピード感ある音の輪郭は細くなることなくナチュラルに録音することが可能、奥行きや透明感のある男女ボーカル/アコースティックギターをレコーディングする際に重宝します。
AT40シリーズの上位モデルである「AT4050」は、国内において屈指の人気を誇る超定番モデルです。予算がある人はそちらもチェックしてみると良いでしょう。

AT2020 AT2035 AT2050 AT4040 AT4050
形式 バックエレクトレット バックエレクトレット DCバイアス DCバイアス DCバイアス
指向性 単一指向性 単一指向性 可変(全指向性/単一指向性/双指向性) 単一指向性 可変(全指向性/単一指向性/双指向性)
周波数特性 20~20,000Hz 20~20,000Hz 20~20,000Hz 20~20,000Hz 20~18,000Hz
感度 -37dB -33dB -42dB -32dB -36dB
S/N比 71db以上 82db以上 77db以上 82dB 77dB
重量 345g 403g 412g 360g 510g
スイッチ ローカット、-10dbパッド ローカット、-10dBパッド、指向性切替 ローカット、-10dbパッド ローカット、-10dbパッド、指向性切替
付属 専用スタンドマウント
マイクポーチ
専用ショックマウント
マイクポーチ
専用ショックマウント
マイクポーチ
変換ネジ
ショックマウント AT8449a
変換ネジアダプター(3/8″-5/8″)
ダストカバー
ケース
ショックマウント AT8449a
変換ネジアダプター(3/8″-5/8″)
ダストカバー
ケース
価格
2017/10時点
¥10,584 ¥14,796 ¥24,624 ¥32,184 ¥75,384

表:AT20/40シリーズ5機種比較

audio technica AT4040 – Supernice!DTM
audio technica AT4050 – Supernice!DTM


AKG C214

AKG C214

レコーディングスタジオの定番コンデンサーマイクとして有名な「AKG C414」を単一指向性にし、個人ユーザーにも手の届きやすい価格になった「AKG C214」。スタジオクオリティーにこだわるのでなければ、ホームレコーディングには十分すぎる実力を持っています。価格帯から「audio technica AT4040」と比較されることが多い本機ですが、全体的にフラットな特性を持っている「AT4040」に対し高音域の煌びやかさに定評があり、ボーカルレコーディングだけではなくアコースティックギターを中心とした生楽器のレコーディング用途にも人気が高い製品です。

また本体の他にサスペンション付ホルダー、ウインドスクリーン、キャリングハードケースが付属するため持ち出し用のレコーディングマイクとしても使い勝手が良いと思います。初めてのコンデンサーマイクとして、またレコーディングスタジオの定番であるAKG C414の特性を活かしたい方のホームレコーディング用マイクとして使ってみてはいかがでしょうか。

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BLUE Baby Bottle SL

Baby Bottle SL

ハイエンドなマイクブランドとして知られているBLUEのコストパフォーマンスに優れた単一指向性コンデンサーマイク。BLUEは所有欲を駆られる美しいフォルム、本体を収納する木の箱など、惹きつける魅力を感じさせます。本機はBLUEの高級コンデンサーマイク「Bottle」の血筋を受け継いだ「Baby Bottle」に、新たにハイパスフィルターと減衰パッドを搭載したモデルです。
音抜けが良く、クラシックで温かみのあるサウンドが特徴的で、ボーカルはもちろんアコースティックギターのレコーディングとの相性は抜群。アコギ弾き方りの録音や配信用マイクとしても最適です。

コスパ最強のコンデンサーマイク!!〜Blue Baby Bottle SL 使用レビュー〜 – ギターニュース.com


ハイエンド・コンデンサーマイク

NEUMANN(ノイマン)U87Ai

Neumann U87Ai

世界中で使われているハイエンド・コンデンサーマイクの最高峰であるNEUMANN U87Ai。非常に有名なコンデンサーマイクなのでレコーディングに興味のある方であれば「一生に一度は使ってみたいマイク」としてこの製品を挙げるのではないでしょうか。アマチュアユーザーが気軽に購入できる価格ではないものの、その実力はやはりプロのレコーディング現場で定番になるほどのもの。このクラスのコンデンサーマイクを使うとなればマイクプリアンプとの組み合わせやセッティングにもこだわらなければいけないため使用者の知識や経験も必要になりますが、このマイクさえ持っていれば他のマイクに目移りすることはなくなるでしょう。


アコギってどうやったら良い音で録音できるの?色々な機材を使って比較してみた!

機能としては3種類の指向性(単一指向性、無指向性、双指向性)、-10dbのパッドスイッチ、ローカットスイッチを装備しているため様々な用途に使用可能ですが、U87Aiがもっとも実力を発揮するのはやはりボーカルレコーディングでしょう。とにかく妥協なく最高峰のボーカル用コンデンサーマイクが欲しいという方は是非手に入れてみてください。

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NEUMANN(ノイマン)TLM49

Neumann TLM49

同じくコンデンサーマイクの最高峰ブランドであるノイマンからTLM49の紹介です。このマイクの歴史はかなり古く、1950年代に販売されていた「NEUMANN M49」という伝説的な真空管コンデンサーマイクをトランジスタ回路で復刻したものです。前述したNEUMANN U87Aiより知名度は劣るものの価格的にはかなり安価に設定されており(それでも高価ですが)ホームレコーディング用にU87Aiは買えないがノイマンのあのサウンドで録音したいというユーザーにおすすめです。

機能としては単一指向性(カーディオイド)のみであり、PADスイッチやローカットもなく「ボーカルパフォーマンスに最適化されている」という紹介文の通り非常に潔い製品となっています。もちろんシンプルな単一指向性マイクのためボーカル以外だけじゃなくアコースティック楽器のレコーディングにも活躍してくれるでしょう。
U87Aiのように多機能じゃなくてもいい、もう少し安価にノイマンの音が欲しいという方はこちらを検討してみてはいかがでしょうか。

Neumann TLM49 – Supernice!DTM


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